事業再構築補助金

事業再構築補助金成長枠で自動車・同附属品製造業は対象事業!採択事例を紹介

事業再構築補助金成長枠で自動車・同附属品製造業は対象事業!採択事例を紹介

事業再構築補助金の成長枠では通常枠とは異なり、新たな事業が市場規模が拡大しているまたは拡大する見込みの事業のみと限定されています。
事業再構築補助金のホームページの中で「成長枠の対象業種・業態の指定について」が公開されており、原則としてこの中から事業を選択する必要あります。
今回は成長枠の対象事業の一つである「自動車・同附属品製造業」について解説していきます。

自動車・同附属品製造業とは?事業再構築補助金成長枠の対象!

自動車・同附属品製造業は事業再構築補助金の成長枠の対象事業です。
自動車・同附属品製造業は主として下記の事業が対象となっています。

  • 3111 自動車製造業(二輪自動車を含む)・・各種自動車(二輪自動車を含む)の完成品及び自動車シャシーの製造並びに組立てを行う事業
  • 3112 自動車車体・附随車製造業・・主として乗用車,トラック,バスの車体の製造並びに車体のシャシー組付けを行う事業
  • 3113 自動車部分品・附属品製造業・・主として自動車部分品及び附属品を製造するが,自動車完成品を製造しない事業

自動車完成品はもちろんのこと、エンジンや車輪、ラジエーターやオイルフィルタなど車部品関連の製造業は幅広く製造業の対象となります。
また、EV関連や自動運転技術が推進されていることもあり、過去の公募でも多数の採択事例がありました。
製造業であることや、近年注目されている事業であることから、最も採択されやすい事業テーマの一つと言えるでしょう。

自動車・同附属品製造業の代表的な事業テーマ

トヨタ自動車やホンダなどの大手企業が完成品に取り組んいるため、中小企業が取り組める自動車・同附属品製造業は部品製造がメインとなってくるかと思います。
自動車・同附属品製造業が事業再構築補助金で取り組める代表的な事業テーマとしては主に下記があります。

  • 電気自動車(EV)用部品製造・・EV用の部品やバッテリー、モーターなど
  • 環境を意識した部品製造・・リサイクル可能な素材や低燃費技術を活用した部品製造
  • 先進運転支援システム(ADAS)部品製造・・ADAS関連の部品やセンサーなど
  • 部品の軽量化・・軽量で高強度の素材を活用した部品の開発・製造

自動車業界は前例のない変化の最中にあります。
電気自動車(EV)と自動運転車(AV)の進化が続く中、顧客の好みも急速な変化を見せています。
既存の事業が厳しくなりますが、逆に市場が未開拓のため、上手く対応できれば大きなチャンスとなります。
ぜひ事業再構築補助金を活用して、自社を成長させていってみてください。

自動車・同附属品製造業での採択事例

自動車・同附属品製造業事業による具体的な採択事例は下記の通り。

事業計画名事業計画概要
木型製造技術を活かし、電気自動車向け駆動部品の製造を行う既存事業の自動車やバイクのエンジン部品向け木型・樹脂型の設計・製造の技術力を活かし、市場が伸展する電気自動車向け駆動部品の金属加工製品の製造事業を新たに展開し売上回復を実現する。
高精度パイプ加工技術の獲得による電気自動車部品市場への進出計画エンジン自動車のパイプ部品を製造しているがコロナによる生産調整や輸出量減少の影響を受け売上が減少。新設備を導入し高精度パイプ加工技術を獲得することで引き合いのある電気自動車部品製造が可能な生産体制を構築し、売上回復を図る
ガソリン車部品製造からの脱却、電気自動車部品製造への新分野展開電気自動車部品製造のためには、プレス工程で材料送り装置精度、金型加工で装置寸法が課題となる。新たに、NCレベラーフィダー、ワイヤ放電加工機を導入し、シャーシ、足回り部品、EV用モーター周辺部品を製造し、新需要を取り込む。
外観検査事業と自動運転に係る電子部品の開発製造事業への新分野展開外観検査を自動化、省人化する装置を導入して、新たに外観検査の請負を始める。さらに人員余剰を自動運転に係る電子部品の開発・製造事業に充てる。生産性を向上させて顧客からの引き合いに応え、コロナ禍からのV字回復を図る。
デジタルによるエーミングサービスで電子制御装置検査を受注する計画コロナ禍及び原油価格高騰等の影響で売上が下がっている。そのため、自動運転技術の電子制御装置が車検対象になる2024年に向けて、デジタルによるエーミングサービスを提供し、利益率の向上と売上のV字回復を目指す。
次世代自動車の軽量化に向けたアルミ材溶接機の開発と新分野展開既存事業で培った抵抗溶接技術を強みに、次世代車両の軽量化に向けたアルミ材用溶接機の開発・製造に取り組む。ガソリンエンジン車から電気自動車への転換、自動運転技術の進化を背景に、車両軽量化ニーズに対応し、新分野の受注拡大につなげる。

まとめ

今回は事業再構築補助金の成長枠の対象である自動車・同附属品製造業について解説してきました。ポイントをまとめると下記の通り。

  • 自動車・同附属品製造業は事業再構築補助金成長枠の対象事業
  • 中小企業の場合、自動車部品製造が主な事業に
  • EV・環境意識の部品製造、部品の軽量化、自動運転などが主な事業テーマに
  • 電気自動車関連での採択事例多数

 

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