事業再構築補助金に申請するためには、事業再構築と呼ばれる新しいビジネスを行う必要があります。
この事業再構築、過去の採択事例を確認すると明確に審査に通りやすいビジネスモデルと審査に通りにくいビジネスモデルがあるのはご存知でしょうか。
せっかく良い事業計画書を策定しても、最初に通りにくいビジネスモデルを選んでしまったために、審査に通過しなかったというケースは少なくありません。
そこで今回は事業再構築補助金の審査に通りやすいビジネスモデルをご紹介していきます。
事業再構築補助金の審査に通りやすいビジネスモデル8選!
事業再構築補助金の審査に通りやすいビジネスモデルは主に下記の8つです。
- SDGs関連
- 脱炭素
- DX技術の活用
- 半導体製造関連
- 地域性の高い事業
具体的に解説していきます。
SDGs関連
SDGs関連の事業は採択されやすい傾向にあります。
採択されにくいとされているNPO法人もSDGs関連事業で採択されていることから分かるように、国として取り組むべきテーマというのは事業再構築補助金でも当然支援されやすい傾向にあります。
SDGsで設定されている17目標は下記の通り。
これらに関連する事業は事業再構築補助金でも審査に通りやすいといえるでしょう。
具体的なビジネスモデルやSDGs関連の採択事例は下記の記事にて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
脱炭素関連事業
SDGsの中でも特に脱炭素関連事業は審査に通りやすい傾向にあります。
事業再構築補助金の公募要領の審査項目の中にも「先端的なデジタル技術の活用、低炭素技術の活用、経済社会にとって特に重要な技術の活用等を通じて、我が国の経済成長を牽引し得るか。 」という項目がある通り、脱炭素・低炭素技術を活用したビジネスモデルは優遇される傾向にあります。
例えば、
- 電気自動車部品製造
- 電気自動車のインフラ整備
- クリーンエネルギー関連
- 水素発電
などが代表例です。
第6回の公募からはグリーン成長枠という新たな枠組みができたことから、国として事業再構築補助金で低炭素技術を推進したいという思いは強いです。
今後間違いなく世界的に需要が高まっていくので、脱炭素に取り組む事業というのは事業再構築補助金において、最も有力なビジネスモデルの一つといえるでしょう。
DX技術の活用
事業再構築補助金ではDX技術を活用したビジネスモデルというのは審査に通りやすいです。
公募要領の審査項目の中にも「先端的なデジタル技術の活用、低炭素技術の活用、経済社会にとって特に重要な技術の活用等を通じて、我が国の経済成長を牽引し得るか。」「先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域のイノベーションに貢献し得る事業か。 」といった項目があることからも、デジタル関連は評価が高いことが分かります。
先端的なという記述がありますが、ベーシックなDX技術であるオンラインサービスやECでも十分に評価される傾向にあります。
既存事業とのシナジー効果を得やすい傾向にありますので、事業再構築補助金ではDX技術の活用をおすすめします。
DX関連の採択事例については下記を参考にしてみてください。
半導体製造関連
半導体製造関連は事業再構築補助金において採択されやすい傾向にあります。
世界的な半導体不足の影響もあり、政府が半導体支援に積極的であることが審査に通りやすい理由です。
実際に、2022年3月1日から半導体支援法と呼ばれる半導体製造に関する支援の法律が施行されており、半導体不足解消に向けて国として前向きに対応していることが分かります。
当然事業再構築補助金でも支援したいという思いが強く、半導体関連の事業再構築は採択率が高い傾向にあります。
半導体が製造できるノウハウや技術がある事業者は思い切った事業転換として、半導体製造事業へ取り組んでみても良いかもしれません。
地域性の高い事業
地域性の高い事業は事業再構築補助金の審査に通りやすいです。
公募要領の審査項目でも「地域の特性を活かして高い付加価値を創出し、地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより、雇用の創出や地域の経済成長(大規模災害からの復興等を含む)を牽引する事業となることが期待できるか。 」「先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域のイノベーションに貢献し得る事業か。」といった項目があります。
採択事例でも地域性に触れている事業計画が多いように、地域と連携した事業というのは審査に通過しやすいと考えて間違いないでしょう。
地域性を活用するとは、具体的には「地域の特産品を活用する」「地域の事業者と連携して事業を実施する」「地域特有の観光名所を活用した事業を実施する」などが挙げられます。
このように地域のリソースを活用した事業を行うことで、採択される可能性が高まると言えるでしょう。
まとめ
今回は事業再構築補助金で審査に通りやすいビジネスモデル5選を紹介していきました。
「SDGs関連」「脱炭素」「DX技術の活用」「半導体製造関連」「地域性の高い事業」は明確に採択率が高い傾向にあります。
ビジネスモデルが中々決まらない、ビジネスモデルが原因で審査に通過しないという事業者の方はこの5つのテーマの中から、選択してみることをおすすめします。
「事業計画書が作成できず、困っている」「認定支援機関が見つからず、困っている」という方はまず一度ご相談ください。
事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。
https://mono-support.com/saikouchiku/
また事業再構築補助金がどの様ものかわからないといった方は下記HPをご覧ください。
https://jigyou-saikouchiku.jp/
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