事業再構築補助金の成長枠では通常枠とは異なり、新たな事業が市場規模が拡大しているまたは拡大する見込みの事業のみと限定されています。
事業再構築補助金のホームページの中で「成長枠の対象業種・業態の指定について」が公開されており、原則としてこの中から事業を選択する必要あります。
今回は成長枠の対象事業の一つである「電気業」について解説していきます。
電気業とは?事業再構築補助金成長枠の対象!
電気業は事業再構築補助金の成長枠の対象事業です。
電気業は主として下記の事業が対象となっています。
- 3311発電所・・発電機,原動力設備,その他の電気工作物を設置して電気を発生する事業所。
水力発電所;火力発電所;原子力発電所;ガスタービン発電所;地熱発電所;太陽光発電所;風力発電所が対象 - 3312 変電所・・構外から送電される電気を更に構外に送電又は配電するために,構内に設置した変圧器,水銀整流器,シリコン整流器,その他の機械器具により変成する事業。
変電所が対象
電気業と名前だけでは分かりにくいかもしれませんが、主に発電所と変電所を対象としています。
電気業はハードルが高い一方で、補助金の効果も大きい
電気業は初期投資が大きく、経済産業省から様々な許可を取らなければ営業できません。
事業開始のハードルが高い一方で、参入障壁が高く競争になりにくい分野でもあります。
特に脱炭素が社会課題となっている昨今では、非常に注目されている業態と言えるでしょう。
また、電気業であれば通常認められていない新築の建設費も補助対象となる可能性が高いです。
グリーン成長枠であれば、過去採択された事業者でも再申請が可能ですので、狙ってみる価値はありそうです。
近年注目されている電気業での事業例
近年注目されている電気業での事業例は下記の通り。
持続可能なエネルギーの発電
クリーンエネルギーと呼ばれる持続可能なエネルギーの発電事業は最も事業再構築補助金と相性が良いといえるでしょう。
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーに特化した発電所の設置と運用などが代表例です。
多様な経費が補助対象となる上に、グリーン成長枠の対象事業となります。
過去に採択された事業者でも申請が可能となります。
補助金を利用して設備の導入や研究開発を行い、エネルギー生産の効率化と環境への配慮を両立させるビジネスを展開することができます。
電力需要予測サービスの活用
近年注目されているのが電力需要予測サービスです。
電力需要予測サービスとはAIやデータ分析を活用して、電力需要をより精度高く予測するサービスを提供することをいいます。
効率的な電力供給が可能で、生産性を高めることができます。
スマートグリッド
スマートグリッドは、電力供給網にIT技術を組み合わせることで電力供給を最適化するシステムです。
補助金を利用して、スマートグリッドの開発や導入を進め、電力の効率的な供給と使用を可能にする事業を考えることができます。
これらの事業は「脱炭素技術の活用」「先端的なデジタル技術の活用」が必要不可欠であることから、採択されやすい傾向にあると予想されます。
電気業に取り組む事業者にとって、有力な選択肢となるでしょう。
まとめ
今回は事業再構築補助金の成長枠の対象である電気業について解説してきました。ポイントをまとめると下記の通り。
- 電気業は事業再構築補助金成長枠の対象事業
- 主に発電所と変電所
- グリーン成長枠の対象となることから、過去に採択された事業者でも再申請が可能
- 「持続可能なエネルギー」「電力需要予測」「スマートグリッド」がおすすめの事業テーマ
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