事業再構築補助金で採択率が高く、おすすめの事業テーマの一つとして体験型事業があります。
採択率が高く、既存事業とのシナジー効果を見出しやすいためです。
今回は事業再構築補助金における体験型事業の採択事例とポイントを解説していきます。
体験型事業は事業再構築補助金の補助対象
体験型事業事業は事業再構築補助金の補助対象となります。
現在まで多数の採択事例を確認しているため、比較的採択されやすい事業テーマといえるでしょう。
実際に「事業再構築虎の巻 事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック (事業再構築補助金ホームページ)」では下記の通り、体験型事業事業は採択率が高いテーマとされていました。
特に宿泊業や製造業で採択率が高い傾向にありました。
また、他の業態でも平均値よりも採択率が高い傾向があり、おすすめできる事業テーマの一つといえるでしょう。
体験型事業には既存事業とのシナジー効果が高い、比較的簡単に始められる、など様々なメリットがあります。
事業再構築補助金でも取り組んでいる事業者が多く、有望な選択肢の一つとなるでしょう。
次の章では、実際に体験型事業事業で事業再構築補助金に採択された事例を確認していきましょう。
体験型事業事業の事業再構築補助金採択事例
体験型事業事業の事業再構築補助金は主に下記の通り。
- 飲食業での体験型事業の採択事例
- 宿泊業での体験型事業の採択事例
- 製造業での体験型事業の採択事例
具体的に解説していきます。
飲食業での体験型事業の採択事例
飲食業での体験型事業も多数ありました。
顧客に料理体験を提供するというのが代表的な事例です。
採択事例は下記の通り。
事業計画名 | 『全国初』近江牛専門牧場直営焼肉店から「都市型BBQが体験できる近江牛精肉店」という新たなスタイルへの新分野展開事業 |
事業計画概要 | 焼肉店新店舗に、瞬間凍結機を備えた精肉厨房設備を導入することで、新たに食肉小売市場に参入する。新店舗屋上には都市型BBQが体験できるスペースを設けることで、感染防止対策を行いながら「家族や友人と美味しいお肉を存分に楽しめる空間」を提供する。また、ECサイトで自宅でもインスタ映えする鮮度抜群の近江牛「塊肉」を販売し、事業再構築に取り組む。 |
事業計画名 | 蕎麦を総合的に楽しむ「蕎麦を核としたエンタテイメント事業」 |
事業計画概要 | 蕎麦店に加えてカフェと蕎麦打ち体験を開始し、地元の特産品とともに蕎麦の多様な楽しみ方を提供する。これにより年配者中心の顧客層を若年層・女性、子供連れ家族等に拡大し、事業の成長と地域への貢献を目指す。 |
宿泊業での体験型事業の採択事例
宿泊業は体験型事業に取り組みやすい業態です。
既存の宿泊業への売上貢献にも期待ができ、高いシナジー効果も期待できます。
地域に観光資源がある、独自の体験型のリソースがあるという事業者に適した事業テーマといえるでしょう。
代表的な採択事例は下記の通り。
事業計画名 | 木彫り体験・マリモ作りなどの体験型コンテンツの提供 |
事業計画概要 | コロナ禍でも需要が見込まれる、マイクロツーリズムの需要の取込に加え、新型コロナウイルス感染症終息後に反転攻勢ができるよう、コト消費を取り込む木彫体験やマリモ作りなどの体験型コンテンツの提供を新に行う。 |
事業計画名 | 「IoTを活用した体験型家族連れワーケーション施設」の立ち上げ |
事業計画概要 | 既存事業のレストランは、コロナウイルスにより売上が低迷している。そこで、IoTを活用した体験型家族連れワーケーション施設を立ち上げ、コロナ禍の非接触での宿泊需要を取り込む。 |
他には下記の採択事例がありました。
- 大自然に囲まれたトリミングサロン複合施設により『思い出つくり』を提供
- 「小清水」の魅力を詰め込んだ農家民泊事業
- 天然食材の卸・小売販売と自然体験が出来るオーベルジュ事業
- 従来の居酒屋・酒場モデルを脱する食体験をベースにした収益複層化事業
- 「レストランリゾート体験型コンドミニアム」の提供
- 宿泊施設における京文化体験サービスの提供
製造業での体験型事業の採択事例
製造業での体験型事業も多数の採択事例がありました。
工場見学やワークショップ、オンライン教室などが主な事例です。
代表的な採択事例は下記の通り。
事業計画名 | 地域観光事業の活性化につながる体験型観光コンテンツの提供 |
事業計画概要 | コロナ禍により既存事業が大打撃を受けている。再構築のため、弊社の技術と文化価値を主体とした体験型観光コンテンツの手配業に進出する。地域の事業者等と連携し、地域一体となった経済の活性化を目指す計画。 |
事業計画名 | 長崎特産品の伝承 工場見学と製造体験事業 |
事業計画概要 | 当社は茂木びわゼリーや一〇香等の長崎特産品を製造しているが、コロナ禍で売上が減少しているため、工場見学・製造体験のサービスを開始し、売上拡大を図ると共に、地域の特産品の伝承と地域活性化を図る。 |
事業計画名 | 伝統工芸品である京手描友禅の地域との連携を強固にした販売体制の構築 |
事業計画概要 | 伝統工芸品である京手描友禅は新たな改革が求められている。古き商流を刷新して地域販売店と連携を取ることや制作工程の体験等を通した顧客満足度の向上、地域との関わりを強固にしてファン層を拡大させることで、コロナ禍からのV字回復を目指す。 |
まとめ
今回は、体験型事業事業は事業再構築補助金の対象となるのか?採択事例はどのようなものがあるのかというテーマで解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- 体験型事業事業は事業再構築補助金の補助対象
- 既存事業とのシナジー効果が高く、ハードルが低いおすすめの事業テーマ
- 体験型事業は製造業、宿泊業で採択率が高い傾向に
- 他の業態でも採択事例が多く、いずれも平均よりも採択率が高い傾向に
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