事業再構築補助金第10回公募以降でメインとなる類型は成長枠と物価高騰対策・回復再生応援枠です。第二次補正予算の中で概要が硬化されました。
しかしながら、この2つの類型は大きく違いがあるため、事前に各々の特徴をしっかりと把握しておく必要があります。
そこで今回は事業再構築補助金の成長枠と物価高騰対策・回復再生応援枠の違いについて解説していきます。
事業再構築補助金の成長枠とは?
事業再構築補助金の成長枠とは成長分野に向けた大胆な事業再構築に取り組む事業者に向け、売上高減少要件を撤廃した新たな枠のことです。
補助額、補助率や要件は下記の通り。
成長枠 |
【補助額】
【補助率】
【要件】
旧通常枠とは異なり、売上高減少要件なし |
詳しい内容については下記の記事で解説しています。
事業再構築補助金の物価高騰対策・回復再生応援枠とは
物価高騰対策・回復再生応援枠は新型コロナウィルスの影響に加えて、物価高騰対策により業況が厳しい事業者を支援する枠組みです。
事業再構築補助金の物価高騰対策・回復再生応援枠 |
【補助額】
【補助率】
【要件】
|
詳しい内容については下記の記事で解説しています。
成長枠と物価高騰対策・回復再生応援枠の違い
成長枠と物価高騰対策・回復再生応援枠の違いについて解説していきます。
- 補助額
- 補助率
- 要件
具体的に解説していきます。
補助額
補助額の違いは下記の通り。
成長枠 | 物価高騰対策・回復再生応援枠 |
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各々従業員数によって、補助上限金額が異なります。
従業員数が多い場合は成長枠の方が補助上限金額が高いのが特徴です。
補助率
補助率の違いは下記の通り。
成長枠 | 物価高騰対策・回復再生応援枠 |
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補助率は物価高騰対策・回復再生応援枠の方が有利になっています。
ただし、大規模賃上要件(①成長枠又はグリーン成長枠の補助事業の終了後3~5年の間に、事業場内最低賃金を年額45円以上の水準で引き上げること ②成長枠又はグリーン成長枠の補助事業の終了後3~5年の間に、従業員数を年率平均1.5%以上増員させること。)を満たすことで、成長枠の補助率が上がります。
要件
要件の違いは下記の通り。
成長枠 | 物価高騰対策・回復再生応援枠 |
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付加価値要件は物価高騰対策・回復・再生応援枠が3.0%以上、成長枠が4.0%以上となっています。
成長枠は市場規模要件が設定されており、限られた新規事業しかできません。物価高騰対策・回復再生応援枠は事業に指定がありませんので、自由に新規事業ができます。
成長枠は売上高減少要件がなく、業績が好調な企業でも申請することができます。物価高騰対策・回復再生応援枠は売上高減少要件・再生計画要件が設定されており、業況が厳しい事業者しか申請できません。
成長枠は給与増額させる必要がありますが、物価高騰対策・回復再生応援枠は給与増額させる必要はありません。
まとめ
事業再構築補助金の成長枠と物価高騰対策・回復再生応援枠の違いについて解説してきました。
ポイントは下記の通り。
成長枠は「誰でも申し込める一方で、限られた事業しかできない。また給与増額させる必要もあり、業績が好調な企業が対象」
物価高騰対策・回復再生応援枠は「売上高や付加価値が減少している業況が厳しい企業が対象。給与増額させる必要もなく、様々な事業にチャレンジ可能」
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