事業再構築補助金にこれから申請しようと考えているものの、内容をしっかり把握していないから不安だという方も少なくないかと思います。
事実、事業再構築補助金は仕組みが今までの補助金よりも複雑のため、注意しなければならない点が複数あります。
そこで今回は事業再構築補助金を利用する上での注意点を解説していきます。
事前にポイントを把握し、こんなはずじゃなかったのに・・ということがないようにしましょう。
事業再構築補助金の注意点4選
事業再構築補助金の主な注意点は下記の4つです。
- 事業再構築補助金は後払い
- 認定支援機関の支援が必要
- 採択率が低め
- 書類の不備が多い
具体的に解説していきます。
注意点①:事業再構築補助金は後払い
一つ目の注意点として、事業再構築補助金は後払いであることが挙げられます。
事業再構築補助金に限らず、補助金は原則として後払いです。
しかしながら、始めて補助金を申請される方や補助金に慣れていない方の場合、後払いということを知らなかったという事業者の方がいらっしゃいます。
後払いなので、補助金が出るまでは自己資金、または金融機関からの融資が必要となります。
さらに、事業再構築補助金は最大1億円という大型の補助金ですので、大きな資金の準備が必要です。
いざ事業を実施してみたら、お金が足りなくなったということがないように事前に必ず事業資金を準備しておきましょう。
注意点②:認定支援機関の支援が必要
注意点の2つ目として、事業再構築補助金は認定支援機関の支援が必須であるという点が挙げられます。
事業再構築補助金の公募要領の要件に下記の通り記載があります。
事業計画を認定経営革新等支援機関と策定すること。補助金額が 3,000 万円
を超える案件は認定経営革新等支援機関及び金融機関(金融機関が認定経営
革新等支援機関であれば当該金融機関のみでも可)と策定していること
【認定支援機関要件】
補助金は事業者自ら申し込んでも、問題がないケースが多いですが、事業再構築補助金においては異なります。
認定支援機関と協力しなければ申し込みができません。
信頼できる認定支援機関と協力し、採択を目指していきましょう。
注意点③:採択率が低め
注意点の3つ目として、事業再構築補助金は他の補助金と比較すると採択率が低めという特徴が挙げられます。
事業再構築補助金の採択率は通常枠と特別枠を合わせて約40%ちょっととなっています。
代表的な補助金である小規模事業者持続化補助金が約50%以上、ものづくり補助金が40%代後半であることを考慮すると、厳し目の採択率といえるでしょう。
特に通常枠の採択率は低く、30%台となっており、厳しい採択率であるといえるでしょう。
事業再構築補助金を確実に獲得したいという場合、緊急事態宣言枠や最低賃金枠で申し込みする方法があります。
緊急事態宣言枠と最低賃金枠の詳細については下記のとおり。


緊急事態宣言枠は採択率は60%を超えており、非常に高い採択率となっています。
最低賃金枠の採択率は令和3年10月27日時点ではまだ公表されていませんが、恐らく緊急事態宣言枠と似たような採択率になるのではと推測されます。
補助金額の上限は小さくなりますが、要件に当てはまる方は緊急事態宣言枠や最低賃金枠での申し込みも検討してみてください。
注意点④:書類不備が多い
注意点の4つめとして、事業再構築補助金は提出書類が非常に多く、書類の不備で審査に通過しないことが多いという点が挙げられます。
第二回の公募結果では応募件数20,800件のうち、書類の不備などで審査までたどり着かなかった件数が、2,467件もありました。
全体の約12%が書類の不備があったということになります。
他の補助金と比較しても非常に多い数値となっています。
要因としては必要書類が多いというのはもちろんのこと、認定支援機関側もしっかりと書類の把握をしていないことがあります。
事業再構築補助金は今回が初の公募となっていますので、書類の不備が多いのは仕方のないことです。
しかしながら、残り公募回数が少なくなってきているため、今後の書類の不備は命とりになります。
自身のない方は事業再構築補助金のサポートに特化した認定支援機関を利用することをおすすめします。
必要書類については下記の記事でも解説していますので、ご参考になれば幸いです。



よくある質問を確認しておきましょう。
以上が主な注意点です。
ポイントを絞って解説してきましたが、事業再構築補助金は仕組みが複雑のため、他にも疑問に思うことがあるかと思われます。
そういった方は必ず事業再構築補助金のホームページにあるよくある質問を確認するようにしましょう。
「一通り目を通したけど、内容がよくわからない」「内容をしっかりと理解できているか不安だ」という方は一度弊社(CPA)までご連絡ください。
弊社(CPA)は事業再構築補助金のサポートを行っており、多数の採択実績があります。
事業再構築補助金には精通していますので、不安な点を解消できるかと思います。
興味のある方は下記のページをご確認の上、ぜひお問い合わせください。
まとめ
今回は事業再構築補助金で必ず把握すべき注意点4選を紹介していきました。
ポイントをまとめると下記の通りです。
- 事業再構築補助金は後払いなので、事前の資金準備が必要
- 事業計画書の作成に認定支援機関が必須
- 採択率が低め。確率をあげたいなら緊急事態宣言枠や最低賃金枠を
- 必要書類が多く、申請ミスが多い
事業再構築補助金の残り回数は少なくなってきました。
準備不足や知識不足による失敗は致命傷になります。
これから申請しようと考えている方は必ず、注意点を把握してから申請するようにしましょう。
「事業計画書が作成できず、困っている」「認定支援機関が見つからず、困っている」という方はまず一度ご相談ください。
事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。
https://mono-support.com/saikouchiku/
また事業再構築補助金がどの様ものかわからないといった方は下記HPをご覧ください。
https://jigyou-saikouchiku.jp/
事業再構築補助金・ものづくり申請代行サポート(CPA)では事業再構築補助金の申請サポート・申請代行を実施しています