事業再構築補助金

グランピング開業に使える補助金と助成金の最適な選択と活用方法

グランピング開業に使える補助金と助成金の最適な選択と活用方法

グランピング事業を立ち上げる際、多くの人が資金調達に苦労します。
グランピングは一からブランドを構築する必要があり、その初期投資が必要となることがほとんどです。
土地や設備、広告費など様々な経費がかかり、資金調達に苦労するケースも少なくありません。
しかし、助成金や補助金を活用することで、投資を最小限に抑えることができます。
そこで今回は、グランピング事業における補助金と助成金の種類と活用法を詳しく紹介します。

グランピングとは?

グランピングとは、「グラマラス(豪華な)」と「キャンピング(キャンプ)」を組み合わせた造語で、自然の中で贅沢な時間を過ごす新しいスタイルのキャンプを指します
自分でテントを設営したり、食材を持ち込んだりする一般的なキャンプとは異なり、グランピングでは設備が整ったテントやキャビンが用意され、食事も提供されることが一般的です。
また、自然を満喫しつつも、ベッドで寝ることができたり、エアコンや暖房が利用できたりと、ホテル並みの快適さを提供するのが特徴です。

近年、アウトドア活動の人気が高まる中、特に都市部の忙しい人からのニーズが高まり、グランピングは急速に広まっています。
自然を満喫しつつも快適さを求める人々にとって、グランピングは理想的な選択肢となっています。
このため、グランピング事業を始めることは大きなチャンスとなっていると言えるでしょう。

グランピング事業は初期費用がかかりやすい

グランピング事業を始める際には、資金調達が大きな課題となることが多いです。
グランピングを始めるには様々な費用が必要なためです。
土地代、リース費用、家具、家電、WEBサイト構築費、マーケティング費用など。
特に、事業を始めるための初期投資は大きく、資金調達に苦労するケースも少なくありません。しかし、政府や地方自治体から提供される補助金や助成金を活用することで、これらの負担を軽減することが可能です。ここでは、グランピング事業における資金調達の方法と、補助金や助成金の活用法について詳しく解説します。

グランピング事業で活用可能な補助金・助成金

グランピングを開始するにあたりおすすめなのは下記の3つの補助金です。

  • 事業再構築補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • IT導入補助金

内容について解説していきます。

事業再構築補助金

事業再構築補助金は、中小企業が新規事業の立ち上げや新製品の開発または導入するために利用できる補助金です
グランピング事業開始に最もおすすめな補助金であり、その補助範囲の広さや補助額の大きさが魅力的と言えるでしょう。
新規事業の開発、既存事業の改善、新たなビジネスモデルの導入など、幅広い領域が補助対象となります。
第10回公募からは、事業再構築補助金のメインの申請型である成長枠で売上高減少要件が撤廃されました。 そのため、ほとんどの中小企業が補助対象となります。
代わりに、市場拡大要件(市場規模が拡大している事務局が指定した事業のみ取り組めるという性質 成長枠対象リスト)が設定されていますが、グランピング事業も補助対象となっています。
事業再構築補助金は他の補助金よりも非常に要件が複雑なので、公認会計士、税理士などの専門家のアドバイスを受けた上で取り組むことをおすすめします。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、従業員数の少ない小規模な事業者が新たに販路開拓や生産性向上の取り組みを始める際の費用を補助する制度です。
幅広い経費が補助対象となるものの、一般型は補助率2/3、補助上限額50万円(単独申請の場合)となっており、補助上限金額が低いのが難点です。
小規模なグランピング事業を展開したい場合は有力な補助金となるでしょう。

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入し、業務の効率化や生産性向上を図るための補助金です。
グランピング事業の予約システムや顧客管理システムなどのITツールの導入を考えている場合に有用です。

地域で補助金や助成金を出している場合も

また、こうした補助金以外にも、地域特化型の補助金や助成金も存在します。
地方自治体や地域振興団体が地域の観光振興を目的とした補助金を出していることが多いです。
グランピング事業は地域性が強く、自治体が独自にだしている補助金の補助対象となることが多い傾向にあります。
そのため、グランピング事業を行う地域の自治体の補助金や助成金を確認してみることをおすすめします。

