事業再構築補助金

事業再構築補助金は半導体製造がおすすめ!採択事例を解説

事業再構築補助金は半導体製造がおすすめ!採択事例を解説

事業再構築補助金でおすすめできるビジネスモデルの一つに半導体製造があります。
世界的な半導体不足が叫ばれて久しく、ロシア・ウクライナ情勢の悪化でさらに拍車がかかっているため、今後の需要拡大に期待ができるためです。
また、政府としても半導体製造を積極的に支援する方向のため、採択されやすい業種であることも大きいといえます。
そこで今回は事業再構築補助金の半導体製造がおすすめできる理由と採択事例について解説していきます。

事業再構築補助金で半導体製造がおすすめできる3つの理由

事業再構築補助金で半導体製造がおすすめできる理由は下記の3つです。

  • 今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれる
  • 採択されやすい
  • グリーン成長枠が活用できる

具体的に解説していきます。

今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれる

半導体製造は今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれます。
下記は経済産業省が公開している世界の半導体産業の売上予測と日本のシェアの推移です。

半導体戦略(概略)P7 経済産業省
5G・ビッグデータ・AI・IoT・自動運転などの産業のIT化により、半導体の需要が急増しており、2030年には2019年の倍近く拡大していく見込みとなっています。
今後も堅調な需要が見込まれる半導体は有望な市場の一つといえるでしょう。

採択されやすい

半導体製造は事業再構築補助金で採択されやすい傾向にあります。
理由は半導体の需要が上がり続けているのに対して、日本のシェアが下がり続けているため、政府が半導体を推進しているためです。
上記の半導体戦略(概略)の通り、日本のシェアは1988年以降右肩下がりに下がっています。
1988年には50.3%だったシェアが2019年には10.0%まで低下しています。
そのため、政府としても半導体製造を積極的に推し進める政策をとっています。
実際に2022年3月には半導体支援法という半導体を製造する工場の設立に補助を出す法律が施行されました。
このように、半導体関連事業は国として力を入れている事業の一つです。
事業再構築補助金でも半導体関連の事業でも同様の傾向があり、採択されやすい印象をうけました。
半導体関連事業を実施するなら、事業再構築補助金を活用し、大規模な設備投資を行ってみることをおすすめします。

グリーン成長枠が活用できる

半導体関連事業はグリーン成長枠が活用できます。
グリーン分野「重点14分野」の中に、半導体・情報通信という分野があるためです。
グリーン成長枠は通常枠より補助枠が拡大しており、最大1.5億円まで補助がでます。
詳細は下記の通り。

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通常枠以上の投資金額となる場合、グリーン成長枠での申請を検討してみることをおすすめします。
また、過去に採択を受けた事業者でもグリーン成長枠に限り、再申請が可能となっています
人材や財務状況など経営リソースが十分な事業者の方は、再度グリーン成長枠での事業再構築も狙ってみることをおすすめします。

半導体関連での採択事例3選

事業再構築補助金で過去に半導体関連で採択された事例について紹介していきます。

半導体への新分野展開

半導体事業に新分野展開する事例です。
詳細は下記の通り。

会社名有限会社前川機械工作所
事業計画名半導体製造装置への新分野展開と相乗効果による付加価値創出事業
事業計画概要コロナ禍の影響打破のため、半導体製造装置関連への新分野展開に加工部品大型化・短納期・生産性向上を実現する5軸マシニングセンタ・ロボット導入。相乗効果で他分野開拓・既存事業から更なる付加価値増加を図る。

既存事業を残しつつ、半導体事業へも進出したいと考えている場合は、新分野展開の類型の活用をおすすめします。
商用にできるレベルの半導体を製造するには時間がかかります。
そのため、既存事業のシェアを急激に落とし、半導体にリソースを集中させるのはリスクが伴います。
まずは既存事業で半導体事業が軌道に乗るまでしのぎ、3~5年後に半導体を軌道にのせるというのが最もベーシックな事業計画といえるでしょう

レーザーによる部品加工事業を展開し、半導体メーカーの様々なニーズに対応!

会社名船橋金属株式会社
事業計画名レーザーによる部品加工事業を展開し、半導体メーカーの様々なニーズに対応!
事業計画概要“半導体の需要が増加し、当社も半導体製造装置で利用される部品の引き合いがある。
本機会でファイバーレーザーを活用した多様な半導体装置の部品の加工能力の獲得を図り、経営基盤の立て直しと強化を図る。”

すでに半導体製造装置の部品を製造している部品メーカーです。
様々な半導体装置部品のニーズに答えるため、他商品を扱う横展開をした事業計画です。
業態転換という類型で、主たる業種や事業を変更せず、製品等の製造方法等を相当程度変更することで満たすことができます。
既存の半導体メーカーの方は業態転換により、事業を横展開できないかけんとうしてみてはいかがでしょうか。

コロナに打ち勝つための業態転換・EV用半導体部品製造への挑戦

会社名有限会社マイクロテック
事業計画名コロナに打ち勝つための業態転換・EV用半導体部品製造への挑戦
事業計画概要新型コロナにより減少した収益拡大が課題。最新同時5軸マシニングセンタ導入で抜本的な製造プロセスの変革と人員最適化を図り、EV用半導体部品市場に向け、コロナに打ち勝つ大胆な業態転換により収益拡大を図る。

既存の半導体の事業者が、自社の製造プロセスや人員の最適化によって、生産性を高める採択事例です。
業態転換という類型に当てはまります。
既存事業で半導体関連に取り組んでいる場合、新たな設備に投資して、生産性を向上させる場合でも問題ありません。
設備が老朽化している場合や、低い生産性が課題となっている場合などは製造プロセスや人員のマネジメントを今一度見直してみても良いかとおもいます。

 

まとめ

今回は事業再構築補助金で半導体製造がおすすめできる理由と過去の採択事例を紹介してきました。
ポイントは下記の4つ

  • 半導体関連事業は事業再構築補助金に適したビジネスモデルの一つ
  • 半導体は今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれる
  • 採択されやすい傾向にある
  • 半導体関連事業はグリーン成長枠を活用可能!再申請も可能

 

 

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事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。

https://mono-support.com/saikouchiku/

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