建設業や解体業の現場では、人手不足への対応や施工効率の改善が大きな課題になっています。
そうした中で注目されているのが、解体機(ユンボ・油圧ショベル・バックホー・ドラグショベル)にチルトローテータを組み合わせた設備導入です。
しかし、実際に導入を検討すると「補助金の対象になるのか」「価格はどれくらいかかるのか」「どのように説明すれば採択されやすいのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、解体機(ユンボ)+チルトローテータは、中小企業省力化投資補助金(一般型)と相性が良い設備投資です。
省人化や作業効率向上の効果を具体的に説明できれば、補助金活用の可能性は十分あります。
この記事では、解体機+チルトローテータが補助金対象になりやすい理由、価格の考え方、導入効果、採択されるための事業計画のポイントまで、わかりやすく解説します。
- 解体機+チルトローテータが補助金対象になりやすい理由
- チルトローテータ導入による省力化・省人化の効果
- 価格帯と実質負担の考え方
- 採択されるための事業計画の作り方
- 相談前に準備しておきたいポイント
Contents
チルトローテータ+解体機は補助金対象!
結論から申し上げますとチルトローテータ+解体機は補助金対象となります。
そして、補助金を活用するなら中小企業省力化投資補助金が最もおすすめです。
チルトローテータは、作業効率や省人化の面で非常に有効な設備ですが、導入費用は決して安くありません。
- チルトローテータ単体では、小型モデルで300万円前後から
- 中古品では280万円程度で流通している例もある
- 解体機本体とセットで導入する場合は、3,000万円〜4,500万円程度になることも
そのため、自己資金だけで判断すると「高すぎて難しい」と感じやすい設備です。
しかし、中小企業省力化投資補助金(一般型)を活用できれば、条件次第で補助率1/2、場合によっては2/3で申請できる可能性があります。
つまり、3,000万円規模の設備投資でも、実質負担を大きく下げられる余地があるということです。
重要なのは、価格だけを見るのではなく、補助金を使ったあとの実質負担で判断することです。
チルトローテータ+解体機は補助金対象であり、補助率1/2〜2/3を活用すれば、
数千万円の設備投資でも実質負担を大きく下げられる可能性があります。
解体機(ユンボ)+チルトローテータとは?
解体機の呼び方を整理
まず前提として、現場では同じような機械でも呼び方が異なることがあります。
- ユンボ
- 油圧ショベル
- バックホー
- ドラグショベル
- パワーショベル
これらは呼び方の違いがあるものの、基本的には同じ系統の建設機械を指しています。
チルトローテータの基本機能
チルトローテータとは、油圧ショベルの先端アタッチメント部分に取り付ける装置で、主に次の2つの機能を持ちます。
- チルト機能:先端を左右に傾ける
- ローテート機能:先端を360度回転させる
これにより、本体を何度も移動させなくても、先端の角度や方向を調整しながら作業できるようになります。狭い場所での施工や、法面整形、溝掘り、構造物際の掘削などで特に効果を発揮します。
チルトローテータはどんな人におすすめか
チルトローテータの導入は、すべての事業者に必要というわけではありません。
特に次のような事業者には、導入メリットが大きいといえます。
- 人手不足で現場の人員確保に悩んでいる
- 狭所作業や高精度施工の案件が増えている
- 現場の回転率を上げて売上を伸ばしたい
- ICT施工やDXを進めたいと考えている
- 補助金を活用して設備投資を検討している
このような課題を抱えている場合、チルトローテータは単なる機械ではなく「経営改善ツール」として活用できる可能性があります。
なぜ解体機+チルトローテータは補助金対象になりやすいのか
解体機+チルトローテータは補助金対象になりやすい設備投資です。
特に中小企業省力化投資補助金では採択率が多い設備の一つとなります。
理由① 人手不足の解消に直結しやすい
中小企業省力化投資補助金(一般型)は、人手不足に悩む中小企業等の省力化投資を支援する制度です。
そのため、導入によって人員削減や省人化が見込める設備は、制度の趣旨と合致しやすいと言えます。
チルトローテータを導入すると、これまで人手で補助していたような細かな角度調整や位置合わせを、オペレーターが機械操作だけで対応できる場面が増えます。
- 手元作業員の補助が減る
- 段取り作業が短縮される
- 本体の移動回数が減る
こうした変化は、まさに「省力化」として説明しやすいポイントです。
理由② 作業効率・生産性向上が説明しやすい
補助金では、単に「人が減る」だけでなく、「生産性が上がる」ことも重視されます。チルトローテータは、本体を動かさずに作業角度を変えられるため、掘削・整形・アタッチメント交換などの時間を短縮しやすい設備です。
たとえば、次のような改善効果が期待できます。
- 1現場あたりの施工時間短縮
- 移動回数減による燃料消費の削減
- 作業のやり直し減少
- 複雑な施工への対応力向上
つまり、省力化だけでなく、売上や利益に繋がる生産性向上設備としても説明しやすいのです。
