事業再構築補助金でパン屋で事業再構築をしたいと考えている方もいらっしゃいますよね。
事業再構築補助金でパン屋を開業したい人にとって、
- 事業再構築補助金でパン屋は補助の対象となるのか
- 実際にどのような採択事例があるのか
- パン屋は事業再構築補助金に適しているのか
という点は気になるところですよね。
そこで今回は事業再構築補助金でパン屋は補助の対象となるのか、実際にどのような採択事例があるのかを解説していきます。
パン屋は事業再構築補助金の補助対象!
結論から申し上げますとパン屋は事業再構築補助金の補助の対象となります。
実際に複数の採択事例もあり、様々な業種がパン屋で事業再構築を行っています
また、パン屋は店舗型ビジネスとなり、建物費がベースの補助の対象となります。
建物費がメインの補助経費となる事業再構築補助金にとって、適したビジネスモデルの一つとなるでしょう。
フランチャイズ展開も補助の対象に
パン屋をノウハウのない事業者が始めるのは中々難しいものがあります。
そのため、フランチャイズに加盟して、既存店のノウハウを使って事業を始める手法もあります。
採択事例でもフランチャイズに加盟して、パン屋を始めるケースも複数ありました。
パン作りのノウハウに乏しい場合はフランチャイズ加盟も一つの選択肢となるでしょう。
ただし、フランチャイズを利用した事業再構築自体は問題ありませんが、フランチャイズ加盟料は事業再構築補助金の補助対象外経費となります。
フランチャイズ加盟料が高いと利益をひっ迫しかねませんので、利益の見込みと加盟料のバランスをとることは重要といえるでしょう。
第5回と第6回以降では戦略が変わる
パン屋で事業再構築補助金を利用する場合、注意してほしい点が第5回の公募と第6回以降の公募で戦略が変わってくるという点です。
第5回までは新築で建物をたてて、パン屋をするというのが有効な戦略でしたが、第6回からは既存の施設の改築を行う方が有効的な戦略となりそうです。
戦略を変える必要がある最大の理由は新築の建物費の制限です。
第5回の公募までは新設の建設費に対して、制限がなく補助が出ていました。
事業再構築補助金の最大のメリットは新設の建設費に補助が出ることであるとまで言われていました。
しかしながら、第6回の公募から新設の建物費に一定の制限が設けられることとなりました。
制限の内容はまだ公表されていませんが、建物費は原則改築費になる旨の説明がされていることから、厳しい制限になる可能性が高いです。
新築の建物でパン屋をはじめたいという方は第5回の公募までに申し込みしましょう。
実際の採択事例3選
実際にパン屋の事業再構築で採択された事例を確認していきましょう。
- 高級食パン
- フランチャイズ加盟
- オリジナルテーマ
具体的にみていきます。
高級パンの製造
高級食パンで事業再構築に取り組んでいる採択事例も複数ありました。
代表的な採択事例は下記の通り。
事業者名 | 株式会社ユーアンドミィー |
事業計画名 | 高級食パン製造販売事業開始による事業再構築 |
事業計画の概要 | 既存事業に依存していては事業の継続が危ぶまれるため、当社の強みを活用できる高級食パン事業を開始し、有望な市場である高級食パン市場へ新商品を投入することで思い切った大胆な事業の再構築を実現します。 |
2018年ごろから流行しはじめた、高級食パンブームを狙った事業計画です。
高価格帯がベースとなっており、利益率も高いため、集客さえできれば利益が伸びていく可能性が高いでしょう。
注意点としては「高級食パンブームが一過性で終わる可能性がある」「日持ちしない」という点があります。
デイリー新潮の記事でも「ふわふわで甘い「高級食パン」ブームに翳り 半年と持たず閉店する店舗も」という記事が公開されており、先行きに不安が見えます。
また、高級食パンは原則として日持ちしません。
当日のうちに売り切らなければならないので、集客ができないと大量廃棄になる可能性もあります。
これらのリスクのリカバリー方法はある程度考えておいてから、事業再構築に取り組んだ方が良いかと思います。
フランチャイズ加盟
既存の店舗のノウハウを活用するため、フランチャイズに加盟してパン屋を開業する事例も複数ありました。
代表的な採択事例は下記の通り。
事業者名 | 有限会社一の谷 |
事業計画名 | 専用アプリシステムなどデジタルを駆使した、移動販売を強みとするパンの製造販売事業。 |
事業計画の概要 | フランチャイズ型パン屋“小麦の奴隷”の枚方第1号店として弊社が出店を行い、パンの製造販売事業へ業種転換を行う。ポストコロナ社会に対応できるデジタル実装型の移動販売及びテイクアウト販売により、弊社経営危機を打破する計画。 |
ホリエモンこと堀江貴文氏がプロデュースしている小麦の奴隷のフランチャイズに加盟し、事業再構築を行うビジネスモデルです。
小麦の奴隷は多くのフランチャイズ加盟店がいることや知名度が高いことから、信頼は担保されています。
フランチャイズの加盟金が事業再構築補助金の対象外となる点がやや難点ですが、ノウハウがない方にとってもはじめやすい体系といえるでしょう。
オリジナルテーマのパン屋
オリジナルテーマで他のパン屋と差別化した事例を紹介します。
事業者名 | 合同会社BARNEY,S |
事業計画名 | 奈良県初!宿題カフェを併設したパン屋による社会貢献 |
事業計画の概要 | 今までの飲食業への施設外就労の経験を活かした奈良県初の宿題カフェ型パン屋を新規開店し、飲食業として生産活動売上の向上・イートインスペースを設け客単価向上を図るだけでなく、日中に宿題カフェとして地域の子どもたちに提供し、安心安全なまちづくりを目指す。 |
宿題カフェ型パン屋を開業するビジネスモデルです。
ユニークな事業モデルで、他社と差別化されています。
しかしながら、このようなユニークなビジネスモデルは顧客が見込みにくい、うまくいったら他社にまねされやすいという問題があります。
事前に入念なマーケティングと自社の強みを徹底的に磨き上げるということが必要になってくるでしょう。
まとめ
今回はパン屋は事業再構築補助金の対象になるのかというテーマで解説させていただました。
ポイントは下記の通り。
- パン屋は事業再構築補助金の対象!
- 建設費を活用できるため、事業再構築補助金に適したビジネスモデル
- 第6回からは新築に一定の制限がかかる
- フランチャイズは対象だが、フランチャイズ加盟金は補助の対象外
「事業計画書が作成できず、困っている」「認定支援機関が見つからず、困っている」という方はまず一度ご相談ください。
事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。
https://mono-support.com/saikouchiku/
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https://jigyou-saikouchiku.jp/
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