事業再構築補助金はハードルが高い補助金の一つです。
多くの書類の準備や質の高い事業計画書を策定しなければ採択されません。
「中々採択されない」「事業計画を策定がうまくいかない」と悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は事業再構築補助金に採択されるためのポイントについて解説していきます。
採択されるためのポイントは主に3つ
事業再構築補助金に採択されるためのポイントは主に下記の3つです。
- 事業計画書上に重要な項目を網羅する
- 事業計画書の策定に90時間以上の十分な時間をかける
- 採択されやすい事業を選定する
この3つを満たすことで採択される可能性が高まります。
事業再構築補助金は公募ごとに採択率が上がっています。
大型の予算を組んだものの、消化しきれていないため、難易度を易化して採択率を向上させようという意図があるものと考えられます。
過去に不採択となった事業者の方でも今後の申請はチャンスとなってきますので、ぜひ諦めず応募してみることをおすすめします。
それではこの3つのポイントについて次の章から具体的に解説していきます。
事業計画書上に重要な項目を網羅する
最も重要なポイントといっても過言ではないのが事業計画書上に重要な項目を網羅することです。
事業再構築補助金の審査の元となるのは事業計画書です。
過去の数字や現在の財務諸表ももちろん重要ですが、ほとんどのケースでは事業計画書の質で採択されるかどうかが決まります。
ですので、質の良い事業計画書を策定することにまずは全力を尽くしましょう。
事業計画の中に盛り込むべき重要な項目は全部で13個あります。
詳細は下記の通り。
各項目について具体的に解説していきます。
事業再構築の必要性
新型コロナウィルスの影響を受けて、自社を5年後から10年後どのような会社にしたいかを明確にします。
将来の会社の姿と自社との現状を分析し、どのような事業再構築を行うのがベストかを分析していきましょう。
事業再構築の必要性の具体的な書き方については下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
市場分析・競合分析
自社の取り組む事業の市場分析と競合分析を行います。
「市場規模はどのくらいか」「競合はいるか」「競合と差別化できそうか」などを分析します。
詳しい市場分析・競合分析のやり方については下記の記事で解説しています。
SWOT
市場分析と競合分析の結果をもとにSWOT分析を行います。
SWOT分析とは強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つの分析を行い、戦略を練ることです。
社内外の状況を分析することで、主観性と客観性を用いた分析をすることができるという特徴があります
SWOT分析の方法については下記の記事で解説しています。
自社ならではの強みを見出す
自社ならではの強みである「競争優位性」「新規性/イノベーション」をアピールします。
SWOT分析をもとに既存事業の強みの活用、不足する強みの新規構築をすることでおのずと自社ならではの強みが見えてくるかと思います。
先進的なデジタル技術活用を通じた革新的な新事業やサービスを展開できればなお好ましいです。
目標設定
上記の分析作業が終わったら、具体的に数字に落とし込む作業に入ります。
重要すべき項目は「付加価値」「シナジー」「生産性」の3つ。
数字に落とし込んだ結果、「付加価値の高い事業になりそうか」、「既存事業とのシナジー効果は十分にありそうか」、「高い生産性を実現できそうか」という点を検証し、事業計画の中に落とし込んでいきます。
下記の関連記事も参考にしてみてください。
事業計画を可視化
事業計画を数字や図にして、可視化していきます。
数字のミスは許されませんので、認定支援機関とともに策定していくことをおすすめします。
盛り込むべき項目は下記の通り。
- 財務状況・・事業を行えるだけの十分な財務状況か。金融機関からの調達の見込みはあるか
- 収益計画・・根拠のある売上推移となっているか、十分な付加価値を実現できるか
- 投資計画・ROI・・投資した分をいつまでに回収できるか
- 資金調達・計画・・必要な資金はどのくらいで、調達の見込みがあるか
- 遂行方法/スケジュール・いつまでに何をどうやってやるのかを図に
- 体制・・・だれがどういった作業を担当するのか、
- 課題/解決策・・事業再構築における課題とどのように解決するのか
この13個の項目については重要とされているため、必ずすべての項目において具体的に明記しましょう。
とりわけ事業者により差が見られる項目は「生産性」と「シナジー」とされています。
この2つにおいては特に力を入れておきましょう。
事業計画書の策定に90時間以上の十分な時間をかける
事業計画の策定には90時間から120時間の十分な時間をかけて、策定することをおすすめします。
事業再構築補助金と似ている補助金であるものづくり補助金では、事業計画の策定に90-120時間かけた場合の採択率が最も高いという結果が出ています。
下記のスケジュールを元に十分な時間をかけ、質の高い事業計画書を策定していきましょう。
採択されやすい事業を選定する
事業再構築補助金では採択されやすい事業と採択されにくい事業があります。
いくら事業計画書が優れていても、採択されにくい事業を選定した場合、審査に通過するのは簡単ではありません。
もちろん既存事業とのシナジー効果もありますので、一概にはいえませんが、なるべく採択されやすい事業を選定した方が好ましいといえるでしょう。
採択されやすい事業テーマについては下記の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は事業再構築補助金に採択されるためのポイントについて解説してきました。
ポイントは下記の通り。
- 事業計画書上に重要な項目を網羅する
- 事業計画書の策定に90時間以上の十分な時間をかける
- 採択されやすい事業を選定する
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