事業再構築補助金

製造業での事業再構築補助金採択事例を紹介します。【部品メーカー編】

事業再構築補助金に申請・採択する業種で最も多いのは製造業です。
第一回の事業再構築補助金採択結果では総申請件数の23.2%、総採択件数の31.7%が製造業でした。
今回はどのような事業が実際に採択されているかを紹介していきます。
製造業とはいっても数が多いので、今回は部品メーカーに絞っていきます。
これから事業再構築補助金の申請をしようと考えている部品メーカーの方はぜひ参考にしてみてください。

製造業(部品メーカー)の事業再構築補助金採択事例4選

製造業(部品メーカー)の事業再構築補助金採択事例が多かった事業計画は主に下記の4つです。

  • 他部品への新分野展開
  • 製造から流通まで
  • 品質をあげ、他製品への応用もきかせる
  • 生産ラインの効率化

第一次の事業再構築補助金の採択事例は下記からダウンロードできます。

事業再構築補助金 第1回公募 緊急事態宣言特別枠・通常枠・卒業枠・グローバルV字回復枠 採択案件一覧【事業計画書の概要】(製造業

具体的な事業計画とともに概要を説明していきます。

他部品製造への新分野展開

部品メーカーの最も多かった事業再構築に他部品への新分野展開があります。
既存の技術を活かして、他の商品に使える部品を新たに製造するというものです。
代表的な事業計画は下記の通りです。

事業者名有限会社HIG
事業計画名設備導入と自社技術開発による産業用ロボット部品への新分野展開事業
事業計画本事業は、産業用モータ部品を主力とした既存事業から、CNC複合加工機の設備導入と自社技術開発により生産性向上を図り、産業用ロボット部品製造への新規分野展開を目指す事業再構築事業です。

産業用モーターの部品メーカーから産業用ロボットの部品を製造する新規分野展開を目指した事業計画です。
この他自動車の部品メーカーはガソリン車から電気自動車への部品提供を目指して新規分野展開する事業計画もありました。

他には下記のように半導体の需要の高まりを受けて、半導体の部品メーカーに進出するという事業計画もあります。

事業者名株式会社オイカワ製作所
事業計画名半導体事業への進出に向けた高品質・低コスト・短納期の多品種少量生産体制の整備
事業計画昨今の半導体市場拡大に伴い半導体製造装置向け部品の需要が増加している。最新鋭複合加工機を導入し、ステンレス素材の多品種少量生産体制を整備し、販売機会を捉える事で収益拡大を図る。

近年半導体の需要が高まり、供給不足に陥っています。
ハイテク機器の増加やルネサスエレクトロニクスの火災、中国の需要増加など様々な要因がありますが、近々で解決される問題ではないように思われます。
特に高品質な半導体の需要は高いため、最新設備を導入した半導体は今後も安定的に高い需要が見込まれるでしょう。

製造から流通まで

今まで製造のみだったところを製造・加工・流通まで自社で一貫した生産体制を構築するという事業再構築もあります。

代表的な事業計画は下記の通りです。

事業者名株式会社REPRO
事業計画名超精密大型金型の製造・試作評価から量産支援までの自社一貫生産体制の構築
事業計画特定の産業分野に依存していたためコロナにより大きく影響を受けた。これまで培った技術力で金型製作・試作評価から量産支援までの自社一貫生産体制を図り新たな成長分野に参入し事業再構築を図る

自社で一貫した生産体制を整え、収益性を向上させる計画です。
生産ラインの構築や流通体制に関しては幅広い範囲で事業再構築補助金の対象となると考えられます。
そのため、事業再構築補助金を有効活用できる事業再構築といえるでしょう。

品質をあげ、他製品への応用もきかせる

製造している商品の品質をあげ、機能性をあげるというのも代表的な事業再構築といえるでしょう。
代表的な事業計画は下記の通りです。

事業者名株式会社放電
事業計画名非磁性金属材料の加工技術・高効率生産プロセスの構築
事業計画磁性金属材料の金型部品製作・自動機部品製作が主の弊社に於いて、非磁性・耐食性を有するオーステナイト系ステンレス鋼の製造体制を構築して、半導体機器・食品機器・医療機器用の部品供給を図る

元々も金属材料の部品を製造していた企業です。
事業再構築によって新たにオーステナイト系ステンレス鋼の製造体制を構築し、様々な製品への供給体制を整えるという事業計画です。
新商品の引き受け先がある場合、有力な事業再構築となります。

生産ラインを効率化

生産ラインを効率化し、新たな部品を製造するというケースもあります。
代表的な事業計画は下記の通りです。

事業者名株式会社渡辺螺子
事業計画名高度な動力伝達部品の24時間新製造ライン構築!ロボット産業へ貢献
事業計画36年間に渡り印刷機械部品製造に携わって来たが、従来単一企業で製造困難であった動力伝達部品の業界初の24時間無人新製造ライン構築により、ロボット産業部品サプライヤーに転換する

24時間無人の製造ラインを構築するとともにロボット産業部品を供給するという事業計画です。
無人の製造ラインというのは事業再構築補助金に適している投資ですね。
事業再構築補助金は幅広い範囲で設備投資が補助される一方で、自社の人件費に対しては補助されません。
ですので、いかに効率化させ人件費を抑えるかというのも一つのポイントとなります。
この事業計画では補助額が大きくなる製造ラインへ投資し、補助がでない人件費を削減していく方向になるかと思われます。
24時間無人の製造ラインは事業再構築補助金の性質に適した事業再構築モデルであるかと思われます。

まとめ

今回は製造業(部品メーカー)の事業再構築補助金採択事例について解説してきました。
部品メーカーの場合は全く新しい事業を始めるというケースはほとんどありませんでした。
基本的には他の部品を製造する、品質を変える、流通まで携わるといったように、物を作るというのはベースで新たになにか始めるという事業計画がほとんどです。
部品メーカーで事業再構築補助金の申請を考えている方はぜひ本記事を参考に、事業再構築補助金に取り組んでいただければ幸いです。

 

もし、「事業計画書が作成できず、困っている」「認定支援機関が見つからず、困っている」という方はまず一度ご相談ください。

事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。

https://mono-support.com/saikouchiku/

また事業再構築補助金がどの様ものかわからないといった方は下記HPをご覧ください。

https://jigyou-saikouchiku.jp/

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