事業再構築補助金

事業再構築補助金における緊急対策枠の採択率・採択事例を紹介

事業再構築補助金における緊急対策枠の採択率・採択事例を紹介

第7回の事業再構築補助金採択結果が発表されました。
緊急対策枠は第7回から追加された類型なので、今回がはじめての採択率や採択事例の公表となります。
そこで今回は事業再構築補助金の緊急対策枠の採択率・採択事例を紹介していきます。

緊急対策枠の採択率は55.4%

第7回の事業再構築補助金では緊急対策枠の採択率は55.4%でした。

事業再構築補助金第7回公募の結果について 事業再構築補助金事務局
応募件数が2,980件だったのに対して、採択件数は1,652件でした。
要件が緩めだったことも影響してか、通常枠の9,292件に次ぐ2番目の応募件数でした。
緊急対策枠の申請枠は回復・再生応援枠よりも大きいことや通常枠よりも採択率が高いことから、引き続き第8回公募以降でも狙い目の類型となってくるといえるでしょう。

緊急対策枠の採択事例

事業再構築補助金のホームページではどの採択事例が緊急対策枠として採択されてかは公表されていません。
しかしながら、事業計画の内容から推定することができます。
本章では緊急対策枠で採択された可能性が高い採択事例を紹介していきます。

事業計画名ITシステムの導入と感染症に強い新たなスタイルの次世代型焼肉店を構築
事業計画概要新たに参入する焼肉店ではITシステムの導入と接触機会を最小限にする店舗オペレーションを組み合わせた、感染症に強い新たなスタイルの次世代型焼肉店を構築し、感染症対策強化と地域活性化に寄与する新たな事業の柱を構築するとともに、今後も原油価格・物価高騰により厳しい事業環境が予想されるコンビニ事業依存からの脱却を図る。
事業計画名船舶モーダルシフトによる鉄鋼スラグ製品(再生骨材)販売・物流センター事業の展開
事業計画概要当社は山形県でとび土工業を行っている。新型コロナ、原油・物価高騰の影響により地域市場が縮小しており、特に社会資本整備を行うために必要な再生骨材の供給がままならない状況になっている。補助事業は、地域における再生骨材の循環を支えるための再生資源卸売業・物流センターを開始する。
事業計画名同時5軸加工による航空機用部品、立体加工部品の製造と精度向上を図る計画
事業計画概要コロナ禍及び原油価格・物価高騰等の影響により既存事業の売上が大幅に減少している。そのため、同時5軸立形マシニングセンタを導入し、航空機用部品の製造に着手し、新たな事業の柱を確立させ、売上のⅤ字回復を図る。
事業計画名グリーン建材専用の越境ECサイトシステム開発による物流DX
事業計画概要本事業では、新たなサービスを展開するため、「グリーン建材専用の越境ECサイトシステム開発」や「物流DX」に取り組み、経済社会の変化に対応した思い切ったDX業態転換を遂行する。そして、DXとGXの促進と共に、カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現へ向けて地域のイノベーションに貢献し、新型コロナウイルス感染症や足許の原油価格・物価高騰等の経済環境の変化の影響を乗り越えてV字回復を達成して行く。
事業計画名着色技術の強みで世界的なEV普及の波に乗りV字回復を目指す事業
事業計画概要コロナウィルスと原油・物価高騰の影響を受けた原料メーカーが、着色技術の強みを活かして世界的な電気自動車(EV)普及の波に乗り、わが国基幹産業である自動車産業と地域経済に貢献するための事業
事業計画名大自然に囲まれたスイス風リゾート事業構築
事業計画概要感染症拡大への不安に伴う外食自粛の定着や、物価・原油価格高騰による事業の成長停滞に対処すべく、敷地や料理のノウハウ、語学力等、当店のリソースを最大限に活用し、高利益率を狙えるリゾートビジネスに参入し、事業成長を目指す
事業計画名ハラール食品を販売するスーパーマーケットの開業
事業計画概要当社は、中古自動車の販売業者であるが、ウクライナ情勢により原油や物価が高騰し、仕入単価が大幅に上昇し、利益を大幅に圧迫した。本事業は自社保有不動産を有効活用し、ハラール食材のスーパーマーケット・宅配事業を新たに開業するものである。
事業計画名ニーズが拡大しているサンプルをチラシ等に貼り付ける加工への進出
事業計画概要コロナ禍や原油価格・物価高騰による断裁・折り加工の受注減打開のため、長年培ってきた印刷物加工の知見を活かしニーズが拡大している化粧品等のサンプルをチラシ等に貼り付ける「サンプル貼り」へ進出し、断裁・折り加工と相乗効果を出し成長を図る。
事業計画名日用品の卸売からペットのコロナ対策商品の製販一貫体制への転換
事業計画概要伸長するペット家電市場に向け、新製品の「ペットドライルーム」を自社ブランド化し、製造から販売迄の一貫体制を構築することで、コロナ禍や原油価格・物価高騰などの経済社会の変化に強い新たな事業に転換します。
事業計画名伝統陶磁器産業と一流デザインの融合、卸売業から小売業への挑戦
事業計画概要陶磁器卸売業者である当社は、低価格を強みとしていました。しかし、コロナ感染拡大や原油・物価高騰により、業績不振となりました。そこで、デザインの力と伝統産業を融合させ付加価値の高い商品を開発して、小売販売事業を始めます

緊急対策枠で採択されやすい業種

上記の通り、緊急対策枠は様々な業種での採択実績がありました。
中でも下記の業種は採択事例が多い傾向にあります。

  • 原材料が値上がりした製造業
  • 木材が値上がりした建設業
  • 仕入商品が値上がりした小売業
  • 中古車輸入販売
  • 低価格を武器にしている事業者

飲食店での採択事例もありましたが、どちらかと言えば、回復・再生応援枠を利用している事業者が多い印象でした。

まとめ

今回は事業再構築補助金の緊急対策枠での採択率や採択事例について解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。

  • 緊急対策枠の採択率は55.4%
  • 応募件数は通常枠の次に多い2,980件、採択件数は1,652件
  • 多様な業種での採択事例あり
  • 特に製造業、建設業、小売業での採択事例が多い

 

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