事業再構築補助金にはどのくらいの予算が使われているのか気になる方もいらっしゃいますよね。
採択者数が多いこともあるので、予算オーバーしているのでは?と懸念している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は事業再構築補助金はどのくらいの予算が使われているのか?予算オーバーしているのかについて解説していきます。
事業再構築補助金は予算オーバー?実は余ってます
結論から申し上げますと、事業再構築補助金の予算はオーバーしていません。
むしろ、かなり余ってしまっているというのが現状です。
根拠は令和5年度 経済産業省 概算要求のポイントの中にあります。
資料の【3】成長分野等への挑戦に向けた投資の促進の上から4番目に事業再構築補助金【7,123.0億円(令和3年度補正+令和4年度予備費)】 と明記されています。
つまり、新規の予算ではなく、既存の予算で対応するということです。
逆に言えば、予算が余ってしまったということでしょう。
事業再構築補助金は応募者数が多いので、予算オーバーになっているのでは?と心配されてた方もいらっしゃるかと思いますが、全く心配する必要はありません。
余裕をもって申請していきましょう。
なお、令和5年度の概算要求については下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

予算が余るということは良いこと
申請者側から見ると、予算が余るというのは良いことといえます。
理由は予算消化させるために、要件緩和や採択率向上、難易度易化などの対応をする可能性が高まるためです。
特に事業再構築補助金では大型の予算が組まれている一方で、申請者数は減少傾向にあります。
過去の申請者数及び採択率については下記の通り
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 | |
応募者数 | 22,231 | 20,800 | 20,307 | 19,673 | 21,035 | 15,340 |
採択者数 | 8,016 | 9,336 | 9,021 | 8,810 | 9,707 | 7,669 |
採択率 | 36.0 | 44.8 | 44.4 | 44.7 | 46.1 | 50.0 |
2021年度は第1回から第5回、2022年度は第6回となっています。
主要な事業者は第1回から第5回までの間で申し込みをしたため、第6回の公募は応募者数が大幅に減少しました。
第7回、第8回はさらに減少することが考えられるため、予算消化するのも骨が折れるでしょう。
特に新築の建設費が補助の対象外となった第6回からは採択金額が減少しており、小型の採択が多くなりました。
このことから、今後何かしらの要件緩和があることが考えられます。
2023年度の事業再構築補助金の予算や規模は?
2023年度の事業再構築補助金の予算や規模は2021年度よりも縮小されますが、2022年度よりも拡充されると予想します。
理由は予算額にあります。
事業再構築補助金の2021年度の予算は1兆1,485億円で、2022年度の予算は6,123億円でした。
2023年度の概算要求の予算は7,123億円であるため、2022年度よりもやや拡大した予算規模となるでしょう。
一方で、申請者数は減少傾向にあるため、要件緩和をしなければ、予算消化するのが難しい気がします。
そのため、2023年度の事業再構築補助金では「公募回数4回程度、難易度の易化、要件緩和、採択率向上」が予想されます。
事業再構築補助金のより詳細の内容が出るのは12月ごろなので、来年度の概要を確認してから、今年度の申請を検討してみても良いかもしれません
まとめ
今回は事業再構築補助金はどのくらいの予算が使われているのか?予算オーバーしているのかについて解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- 事業再構築補助金の予算は約7,000億円あまっている
- 応募者数が減少しているため、今後の予算消化が困難になる可能性がある
- 要件の緩和や採択率の向上など全体として易化していく可能性が高い
- 焦って申請する必要性は少ない
事業再構築補助金の申請を検討しているという方はまず一度ご相談ください。
事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。
https://mono-support.com/saikouchiku/
また事業再構築補助金がどの様ものかわからないといった方は下記HPをご覧ください。
https://jigyou-saikouchiku.jp/
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