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事業再構築補助金の宿泊業における有望度が高い事業テーマを解説

事業再構築補助金の宿泊業における有望度が高い事業テーマを解説

事業再構築補助金の申請を考えている宿泊業の方にとって、最も大きな問題の一つが事業テーマを何にするか?という点かと思われます。
様々な事業がある中で、自社に適した事業を選択するのはなかなか難しいところかと思います。
そこで今回は事業再構築補助金における宿泊業の事業テーマの決め方について解説していきます。

宿泊業の事業再構築補助金の採択率、申請率

第5回までの宿泊業の事業再構築補助金の申請結果が下記の通り。

事業再構築虎の巻 事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック 事業再構築補助金ホームページ

右に行けばいくほど採択率が高く、上に行けば行くほど申請率が高いという形になります。

有望度が高いテーマほど採択率が高くなる傾向にありますが、最も重要なのは自社とのシナジー効果です。
自社の事業とシナジー効果がない事業の場合、有望度が高いテーマでも採択される可能性は低いでしょう。
自社の事業とシナジー効果が高い事業で、なおかつ有望度が高いテーマを選定することでおのずと採択される可能性は高くなってくるでしょう。
各事業テーマについて詳しく見ていきます。

有望度が高いテーマ

宿泊業における有望度が高い事業テーマは下記の4つ。

  1. ワーケーション向けサービス
  2. 飲食関連製造物販
  3. アウトドア関連事業展開
  4. サウナ事業展開
  5. カフェ開設/併設
  6. ペット同伴型ビジネス

有望度が高いテーマは採択率が高い一方で、人気の高い事業のため、過当競争に陥りやすいという課題があります。
そのため、自社の強みを活かした差別化という点が非常に重要になってきます。
自社の強みを活かすためにはswot分析が必要です。
swot分析については下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ワーケーション向けサービス

ワーケーション向けサービスはリモートワークが普及している昨今において有力な選択肢となります。
ワーケーションとは「WORK(仕事)×vacation(休暇)」の造語でオフィスではない旅行先などでテレワークなどを行う環境を提供することをいいます。

市場規模が伸びている成長産業であり、ウィズコロナ・アフターコロナに適した事業であることから、事業再構築補助金において有力な事業テーマと言えるでしょう。
また、建設費が主な補助経費となることから事業再構築補助金を有効的に活用できるのも魅力的なポイントです。
ワーケーションでの事業再構築については下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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飲食関連製造物販

飲食関連製造物販を行うという事業も有望度が高いテーマとして挙げられています。
飲食を提供しているホテルが主に取り組んでおり、設備を活用したデリバリーやレストラン対応、製造への展開が主な事業内容となります。
大きな設備投資を必要とせず、ウーバーイーツや出前館などのフードデリバリーが普及しているコロナ禍では取り組みやすいテーマと言えるでしょう。

アウトドア関連事業展開

グランピングやキャンプなどのアウトドア関連事業もコロナに適したビジネスモデルとされています。

コロナ禍で密になりにくいアウトドア関連の需要が増えています。
キャンプ料理レシピサイトの「ソトレシピ」が2020年キャンプに行った人全国400名対象に行った調査によると、キャンプ歴1年未満の人が全体の29%を占めていました。
コロナ禍でも気軽に楽しめるため、キャンプをする人が増えているということになります。
また、コロナ後もキャンプに行きたいと答えた人の割合は74%(いいえが9%、どちらともいえないが17%)となっており、アフターコロナでの需要も期待できます。
宿泊業との親和性が高い事業で、特にアウトドア系の観光資源がある事業者は検討してみても良いかもしれません。

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サウナ事業展開

サウナは全体としてはコロナの影響を受けて、市場規模自体は縮小しています。
しかしながら、潜在ニーズはあるため、プライベートサウナなどのコロナ対策されている業態については高い人気があります。
ホテルと親和性が高いため、遊休資産を活用したサウナ事業というのは検討の余地があるかと思います。

