事業再構築補助金で中古品・中古機械は購入可能？注意点を解説

事業再構築補助金で設備投資を行う際、中古品を購入したいと考えている方もいらっしゃいますよね。
中古品の取引が活発化している昨今では、状態の良い中古品を購入できることも珍しくありません。
投資金額を押さえる上でも、重要な選択肢の一つとなってくるでしょう。
しかしながら、事業再構築補助金を活用して中古品を購入するにはいくつか注意点があります。
今回は事業再構築補助金で中古品・中古機械は購入可能なのかという点と注意点を解説していきます。

事業再構築補助金で中古品・中古機械は購入可能！

結論から申し上げますと事業再構築補助金では一定の要件を満たすことで中古品・中古機械を購入することは可能です。
一定の要件とは下記の通り。

7.補助対象経費
機械装置・システム構築費
３者以上の中古品流通事業者から型式や年式が記載された相見積もりを取得している場合には、中古設備も対象になります。
（事業再構築補助金公募要領（第７回）　Ｐ26）
⑥ 見積書、見積依頼書
原則、経費科目にかかわらず計上している全ての補助対象経費の見積書の提出が
必要となります。
【中古品の場合】
製造年月日、性能が同程度の中古品の必ず３者以上の相見積書を取ってくだ
さい。
（令和二年度第三次補正事業再構築補助金交付申請にあたってご注意いただくこと　Ｐ10）

中古品・中古設備は３者以上の中古品流通事業者から同程度の製造年月日・性能の相見積もりを取ることで補助対象となります。
また、中古品・中古設備を購入する際には新品の設備を購入するよりも注意点が多いです。
次の章では事業再構築補助金で中古品・中古機械を購入する際の注意点について解説していきます。

事業再構築補助金で中古品・中古設備を購入する際の注意点

事業再構築補助金で中古品・中古設備を購入する際の注意点は下記の通り。

業者選定理由書は使えない
メルカリやヤフーオークションからの購入は補助対象外
幅広く流通していない中古品や中古設備で値段設定が明確ではないもの

具体的に解説していきます。

業者選定理由書は使えない

中古品・中古設備では業者選定理由書は使えません。
業者選定理由書とは「合理的な理由があり、見積書が提出できないときのみ」利用ができる業者の選定理由です。
事業再構築補助金では全ての補助対象経費で見積もり書や相見積書が必要となりますが、上記の理由でのみ業者選定理由書で代用することができます。
合理的な理由とは知的財産権などにより販売元が限られているような限定的なシーンでしか利用できません。
中古品・中古設備のようにコストカットのために安く購入したいというのは合理的な理由とはいえず、認められない可能性が高いでしょう。
そのため、中古品・中古設備の購入においては必ず３者以上の中古品流通事業者から同程度の製造年月日・性能の相見積もりを取るようにしましょう。

メルカリやヤフーオークションからの購入は補助対象外

中古品のプラットフォームであるメルカリ・ヤフーオークションのようなフリマアプリ、オークションサイトからの購入は補助対象外となります。
メルカリやヤフオクは販売者が一般人であることがほとんどで、見積もりを取ることができないためです。
また、事業再構築補助金に限らずほとんどの補助金ではフリマアプリやヤフーオークションのような個人からの購入やオークションサイトなどでの購入を補助対象外としています。
安いからといって、安易に購入するのはやめておきましょう。