事業再構築補助金を活用して、サウナに取り組もうと考えている事業者の方もいらっしゃいますよね。
コロナの影響で市場規模は縮小しましたが、プライベートサウナなどコロナに対応した新業態のサウナも高い人気を誇ります。
やり方次第では有力な事業テーマとなるでしょう。
今回はサウナでの事業再構築補助金採択事例とポイントを解説していきます。
サウナは事業再構築補助金の補助対象
サウナは事業再構築補助金の補助対象となります。
過去に複数の採択事例がある他、グランピングやテレワーク、シェアスペースなど様々な事業と親和性が高くなりやすいという特徴があります。
特に宿泊業においては親和性が高く、おすすめのテーマの一つと言えるでしょう。
事業再構築~虎の巻~では下記の通り、サウナは宿泊業において採択率×申請率が高い有望度が高い事業テーマとされています。
(事業再構築虎の巻 事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック 事業再構築補助金ホームページ)
特に宿泊業を営んでいる方や、宿泊業への事業再構築を検討している事業は検討すべき事業テーマと言えるでしょう。
サウナの市場規模や顧客ニーズ
サウナの市場規模は全体としてはコロナの影響で縮小しています。
2020年までは堅調に推移していたものの、2021年にはサウナ人口が1,000万人も減少しました。
(図1.①B:サウナ愛好家の人口推移(2016~2021) 一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所)
「ライトサウナ―」と呼ばれる月に2~3か月に1回以下の利用しかしない層が少なくなったことが主な要因です。
しかしながら、裏を返せば「サウナには行きたいけど、コロナのリスクを負ってまでも行きたくはない」という層が数多くいるともいえます。
こういった層の需要を喚起できれば、サウナは有力な事業となりうるでしょう。
実際、過去の採択事例ではウィズコロナ・アフターコロナに適したサウナでの事業再構築モデルが数多く見受けられました。
次の章では、実際の採択事例について確認していきましょう。
サウナでの事業再構築補助金採択事例
サウナでの事業再構築補助金採択事例は主に下記の通り。
- 個室・プライベートサウナ
- 貸別荘でのサウナ導入
- フィンランド式サウナ
具体的に解説していきます。
個室・プライベートサウナ
個室・プライベートサウナでの採択事例は多かったです。
完全個室なので、コロナの対策は十分です。
特別なノウハウも必要ないので、取り組みやすいテーマと言えるでしょう。
一方で、プライベートサウナは参入障壁が低く、過当競争になりやすいというデメリットもあります。
事実過去の採択事例では数多くのプライベートサウナでの採択事例がありました。
デジタル技術や健康管理、エンターテインメントなどを活用して、他社と差別化することが必須といえるでしょう。
個室・プライベートサウナでの代表的な採択事例は下記の通り。
事業計画例 | 遊休不動産を活用したプライベートサウナ施設の運営 |
事業計画概要 | 遊休不動産を活用し、プライベートサウナ施設を運営する。本施設は、よく見かける共同サウナとはことなり、サウナだけでなくプライベートな時間を楽しめるサービスとなっている。このサービスを既存事業(不動産業)の販売特典として利用し、相乗効果を狙う。また、強みのあるサウナ施設運営により市外からの人流をつくり地域経済の活性化を図る。 |
事業計画例 | 高級プライベートサウナ事業 |
事業計画概要 | 水風呂を完備したコロナ対応型高級プライベートサウナ事業を展開し、最高級のととのいと、健康管理サポートを提供します。 |
貸別荘、バケーションレンタルでのサウナ導入
サウナを導入した貸別荘、バケーションレンタルへの事業再構築事例もありました。
バケーションレンタル、貸別荘はここ数年、特にコロナ後で急激に人気が高まっています。
ヤフートラベルではここ数年で売上が5~10倍程度になっているとのことでした。
コロナによる行動制限が徐々に緩和されている昨今では、今後も堅調な需要が期待できるといえるでしょう。
サウナという付加価値をつけて、貸別荘やバケーションレンタルでの事業再構築に取り組んでみても良いかと思います。
貸別荘、バケーションレンタルについては下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
実際の採択事例は下記の通り。
事業計画例 | ペットと宿泊可能な『トキ消費型』の一棟貸切型の貸別荘業 |
事業計画概要 | 房総半島の自然の中でペットと宿泊できる一棟貸切型の貸別荘を建設する。ドッグラン、サウナ、プール、バーべキュー場等を併設し、今ここでしか体験できないレジャーを提供する宿泊業に多角化し、V字回復を狙う。 |
フィンランド式のサウナ
フィンランド式サウナへの事業再構築も採択事例として数多くありました。
フィンランド式サウナとは温度が低く、高湿なサウナのことをいいます。日本の高温低湿なドライサウナとは異なる方式のサウナで、2020年12月17日にユネスコ無形文化遺産への登録が決定した近年流行しているサウナ業態です。
サウナストーンにアロマ水をかけたときに発生する蒸気「ロウリュ」を活用するため、ドライサウナよりも湿度が高くなるという特徴があります。 湿度が高い分、乾燥による髪や肌へのダメージも軽減できるというメリットがあります。
フィンランド式サウナでの採択事例は下記の通り。
事業計画例 | ウイズコロナに対応した、ぬる湯プライベートSPA事業 |
事業計画概要 | ウイズコロナに対応した1~4名まで利用可能なプライベートSPAを建設します。ぬる湯とともにフィンランド式サウナ、水風呂、休憩室を利用可能な佐賀県初の施設であり、食事・宿泊を既存施設での利用促進することでの、相乗効果も狙った事業です。 |
まとめ
今回はサウナでの事業再構築補助金採択事例とポイントを解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- サウナは採択事例多数で、有望度が高い事業テーマ
- 市場規模が縮小しているものの、潜在ニーズは高い
- プライベートサウナやフィンランド式サウナ、貸別荘などの採択事例が多い
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