事業再構築補助金

事業再構築補助金の5つの問題点を解説!申請前に確認を

事業再構築補助金の5つの問題点を解説!申請前に確認を

事業再構築補助金にこれから申請しようと考えている方もいらっしゃいますよね。
事業再構築補助金は最大1.5億円の補助金となっており、過去最大規模の補助金です。
要件もそこまで厳しいものではないため、活用しない手はありません。
しかしながら、事業再構築補助金には大きな問題点が5つほどあります。
そこで今回は事業再構築補助金の5つの問題点と解決方法を解説していきます。
事業再構築補助金の申請を考えている方は必ず事前に確認しておきましょう。

事業再構築補助金の5つの問題点と解決方法

事業再構築補助金には下記の5つの問題点があります。

  • 新規事業はそもそも成功率が低い
  • 過剰投資になりやすい
  • 用意すべき書類が多い
  • 通常枠の採択率は低い
  • 資金繰りが厳しくなりやすい

問題点の具体的な内容と解決方法について解説していきます。

新規事業はそもそも成功率が低い

事業再構築補助金は事業再構築要件が設定されています。
「新分野展開」、「事業転換」、「業種転換」、「業態転換」、「事業再編」の5つから選択し、ウィズコロナ・アフターコロナに対応した新たな取り組みを行わなければなりません。
5つの類型に関しては下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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要するに事業再構築補助金に申請するためには、新規事業を行う必要があるのですが、新規事業はそもそも成功率が低いという問題点があります
2022 年5月 23 日にリリースされた株式会社パーソル総合研究所の調査結果によると新規事業開発「成功している」とする企業は 30.6%でした。
つまり、それほど新規事業というのは成功する可能性が低いということです。
せっかくの補助金をもらっても、新規事業を成功させなければ意味がありません。

新規事業を成功させるための秘訣は「既存事業とのシナジー効果を最大限生かす」「マーケティングを行い、事業ニーズがあるかを再三確認する」という点です。
納得するまで仮説検証を繰り返し、新規事業の成功率をあげていきましょう。

過剰投資になりやすい

事業再構築補助金は過剰投資になりやすいという問題点があります。
補助率も高めの補助金のため、どうせならという気持ちで不必要な設備や物品の購入などの投資をしてしまいがちだからです。
いくら補助金がでるからといっても、一定の割合は自己負担をしなければなりません。
あれもこれもと過剰投資を行い、後で無駄な投資が多く、収益性がほとんど見込めなかったというケースは少なくありません。
本当にその投資は必要か?、無駄な投資になっていないかという点は、改めて確認する必要があります。

用意すべき書類が多い

事業再構築補助金は用意すべき書類が非常に多い補助金です。
そのため、書類の不備で審査までたどり着かないというケースがあります。
毎回の公募で応募者数の15%前後が書類の不備などで審査にたどり着けていません。
ですので、「事業再構築補助金に精通した認定支援機関にサポートを依頼する」「下記のチェックシートを見直す」によって、不備がないように対応していきましょう。

通常枠の採択率は低い

事業再構築補助金の全体の採択率は第5回の公募では46%でした。
一見すると高そうなイメージを持たれるかもしれませんが、これは採択率の高い特別枠を含めた数字となっています。
約70~80%の事業者が申し込む通常枠に関しては、採択率は39.8%と低めになっています
予算が約半分となってしまった令和4年度以降の採択率はさらに低下していくことが予想されます。
SWOT分析などを活用し、質の高い事業計画を策定していきましょう。
事業計画の書き方やSWOT分析については下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

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資金繰りが厳しくなりやすい

事業再構築補助金は後払いのため、資金繰りが厳しくなりやすいという問題点があります。
特に最大1.5億円という巨額の補助金のため、申請する補助金額が多ければ多いほど、資金繰りが厳しくなりやすいです。
十分な自己資金がある方や、つなぎ融資の目安がついている場合は問題ありませんが、資金のめどがついていない場合は最大の問題点となるでしょう。
資金繰りに問題がでそうな場合は下記の3つの方法で資金調達することをおすすめします。

  • 概算払い・・補助金の一部を前払いで支払いしてもらう
  • POファイナンス・・補助金の決定情報が担保となるので、実質的に無担保で融資を受けられる
  • クラウドファンディング・・不特定多数からの資金調達方法。前もってニーズの調査もできる

下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

今回は事業再構築補助金の問題点を解説してきました。
補助金額、補助率共に非常に優遇されている事業再構築補助金は利用しない手はありません。
しかしながら、拙速な事業計画ではかえって経営を悪化させてしまいます。
事前に上記の問題点を解決させていき、事業再構築補助金を最大限活用し、経営を軌道に乗せていきましょう。

 

「事業計画書が作成できず、困っている」「認定支援機関が見つからず、困っている」という方はまず一度ご相談ください。

事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。

https://mono-support.com/saikouchiku/

また事業再構築補助金がどの様ものかわからないといった方は下記HPをご覧ください。

https://jigyou-saikouchiku.jp/

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