事業再構築補助金などの補助金や銀行融資の際に必要となってくるのが事業計画書です。
事業計画書の作成は難易度が高いと感じるかもしれませんが、AI技術の進歩により、その作成を支援するツールが登場しています。
その一つがOpenAIによって開発されたAIモデル、ChatGPT-4です。
この記事では、ChatGPT-4を使って事業計画書を作成するためのプロンプト10選をご紹介します
事業計画にAIを利用するには事前に情報を伝えるのが重要
GPT-4.0を使用する際の重要な要素の一つが「プロンプト」です。
プロンプトはAIへの指示となる命令または質問で、これが質の高い結果を導き出すための鍵となります。具体的な指示や明確な質問を与えることで、AIは具体的かつ的確な結果を提供することができます。
そのため、事業計画の作成に具体的な自社の情報を伝えることが重要です。
GPT-4に自社の状況を伝える際には、以下のような事項を明確に伝えることをおすすめします。
- 業界と市場状況：自社が活動している業界や市場の概要と、その市場での自社の地位やシェア、市場の規模や成長率、主な競合他社、業界のトレンドなどを説明することが有効です。
- 製品・サービス情報：自社の製品やサービスについて詳しく説明します。どのようなニーズに対して提供しているのか、どのような特徴があり、他社の製品・サービスとどのように異なるのか、などが重要です。
- 企業戦略と目標：自社のビジョン、ミッション、戦略、短期・長期的な目標などを明示します。
- 組織と体制：組織の規模、構造、役職とその役割、チームや部門間の協力体制などを説明します。
- 財務情報：財務状況（売上高、利益、負債等）や投資計画、資金調達計画、収益予測などの情報を提供します。
- 顧客情報：主な顧客層、顧客ニーズ、顧客満足度、顧客リテンション（顧客維持）率、顧客エンゲージメントなどを伝えます。
- 課題とリスク：自社の事業遂行における主な課題やリスク、それに対する現在の対策や想定される影響を説明します。
- 自社の強み：自社が他社に対して持つ競争上の優位性、すなわち強みを明示します。これは、特許技術、優秀な人材、広範で独特な製品ライン、強固なブランドイメージ、独自の販売ネットワークやパートナーシップ等、あらゆる可能な形で存在します。
- 自社の弱み：自社の弱点も同様に認識し、伝えることが重要です。これは、技術的な遅れ、人材不足、ブランド力の不足、限られた資源、財務の問題、顧客基盤の偏りなどが含まれます
これらの情報をGPT-4.0に提供することで、最適なアドバイスや戦略を提案することが可能となります。
しかしながら、注意点として個人情報などの重要な機密情報については提供してはいけません。
GPT-4.0がその機密情報を学習してしまう可能性があるためです。
具体的な特許や製造方法、個人情報やプログラミングコードなどは提供しない上で、活用しましょう。
事業計画書作成に役立つプロンプト10選
ChatGPT-4を用いて事業計画書を作成する際のプロンプトを10個紹介します。
- 「我々の業種における市場規模とトレンドを分析してください。」 これにより、GPT-4はあなたの業種に関連する市場規模やトレンドについての情報を提供します。
- 「自社の製品/サービスと競合他社の製品/サービスを比較してください。」 このプロンプトは、競合他社との違いや競争優位性を評価するのに役立ちます。
- 「自社のSWOT分析をしてください。」 GPT-4はあなたの企業の強み、弱み、機会、脅威についての詳細な分析を提供します。
- 「自社の既存の強みを活用して新製品/サービスを開発するためのアイデアを提供してください。」 このプロンプトは、既存の強みを活用して新製品やサービスを開発するためのアイデアを生成します。
- 「事業再構築に向けて必要な新規の強みを構築するための戦略を提案してください。」このプロンプトは、新規の強みを開発するための具体的な戦略を提示するのに役立ちます。
- 「我々の商品/サービスごとに細分化した売上/利益の試算をしてください。」 このプロンプトは、製品やサービスごとの売上と利益の予想を立てるのに役立ちます。
- 「再構築した事業が既存事業にどのように対する顧客/売上の増加に貢献するかを分析してください。」 このプロンプトは、新たに再構築した事業が、既存事業の顧客や売上にどのような影響を与えるかを分析するのに役立ちます。
- 「投資計画、投資回収期間、資金調達計画を作成してください。」 GPT-4はあなたの企業に対する投資計画や投資回収期間、資金調達計画についての詳細な提案を行います。
- 「目標から逆算し、達成するための詳細なスケジュールを作成してください。」 このプロンプトは、目標を達成するための詳細なスケジュールを作成するのに役立ちます。
- 「事業目標・計画の達成に向けて対処すべき問題と具体的な対応方法を提案してください。」 GPT-4は、事業目標や計画の達成に向けて対処すべき問題と、その問題に対する具体的な解決策を提供します。
具体的な自社の情報を伝えた上で、上記のプロンプトを提供することで、事業計画書の作成の時間を大幅に短縮することができます。
事業再構築補助金の事業計画に高いハードルを感じている方も多いかと思いますが、GPT-4を活用することで、簡単に事業計画書を作成することができます。
まとめ
今回はAIを活用した事業再構築補助金の事業計画書の作成方法について解説してきました。
ポイントは下記の通り。
- 事業再構築補助金の事業計画書の作成はGPT-4.0を活用することで効率化できる
- 事前に自社の事業の状況を具体的に伝えることが重要
- 個人情報などの重要な機密情報については提供してはいけない
- GPT-4.0はプロンプトが非常に重要。本記事のプロンプトを活用することで、事業計画書の作成時間が大幅に短縮される
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