事業再構築補助金

事業再構築補助金の審査項目の「事業化点」の書き方や具体例を解説!

事業再構築補助金の審査項目の「事業化点」の書き方や具体例を解説!

事業再構築補助金の審査項目の一つに事業化点があります。
採択されるためには事業計画書の中に事業化点を効率的に盛り込む必要があります。
しかしながら、どのように事業化点を盛り込めば良いのか悩まれる方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は事業再構築補助金の審査項目の事業化点の書き方や具体例を解説していきます。

事業再構築補助金の「事業化点」とは?

事業再構築補助金の事業化点とは審査項目・加点項目の一つです。
事業再構築補助金の公募要領の審査項目の中に下記の通り、記載されています。

(2)事業化点
① 本事業の目的に沿った事業実施のための体制(人材、事務処理能力等)や最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか。また、金融機関等からの十分な資金の調達が見込めるか。※複数の事業者が連携して申請する場合は連携体各者の財務状況等も踏まえ採点します。
② 事業化に向けて、競合他社の動向を把握すること等を通じて市場ニーズを考慮するとともに、補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット及び市場規模が明確か。市場ニーズの有無を検証できているか。
③ 補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。補助事業の課題が明確になっており、その課題の解決方法が明確かつ妥当か。
④ 補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して増額が想定される付加価値額の規模、生産性の向上、その実現性等)が高いか。その際、現在の自社の人材、技術・ノウハウ等の強みを活用することや既存事業とのシナジー効果が期待されること等により、効果的な取組となっているか。

事業再構築補助金 公募要領(第9回) P39

事業計画書はこの事業化点に言及しながら、作成していく必要があります。
そこで次の章では過去の事業者はどのようにこの事業化点を事業計画書の中に盛り込んでいったのかを解説していきます。

事業化点の書き方と具体例

事業化点の書き方と具体例について項目ごとに解説していきます。
事業化点の具体例は「事業再構築補助金採択事例 事業計画書」の中から紹介していきます。

①体制、財務状況、資金調達

下記の事業化点①の書き方や具体例について解説していきます。

① 本事業の目的に沿った事業実施のための体制(人材、事務処理能力等)や最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか。また、金融機関等からの十分な資金の調達が見込めるか。※複数の事業者が連携して申請する場合は連携体各者の財務状況等も踏まえ採点します。

事情実施体制については多くの模範採択事例で、下記のような組織図で記載されていました。
誰が何をやるのかが明確で、視覚的にも分かりやすいです。
実施体制は下記のような組織図を乗せることをおすすめします。

((株)八芳園 事業計画)

財務面に関しては詳しく説明している事業計画は少ない傾向にありました。
「自己資金で対応する」「○○銀行から借入済み」「○○銀行から○○円の資金を調達予定」といったように簡単な説明でも問題ないでしょう。

②市場ニーズの考慮、市場規模の把握

事業化②の書き方や具体例を解説します。

② 事業化に向けて、競合他社の動向を把握すること等を通じて市場ニーズを考慮するとともに、補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット及び市場規模が明確か。市場ニーズの有無を検証できているか。

市場ニーズや市場規模は調査会社のレポートや官公庁のデータ、経営コンサルティング会社のレポートを活用することをおすすめします。
市場調査会社は矢野経済研究所や富士経済、マクロミルなどが代表的です。
また、グーグルで「業種 市場規模 PDF」などという検索でも参考になる資料が出てくることが多いです。
事業化点②の代表的な書き方は下記の通り。

((株)SGIC 事業計画)

③補助事業の遂行方法、スケジュール、課題と解決策

事業化点③を解説していきます。

③ 補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。補助事業の課題が明確になっており、その課題の解決方法が明確かつ妥当か。

価格的、性能的になぜ他社より優れているのかという点は明確にしておいた方が良いでしょう。
独自性の高い技術力がある、特許がある、先端的なデジタル技術を活用しているなどが理想的な回答です。
具体的な書き方は下記の通り。

((株)SGIC 事業計画)

スケジュールは下記のように具体的にいつ何をするのかを図にして作成すると見やすいため、おすすめです。

(株式会社M&Aナビ 事業計画)

④費用対効果とシナジー効果

事業化点④について解説します。

④ 補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して増額が想定される付加価値額の規模、生産性の向上、その実現性等)が高いか。その際、現在の自社の人材、技術・ノウハウ等の強みを活用することや既存事業とのシナジー効果が期待されること等により、効果的な取組となっているか

費用対効果は数字で視覚的に分かりやすく事業計画に記入することをおすすめします。
そのうえで、自社の既存事業といかにシナジー効果が出せるかということを文章で説明していくことで分かりやすい説明になるかと思います。
下記が代表的な文章です。

まとめ

今回は事業再構築補助金の審査項目の一つである事業化点について解説してきました。
事業化点について上手く事業計画の中に盛り込むことで、採択される可能性が高まります。
ぜひ本記事を参考に事業化点での加点を狙ってみてください。

 

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