グランピング事業における補助金・助成金の活用ポイント

グランピング開業に活用するためには、補助金・助成金の特性を理解し、自社の事業計画に合わせた利用が求められます。
実際の活用方法について解説していきます。

事業再構築補助金の活用法

事業再構築補助金は建物費、機械装置・システム構築費をメインの対象経費として様々な費用が対象となります。
グランピングでは建物費(改築費)、システム構築費、広告宣伝費、外注費などが主な対象費用となるでしょう。
グランピングは事業再構築補助金の対象であるものの、要件が難しくハードルが高い補助金でもあります。
そのため、事業計画が具体的であり、事業再構築の観点からの価値を明確にする必要があります。そのため、事業計画の作成や申請書の記入には、専門家のアドバイスを求めることをおすすめします。
第8回公募のグランピングに関する代表的な採択事例は下記の通り。

事業計画名事業計画の概要
「ウィズコロナ次世代型グランピング施設の運営」既存のゴルフ場運営はコロナ禍での外出自粛による巣籠りや観光客の減少により大きなダメージを受けてしまった。コロナ禍でも対応できる新しい形の構築が必要と考え、既存事業のゴルフ場を活用し、コロナ禍で急速に普及したグランピングに注目した。
余市町の潮風を身体で感じる マリンアクティビティ満喫型ワーケーション事業への新規参入!コロナ禍により引越需要が低迷し、鍵交換や消臭・清掃などの付帯サービスが減少。新たな収益機会を確保するべく、法人個人両面からの需要が見込まれるワーケーション可能なグランピング事業に参入。差別化を図りポストコロナにおける事業の柱とする。
アフターコロナにむけた北海道インバウンド対応の大型の複合アウトドアグランピング施設ゴルフ場・スキー場にグランピング事業を隣接し、観光・レジャー・宿泊業の複合型の施設へリニューアルを行います。インバウンドマーケットにも対応した最先端のグランピング建築の導入し、国内外の観光客・旅行客に利用してもらう大型のアウトドア複合施設
鹿島灘で「海が見えるお手頃グランピング」事業への参入当社、主たる事業である不動産業から過去に着手したことのない「宿泊業」への進出の計画。当社立地を活かして鹿嶋灘のグランピング施設を企図するもの。

小規模事業者持続化補助金の活用法

小規模事業者持続化補助金は、新たな事業展開や販路開拓、生産性向上の取り組みを始める小規模事業者を支援する制度です。
そのためグランピングには、Webサイトの作成や施設の改装など、幅広い取り組みで補助対象となります。

IT導入補助金の活用法

IT導入補助金はオンライン予約システムの導入や、デジタルマーケティングの強化などに活用が可能です。
具体的なIT投資計画を立て、その効果を明確に示すことで、IT導入補助金の活用が可能となります。

ものづくり補助金はグランピングでは難しい

なお、代表的な補助金の一つとして「ものづくり補助金」もあります。
しかしながら、ものづくり補助金はグランピングでは難しいと言えるでしょう
ものづくり補助金は主に自社で製品を開発、生産する企業を対象としているため、グランピング事業では採択されにくい傾向にあり、過去の採択事例でもほとんどありませんでした。
そのため、グランピング展開をする場合、他の補助金を検討することが賢明です。

まとめ

今回はグランピング開業に使える補助金と助成金の最適な選択と活用方法というテーマで解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。

  • グランピング事業は助成金や補助金の活用がおすすめ
  • 「事業再構築補助金」、「小規模事業者持続化補助金」、「IT導入補助金」がグランピングで利用可能な主な補助金
  • 地域の補助金・助成金も探してみることもおすすめ
  • もっともおすすめなのな補助額が高く、補助範囲も広い事業再構築補助金
  • ものづくり補助金はグランピングではほぼ利用できない

 

 

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