事業再構築補助金を活用して、新たに新たにゲストハウスを構築したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。
ゲストハウスの構築を事業再構築補助金で考えている方にとって、「ゲストハウスは事業再構築補助金の補助の対象となるのか?」「どのような採択事例があるのか」という点は気になるところですよね。
そこで今回は事業再構築補助金でゲストハウスは補助の対象となるのか、及び採択事例について解説していきます。
ゲストハウスでの事業再構築補助金を考えている事業者の方はぜひ参考にしてみてください。
ゲストハウスは事業再構築補助金の補助対象!おすすめのビジネスモデル
結論から申し上げますと、ゲストハウスは事業再構築補助金の補助の対象となります。
採択事例が複数ありますし、また宿泊業は補助の対象となる旨公式ホームページでの回答があります。
しっかりとしたビジネスモデルを構築すれば、採択を受けることができるでしょう。
また、ゲストハウスは事業再構築補助金に適したビジネスモデルです。
理由は建設費の割合が高いためです。
事業再構築補助金の最大の特徴の一つに建設費の補助が出るという点があります。
建設費は一般的な補助金では金額が大きいため、補助の対象とはなりません。
しかしながら、事業再構築補助金では通常枠であれば最大2/3までが補助の対象となります。
そのため、事業再構築補助金は建設費をベースとした事業再構築が適しています。
ゲストハウスは建設費をベースとした事業再構築となるため、最も適したビジネスモデルの一つといえるでしょう。
建設費に関しては、下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
第6回からは新築に一定の要件
ただし、注意点として第6回以降の事業再構築補助金の公募から新築に一定の制限が設けられることが決まりました。
制限の内容はまだ決まっていませんが、「建設費は原則、改修の場合に限る」との文言があるため、新築には厳しい制限が設けられることが予想されます。
これから事業再構築補助金でゲストハウスを建築しようと検討している場合、
- 第5回の公募要領に急いで申し込みをして、新築のゲストハウスを建設する
- 第6回以降の公募で、中古の物件を購入し、改修する
のいずれかになるかと思われます。
せっかく大きな補助がでるので、なるべくなら新築のゲストハウスを建設しておきたいところですね。
ゲストハウスの採択事例
事業再構築補助金でゲストハウスでの採択事例を紹介していきます。
アートをコンセプトにゲストハウスで事業再構築
地域性やワーケーション、アートなどをキーワードとしたゲストハウスの事業再構築例です。
事業者名 | 特定非営利活動法人クロスメディアしまだ |
事業計画名 | ゲストハウス事業をハブ拠点とした関係人口増加への取り組み |
事業計画概要 | アートNPOとしての活動を強化するため、地方芸術祭開催場所の古民家をアートをコンセプトとした長期滞在型ゲストハウスに改修して、ワーケーション用途での利用を通じた地域交流ハブ機能・関係人口支援に取り組む。 |
古民家を改築するので、改修費が主な補助費用となりそうです。
第6回以降でも利用できそうな事業計画なので、第6回以降に事業再構築補助金に申請しようと考えている方は参考になるかと思います。
また、地域性というのは事業再構築で採択されやすいキーワードです。
公募要領の審査項目に下記の通り記載があるためです。
地域の特性を活かして高い付加価値を創出し、地域の事業者等に対する経済的波及効果
を及ぼすことにより雇用の創出や地域の経済成長を牽引する事業となることが期待できる
か
(事業再構築補助金 第4回公募要領 p34)
地域の事業者と連携して、付加価値をつけたゲストハウスにすると採択される可能性が高まるかと思います。
飲食店とのシナジー効果を発揮するゲストハウス事業再構築例
飲食店とのシナジー効果を発揮するゲストハウス事業例です。
事業者名 | 食堂ことぶき |
事業計画名 | 和歌山の魅力を白浜町から発信し、全国のお客様を町へ呼び込む |
事業計画概要 | 県内有数の観光地「白浜町」にフルーツ菓子店とゲストハウスを新たにオープンする。趣のある建物の一階で県内産のフルーツをふんだんに使ったスウィーツを、2階で白浜町の魅力を楽しめる宿泊体験を提供する。 |
県内産のスイーツとゲストハウスの宿泊体験が楽しめる事業計画となっています。
県内のフルーツを利用している点や飲食事業とのシナジー効果が見込める点が高く加点されたかと思われます。
飲食店を営んでいる方はこのようにシナジー効果を狙って、ゲストハウスで事業再構築してみても良いかもしれません。
アウトドアとのシナジー効果を発揮するゲストハウス事業再構築例
アウトドアとのシナジー効果を狙ったゲストハウス事業再構築例です。
事業者名 | 味斗 |
事業計画名 | 地元を知り尽くした居酒屋店主が行うアウトドア体験型複合ゲストハウス |
事業計画概要 | コロナ禍で経営する飲食店の売上が減少。新たな対策として新宮市の「観光」「自然」を切り口に、アウトドア体験型複合ゲストハウスを展開。飲食業×宿泊業の相乗効果で観光客を囲い込み、売上高の回復を図ります。 |
アウトドアと宿泊業は事業再構築補助金で相性がよく、採択事例が多い印象です。
こちらのビジネスモデルでは居酒屋店主が行っていますが、地元に詳しければ他の事業者の方でもできるかと思います。
例えば、タクシー、観光業、イベント業などは居酒屋の方よりも地元に精通しているケースが多いと思います。
そういった地元に精通している事業者の方は、自身の知見を活かし、ゲストハウスで事業再構築をしてみるのもおすすめです。
まとめ
今回はゲストハウスは事業再構築補助金の補助の対象となるのか、採択事例はどのようなものがあるのかというテーマで解説してきました。
ポイントは下記の通りです。
- ゲストハウスは事業再構築補助金の補助対象
- 建設費を活用できるため、おすすめの事業再構築例
- 第6回から建設費に制限が設けられるため、新築なら第5回で申し込みを
ゲストハウスは事業経験がなくても、取り組みやすい事業の一つです。
事業再構築補助金に適したビジネスモデルとなりますので、まだ申請していない方はぜひゲストハウスでの事業再構築を検討してみてください。
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