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カフェ開設/併設

カフェを開設、併設し宿泊業とのシナジー効果を狙うという業態も有望度が高いテーマです。
既存の施設の一部をカフェに開設することで、新たな需要を喚起できます。
また、建設費が事業再構築補助金の対象となるため、取り組みやすいテーマと言えるでしょう。

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ペット同伴型ビジネス

ペット同伴できる宿泊施設というのは珍しく、他社との差別化となるため、有望な事業テーマとされています
また、ペット事業はコロナの影響もあり、市場規模が拡大している業態です

図表01

(参照元:ペット産業の動向 -コロナ禍でも堅調なペット関連産業- 経済産業省)
ドッグラン併設のホテル、ペット宿泊可能な旅館などは有望なテーマとなりうるでしょう。

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有望度が中のテーマ

有望度が中の事業テーマは下記の通り。

  1. 体験型消費サービス
  2. 長期滞在顧客向けサービス
  3. 多目的スペースの貸出
  4. コテージ等一棟貸し
  5. 日帰り客向けサービス
  6. コインランドリー・リネンサプライ
  7. 貸別荘サービス
  8. スイーツ・菓子製造販売

有望度が中のビジネスモデルは参入障壁がやや高めであるものの、自社の強みが活かせるのであれば有力なテーマとなってくるでしょう。

①体験型サービスはスポーツやヨガ、気球やピザづくりなど様々なことを体験できるサービスと宿泊業が一体となったサービスです。
地域の事業者と連携してパッケージを組んでみても良いかもしれません。

②長期滞在顧客向けサービス、⑤日帰り客向けサービスのように期間を絞ってサービスを提供するというのも有望なテーマです。
自然などの観光資源が豊富な場合は長期滞在向けのパッケージを、ビジネス街にある場合は日帰り客向けのパッケージを作成するといったことで簡易的な事業再構築が図れます。

③多目的スペースの貸出はレンタルスペースのように、余っている部屋を様々な用途で貸し出すという業態です。空室が目立つという場合はこういった遊休資産の活用というのも検討してみても良いかと思います。

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④コテージ等一棟貸し、⑦貸別荘サービスのように一棟そのまま宿泊施設として貸し出すというのもコロナ禍において、有力な事業とされています。

⑥コインランドリー・リネンサプライはイニシャルコストが多額であるというデメリットが従来ありました。
しかしながら、事業再構築補助金ではコインランドリーに対して補助がでますので、リスクを最小限にできます。
そのため、事業再構築補助金で人気の高い事業テーマの一つです。

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⑧スイーツ・菓子製造販売はコロナ禍で外食需要は減少したものの、家で食べれるスイーツやお菓子の需要は増加しました。
巣ごもりやテレワークの普及によるもののと考えられます。
スイーツを提供しているホテルとの親和性が高く、有望な事業テーマの一つです。

有望度が低いテーマ

有望度が低い事業テーマは下記の通り。

  1. 高齢者、要介護者向け事業
  2. 古民家/空き家の再生活用
  3. スポーツ需要の取り込み
  4. オフィススペースの提供
  5. フィットネス/ジム事業展開
  6. プライベート・貸切事業
  7. アート/工芸品等活用事業
  8. 富裕層向け宿泊施設・サービス
  9. 学習体験型サービス
  10. 移住推進サービス
  11. ヘルスケア・ウェルネス事業
  12. 清掃管理・サービス事業

有望度が低いテーマは低成長市場/多数の事業者の参入で、厳しい競争環境にある事業です。
自社との強い親和性を見いだせない限り、無理にチャレンジする必要性は低いといえるでしょう。

まとめ

今回は宿泊業での事業再構築補助金事業テーマについて解説してきました。
事業テーマによって採択される可能性は大きく異なってきます。
宿泊業で事業テーマにお悩みの方はぜひ有望度高または有望度中の事業テーマの中から、自社と親和性の高いテーマを選定してみてください。

 

宿泊業で事業再構築補助金の申請を検討しているという方はまず一度ご相談ください。

事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。

https://mono-support.com/saikouchiku/

また事業再構築補助金がどの様ものかわからないといった方は下記HPをご覧ください。

https://jigyou-saikouchiku.jp/

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