事業再構築補助金

事業再構築補助金審査項目を徹底解説。地域未来牽引企業が高評価に?

事業再構築補助金審査項目を徹底解説。地域未来牽引企業が高評価に?

事業再構築補助金の申請もいよいよ残すところわずかとなりました。
多くの企業が採択されていますが、まだ審査に通過していない・応募していないという事業者の方も少なくないかと思います。
未申請の方や、審査に通過しない方の多くの悩みとして挙げられるのが、「どのような事業をするかまだ決まっていない」という点です。
そういった事業者の方は地域貢献をベースに事業を組み立ててみることをおすすめします。
今回は事業再構築補助金において、なぜ地域貢献に関する事業がおすすめなのかという点について解説していきます。

事業再構築補助金は地域貢献に関する事業が通過しやすい

事業再構築補助金の採択されやすいポイントの一つとして、地域貢献の役割が強いということが挙げられます。
地域貢献に関しては事業再構築補助金の公募要領の中で下記の通り、審査項目の一つとして加えられています。

審査項目
(3)再構築点
先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域のイノベーションに貢献し得る事業か。

(4)政策点
④ 地域の特性を活かして高い付加価値を創出し、地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより雇用の創出や地域の経済成長を牽引する事業となることが期待できるか。

事業再構築補助金 第四回公募要領 P34

再構築点及び政策点の二つの項目で地域性について述べられています。
つまり、経済産業省としては、事業再構築補助金を通じた新たな事業で地域の経済を活性化させてほしいという思いがあるということですね。

実際に、事業再構築補助金の過去の採択事例を見ると、地域性を重視した事業計画が多い傾向にあります。

地域未来貢献企業が高評価に?

上記のように、事業再構築補助金では地域性が強い事業や企業を優先的に評価しています。
ですので、地域未来貢献企業の場合はさらに高評価になる可能性が高いといえるでしょう。
地域未来貢献企業とは地域経済への影響力が大きく、高い成長性が見込めるとともに、地域経済をけん引していく企業が認定されます。
2017年から開始された制度で、2020年度までに4,743社が認定されています。
詳細は経済産業省の地域未来貢献企業のホームページをご確認ください。
データと推薦でしか選定されず、自ら応募することはできません。
それ故に、いずれも信頼性の高い事業者のみが認定されているといえるでしょう。

地域未来貢献企業のハンドブックによると地域未来貢献企業は下記の通り、重点的な支援がされていることが記載されています。

地域未来牽引企業が定めた、地域経済の中心的な担い手となって地域経済
を牽引するための目標を後押しするため、経済産業省では各種施策を通じ
て、地域未来牽引企業への重点的支援を行っています。
地域未来貢献企業のハンドブック  P4)

令和3年度 地域未来牽引企業に対する重点支援策のイメージ

各種政策の中に事業再構築補助金も含まれているため、地域未来貢献企業は事業再構築補助金に採択されやすい可能性が高いといえるでしょう。
また、地域未来貢献企業ではなくても、同じような要件を満たす企業は事業再構築補助金でも同じように加点要素が高いと考えられます。
地域未来貢献企業の要件は下記の通りです。

審査項目
事業の特徴
・地域特性をうまく活用しているか
・新規性、独創性はあるか
・成長性はあるか
・その他、事業の特徴に関する事項
経営の特徴
・経営者に特筆すべき点はあるか
・経営手法に優れた点はあるか
・その他、経営の特徴に関する事項
地域貢献期待
・地域内の事業者との取引額の増加
・地域内の事業者の売上げの増加
・地域内の事業者の雇用者数又は給与支払額等の増加
・その他、地域貢献期待に関する事項

(経済産業省 地域未来牽引企業選定実施要領

特に注目すべき点は「地域特性をうまく活用しているか」「新規性、独創性はあるか」「成長性はあるか」という点です。
これらを満たす事業であれば、事業再構築補助金でも同じように採択されやすいといえるでしょう。
それでは実際に地域性を活用した事業の採択事例を見ていきます。

地域貢献に関わる事業計画例2選

地域貢献に関わる代表的な事業計画は下記の通りです。

  • 工務店と協力し、バリアフリー・介護環境を整える
  • 地域特性を活用したグランピング

事業計画の内容を解説していきます。

工務店と協力し、バリアフリー・介護環境を整える

工務店や大工と協力し、介護環境を整える事業です。

事業者名有限会社錦木分店
事業計画金物卸売からバリアフリーを中心としたリフォーム事業への展開
事業計画の概要石巻市内4地区(河北、河南、北上、雄勝)を中心に、地元工務店・大工と相互協力したリフォーム事業部を立ち上げ、地域建設業界の活性化と、バリアフリー・介護環境を整え、地元住民の暮らしを住環境から豊かにする。

「高齢化」「関係団体と協力」「地域に密着」といった点が加点ポイントになったと考えられます。
高齢化に対するケアは今後需要が増え続けることから成長性も高いといえるかと思います。

地域特性を活用したグランピング

地域の特性を活かしたグランピング事業です。

事業者名最上峡芭蕉ライン観光株式会社
事業計画グランピング事業の新分野展開で通過型観光から滞在型観光へ
事業計画の概要コロナ禍で激減した旅行客増を目指し、最上川対岸のふるさと村へ和風コテージを建設する。地域の魅力と当社の強みを生かした体験型プログラムの整備、最上地域の食材を中心とした食事メニュー開発で新分野展開となるグランピング事業に取り組み当社売上向上の推進力とする。

地域の食材を使用する」「地域の魅力を活用したプログラムの構築」といった完全地域密着型の事業です。
地域特性を活用している点が加点ポイントとなりそうですね。

まとめ

今回は事業再構築補助金ではなぜ地域貢献に関わる事業がおすすめなのかというテーマについて解説してきました。
ポイントは

  • 地域貢献をテーマとした事業計画は採択されやすい傾向にある
  • 地域未来貢献企業は優遇される可能性があり
  • 「地域特性をうまく活用しているか」「新規性、独創性はあるか」「成長性はあるか」が重要視される可能性が高い

という点です。

地域貢献に関する事業は採択件数が多く、審査において優遇されるのは間違いないでしょう。
どのような事業をすれば良いか悩んでいる場合は地域貢献をテーマに事業再構築を検討してみることをおすすめします。

 

関連記事 ≫事業再構築補助金はSDGsが優遇?採択事例を紹介します。

 

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