理由③ 付加価値向上にもつながる
補助金の審査では、単なる設備更新よりも「導入によって何が変わるか」が重要です。チルトローテータは、狭所や高難度な現場での施工精度を高めやすく、結果として対応可能な案件の幅を広げることができます。
- 高精度施工が求められる案件への対応
- 元請評価の向上
- 高単価工事への参入可能性
このように、省力化+付加価値向上の両面で説明できる点が、補助金と相性が良い理由です。
人員削減・作業時間短縮・高付加価値化まで説明できるため、
解体機+チルトローテータは補助金で評価されやすい設備投資です。
チルトローテータ導入でどれくらい効果があるのか
Before / Afterで考える
補助金の申請でも、読者の導入判断でも重要なのは、導入前後の違いを具体的にイメージできることです。
たとえば、次のような変化が考えられます。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 人員 | オペレーター+手元作業員 | オペレーター中心で完結しやすい |
| 機体移動 | 頻繁に必要 | 回数を削減しやすい |
| 仕上げ精度 | 手作業依存が大きい | 機械で精度を出しやすい |
| アタッチメント交換 | 時間がかかる | 短時間で交換しやすい |
もちろん現場条件によって効果は異なりますが、こうした変化を具体的に整理することが、補助金申請でも重要になります。
活用シーンの具体例
- 狭所での解体・掘削
本体の向きを大きく変えずに作業できるため、狭い敷地でも施工しやすくなります。 - 法面整形
傾斜に合わせてバケット角度を調整しやすく、仕上がり精度の向上が期待できます。 - 溝掘り
複雑な角度の施工でも対応しやすく、やり直しの削減に繋がります。 - アタッチメント交換が多い現場
段取り時間短縮により、現場全体の回転率向上が期待できます。
チルトローテータ導入により、
人員削減・作業時間短縮・施工精度向上が実現し、
現場の生産性と回転率を大きく高める効果が期待できます。
チルトローテータの価格と導入費用
本体価格の目安
チルトローテータ単体の価格は、機種やサイズ帯によって変わりますが、小型モデルでは300万円前後からが一つの目安です。中古市場では280万円程度の掲載例もあります。
価格は本体だけでは決まらない
ただし、実際の導入費用は本体価格だけで決まりません。次のような費用も含めて考える必要があります。
- 取付工事
- 油圧配管・電気配線
- クイックヒッチ
- アタッチメント
- 取付部改造
特に後付けの場合は、既存機体との適合確認や改造工事が必要になることがあり、想定より総額が膨らむケースもあります。
ショベル込みだと数千万円規模になることもある
解体機本体とチルトローテータをセットで導入する場合、総額は3,000万円〜4,500万円程度が一つの目安です。決して小さな投資ではありませんが、その分、補助金を使えるかどうかで投資判断は大きく変わります。
調達方法別の比較
新品購入
最もオーソドックスな方法で、最新仕様・メーカー保証付きで導入できます。長期運用前提なら最も安心感がありますが、初期費用は高くなります。
後付け
既存のユンボやバックホーを活かしたい場合に向いています。ただし、取付工事や改造費用を含めて判断しないと、想定以上に費用がかかることがあります。
中古購入
価格を抑えやすい一方で、状態確認やメンテナンス履歴の確認が必須です。安さだけで判断せず、導入後に安心して使えるかまで確認すべきです。
レンタル
短期案件や試験導入には便利ですが、長期利用では割高になりやすいです。また、補助金の活用まで考えると、レンタルは基本的に相性が弱いです。
ファイナンスリース
資金繰りを平準化したい場合に有効です。補助金の共同申請が必要になるケースがありますが、購入に近い形で導入しつつ、初期負担を抑えやすい方法です。
中小企業省力化投資補助金(一般型)のポイント
制度概要
中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業等の省力化投資を支援する制度です。一般型では、個別の現場や事業内容に応じた設備導入も対象になります。
補助率・補助上限額
補助率や補助上限額は従業員数によって異なります。目安としては次の通りです。
- 5人以下:補助率1/2、補助上限額750万円
- 6〜20人以下:補助率1/2、補助上限額1,500万円
- 21〜50人以下:補助率1/2、補助上限額3,000万円
- 51〜100人以下:補助率1/2、補助上限額5,000万円
- 101人以下:補助率1/2、補助上限額8,000万円
小規模・再生事業者は2/3となるケースや大幅賃上げによる補助上限金額の引き上げ特例もあります。制度は更新されるため、最新情報は必ず公式サイトで確認が必要です。
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省力化投資補助金の採択事例チルトローテータ導入の傾向
中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択結果一覧には、チルトローテータを活用した事業計画が複数含まれています。
