事業再構築補助金第10回公募で通常枠の代わりに新たに設定されたのが成長枠です。
売上高減少要件が撤廃され、実質的に全事業者が申し込めるようになった一方で、市場拡大要件が追加され、事務局が指定した事業しかできなくなりました。
通常枠よりも難易度が大幅に上がったといえるでしょう。
しかしながら、第10回公募ではあえて成長枠に申し込みすることをおすすめします。
今回は事業再構築補助金第10回公募で成長枠の概要と成長枠がおすすめできる3つの理由について解説していきます。
Contents
事業再構築補助金の成長枠とは?
事業再構築補助金の成長枠とは成長分野に向けた大胆な事業再構築に取り組む事業者に向けた枠組みです。
第9回公募までの通常枠の代わりになる枠組みですが、下記の点において通常枠と異なります。
- 市場拡大要件が追加された(事務局が指定した事業しかできない)
- 売上高減少要件の撤廃される(ほぼ全ての中小企業が申請できるように)
- 上限補助額の減少する(最大8,000万円→7,000万円に)
- 補助率の改悪した(補助率2/3→1/2に)
簡単な概要は下記の通り。
目的 | 成長分野に向けた大胆な事業再構築に取り組む事業者に向け、売上高減少要件を撤廃した成長枠 |
補助上限金額 |
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補助率 |
|
要件 |
<補助率引上げを受ける場合の追加要件>【補助率引上要件】
|
通常枠と異なり大きな変更となっているので、二の足を踏む事業者の方も多いかと思います。
しかしながら、第10回公募こそ成長枠に申し込みすべきといえます。
次の章では第10回公募で成長枠に申し込みすべき3つの理由について解説していきます。
第10回公募で成長枠に申し込みすべき3つの理由
事業再構築補助金第10回公募で事業再構築補助金成長枠に申し込みすべき理由は下記の3つです。
- ライバルが少ない
- 補助金は年度初めの方が採択されやすい傾向にある
- 不採択でも再申し込みが可能
具体的に解説していきます。
ライバルが少ない
第10回公募は第11回公募や第12回公募と比較すると間違いなくライバルが少なくなります。
成長枠は通常枠と比較して難易度が高くなっているためです。
特に難しいのが新たに要件で設定された市場拡大要件です。
市場拡大要件とは「成長枠対象リスト」にのっている事業が基本的には新規事業として認められる傾向にあるということです。
そのため、第10回公募はひとまず様子見をしようと考える事業者が多くなる可能性が高いです。
つまり、第10回公募はライバルが少なくなる可能性が高く、それだけ採択の可能性も高まるということです。
補助金は年度初めの方が採択されやすい傾向にある
事業再構築補助金に関わらず、補助金は年度初めの方が採択されやすい傾向にあります。
補助金の予算が年度初めの場合、十分に利用可能であるため、競争が少ないためです。
2023年度の事業再構築補助金は約5,800億円となっており、十分な金額が割当あられています。
2023年度の事業再構築補助金は売上高減少要件が撤廃され、多数の事業者の申請が行われることが予想されます。
予算が消化される前に申請することで、採択されやすくなる可能性があります。
不採択でも再申し込みが可能
事業再構築補助金は不採択の場合でも再申請が可能です。
第10回公募の申請が不採択でも、第11回公募や第12回公募に申請することが可能という事です。
また不採択の場合、事務局に問い合わせすることで、不採択の理由を教えてくれます。
理由を確認して、事業計画書をブラッシュアップすれば、採択の可能性があがることは間違いありません。
2023年度の事業再構築補助金は3回の公募を予定しており、チャンスはあまり多くはありません。
仮に不採択になっても、フィードバックをもらえるため、デメリットはありません。
第10回公募にはぜひ積極的に申請することをおすすめします。
まとめ
今回は事業再構築補助金第10回公募の成長枠に申請すべき3つの理由について解説してきました。
ポイントは下記の通り。
- 第10回公募は市場拡大要件が設定されており、難易度が高くなる
- そのため、ライバルが少なくなることが予想される
- また、補助金は年度初めの方が採択されやすい傾向にある
- 不採択でも再申し込みが可能でフィードバックがもらえる
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