事業再構築補助金

事業再構築補助金第10回公募の審査項目「再構築点」のポイントを解説

事業再構築補助金第10回公募の審査項目「再構築点」のポイントを解説

事業再構築補助金第10回公募では審査項目・加点項目が大幅に変更となりました。
そのため、事業計画書を作成する上でも、以前までの形式とはポイントが異なってきますので、注意が必要です。
今回は事業再構築をする上で重要な事業再構築補助金の審査項目「事業化点」について解説していきます。

第9回公募と第10回公募の事業化点の変更点

第9回公募と第10回公募の事業化点と比較してみましょう。

第10回公募第9回公募
自社の強み、弱み、機会、脅威を分析(SWOT 分析)した上で、事業再構築の必要性が認識されているか。また、事業再構築の取組内容が、当該分析から導出されるものであるか、複数の選択肢の中から検討して最適なものが選択されているか。
② 事業再構築指針に沿った取組みであるか。特に、業種を転換するなど、リスクの高い、大胆な事業の再構築を行うものであるか。※複数の事業者が連携して申請する場合は、連携体構成員が提出する「連携体各者の事業再構築要件についての説明書類」も考慮し採点します。
③ 補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して増額が想定される付加価値額の規模、生産性の向上、その実現性等)が高いか。その際、現在の自社の人材、技術・ノウハウ等の強みを活用することや既存事業とのシナジー効果が期待されること等により、効果的な取組となっているか。
④ 先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域やサプライチェーンのイノベーションに貢献し得る事業か。
⑤ 本補助金を活用して新たに取り組む事業の内容が、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応した、感染症等の危機に強い事業になっているか。

事業再構築補助金 第10回公募要領

① 事業再構築指針に沿った取組みであるか。また、全く異なる業種への転換など、リスクの高い、思い切った大胆な事業の再構築を行うものであるか。※複数の事業者が連携して申請する場合は、連携体構成員が提出する「連携体各者の事業再構築要件についての説明書類」も考慮し採点します。
② 既存事業における売上の減少が著しいなど、新型コロナウイルスや足許の原油価格・物価高騰等の経済環境の変化の影響で深刻な被害が生じており、事業再構築を行う必要性や緊要性が高いか。
③ 市場ニーズや自社の強みを踏まえ、「選択と集中」を戦略的に組み合わせ、リソースの最適化を図る取組であるか。
④ 先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域のイノベーションに貢献し得る事業か。
⑤ 本補助金を活用して新たに取り組む事業の内容が、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応した、感染症等の危機に強い事業になっているか。

事業再構築補助金 第9回公募要領

内容は似たような文言で順番が変わっています。
具体的なポイントについて次の章から解説していきます。

事業再構築補助金第10回公募の事業化点のポイント

事業再構築補助金事業化点のポイントは下記の通り。

  • SWOT分析がより重要に
  • 費用対効果の評価が求められる
  • サプライチェーンへの影響への貢献

具体的に解説していきます。

SWOT分析がより重要に

事業再構築補助金第10回公募ではSWOT分析の行った上で、ビジネスモデルを構築するように明記されています。
なぜ事業再構築を行うのかという点をSWOT分析の観点から説明していく必要性があります。
SWOT分析については下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

事業計画で重要なswot分析の書き方と具体例を紹介!事業再構築補助金事業再構築補助金の中で重要な項目の一つにswot分析があります。 事業計画の中でも特に重要視すべき点で、採択の合否に関わるといっても過...

費用対効果の評価

第10回の審査項目では、補助事業としての費用対効果が高いかどうかが新たに追加されています。
補助金の投入額に対して増額が想定される付加価値額の規模、生産性の向上、その実現性等を評価するためです。

サプライチェーンへの貢献

サプライチェーンへの貢献が審査ポイントとして追加されています。
サプライチェーン強靭化枠が追加された影響や社会情勢や国際情勢の悪化を受けてサプライチェーンを意識したビジネスモデルの構築がより評価されるようになってきたためかと思われます。

まとめ

今回は事業再構築をする上で重要な事業再構築補助金の審査項目「事業化点」について解説してきました。
ポイントは下記の通り。

  • 第10回公募からはSWOT分析、サプライチェーン、費用対効果がより重要に
  • SWOT分析を通じた事業構築を行い、なぜその事業を行うのかを説明
  • 費用対効果の説明や数字を使い、より意識した説明を
  • 製造業が優遇されているため、サプライチェーンへの貢献も評価ポイントへ

 

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