ただし公開されている一覧は法人名・所在地・事業名のみで、具体的な設備や施工内容までは詳細に記載されていません。
ここでは、採択事例から読み取れる傾向を整理し、実際にどのような形でチルトローテータが導入されているのかを考察します。
ICT施工+チルトローテータで省力化を実現
ICT関連では「ICT施工【チルトローテータ】で大胆な省力化を実現」という事業名で採択されています。
油圧ショベルにチルトローテータと3Dマシンガイダンスを組み合わせ、バケットの角度や旋回を自動制御することで、従来複数人で行っていた姿勢補助や位置合わせをオペレーター1名で完結できるようにしたといったような内容で採択されたと推測されます。
ICT施工と連動させることで施工精度も向上し、現場の段取り時間を大幅に短縮できた点が評価されたと推測されます。
チルトローテータ付ショベルで高精度施工
ショベル関連では「チルトローテータ付ショベルを活用した省力化・高精度施工の実現」という計画で採択されています。
解体現場や土工現場で、アーム先端にチルトローテータを装着したショベルを導入し、狭所での掘削や法面整形、アタッチメント交換の効率化を図ったことが推測されます。
これにより、手元作業員の補助が不要になり、仕上げ精度のばらつきが軽減されるなど、作業効率と品質の両立を実現していると考えられます。
若手技術者育成と施工効率化
「チルトローテータ導入による施工効率化と若手技術者育成事業」という名称で、若手オペレーターに高度な施工技術を習得させることを目的とした計画で採択された事例があります。
事業者は、チルトローテータを備えたICTショベルを導入し、現場での効率化と同時に若手人材の教育に活用。
経験の浅い技術者でも短期間で高精度な施工ができるよう研修プログラムを設計し、技術継承と働き方改革を両立させる狙いが伺えます。
多能工化・地域インフラ維持に向けた導入
他には「チルトローテータ導入による多能工化」や「小規模現場における省人化」といったキーワードが見られます。
これは、人口減少が進む地域で少人数でも多様な作業をこなせる体制を構築する狙いと考えられます。
チルトローテータは、掘削・整形・資材の持ち運びなど複数の作業を一台で担えるため、限られた人員で地域インフラを維持する役割を果たしているようです。
採択事例から読み取れるポイント
以上のように、採択一覧からはチルトローテータを単体で導入するのではなく、ICT施工との連携や技能育成、少人数施工など複合的な目的とセットで申請している事例が多いことがわかります。事業計画の中で、
- オペレーターの負担軽減や手元作業員の削減
- 施工精度の向上とやり直し削減
- 若手技術者の育成や多能工化
といった省力化と付加価値向上の両方をアピールすることが、採択されるポイントだと言えます。
実際に採択された事例では、労務費の削減だけでなく、現場の生産性向上や技能継承といった広い効果が示唆されています。
これらの事例を踏まえ、チルトローテータ導入で補助金申請を検討する際には、単純な設備更新ではなく、ICT施工や技能育成など複数の要素を組み合わせた計画とし、現場のBefore/Afterを数値で示すことが重要です。
採択される事業計画のポイント
① Before / Afterを明確にする
補助金申請でまず重要なのは、「導入前と導入後で何が変わるか」を明確にすることです。
- 手元作業員が何人減るのか
- 段取り時間が何分減るのか
- 機体移動回数がどれだけ減るのか
こうした変化を整理しておくことで、申請内容に説得力が出ます。
② 数値で説明する
感覚的な説明では弱いです。できる限り、日報や工程表、タイムスタディなどのデータをもとに、定量的に説明することが重要です。
③ 付加価値までつなげる
単なる省人化だけでなく、導入によって売上や利益がどう変わるかまで説明できると強いです。
- 高難度案件を受注できるようになる
- 施工精度向上により評価が上がる
- 現場回転率が上がり売上増加に繋がる
この「省力化+付加価値」の流れが、採択の重要ポイントになります。
✔ チルトローテータ導入で補助金を活用したい方へ
駒田会計事務所では、ユンボ+チルトローテータの組み合わせで
実際に補助金採択された事例があります。
ただし、採択される事業計画には明確なポイントがあり、
自己流では通らないケースも多いのが実情です。
「自社でも対象になるのか知りたい」
「どのように書けば採択されるのか相談したい」
という方は、まずは無料診断をご利用ください。
まとめ
今回は、解体機(ユンボ)+チルトローテータが補助金対象になるのか、価格・導入効果・採択ポイントを解説しました。ポイントは下記の通りです。
- 解体機+チルトローテータは、省力化投資補助金(一般型)と相性が良い設備投資
- 本体価格だけでなく、取付・配管・アタッチメントを含めた総額で考える必要がある
- 導入効果は、人員削減・作業時間短縮・精度向上の3点で整理しやすい
- 採択されるには、省力化だけでなく付加価値向上まで説明することが重要
- 補助金を前提に考えることで、数千万円規模の投資でも現実的になる可能性がある
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