ラーメン店を経営されている方にとって、昨今の物価高や人手不足などの影響もあり、中々運営が大変という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はおすすめしたいのが、中小企業省力化投資補助金です。
「中小企業省力化投資補助金」を活用することで、効果的なIoT機器やロボットを導入し、業務効率を大幅に向上させることが可能です。
本記事では、ラーメン店での中小企業省力化投資補助金の活用方法と具体的な補助金の内容について詳しく解説します。
ラーメン店の厳しい現状
ラーメン店経営は現状厳しい状況にあります。
2023年、ラーメン店の倒産や休廃業が過去最多を記録しました。
東京商工リサーチによると、2023年のラーメン店の倒産は45件(前年比114.2%増)、休廃業は29件(前年比31.8%増)に達しました。
ラーメン店の廃業が多くなっている原因は、物価高や人手不足などが主な原因です。
ラーメン店の倒産の多くは小・零細規模の店舗が占め、資本金1千万円未満や従業員5人未満の店舗が大半を占めています。
こうした状況下で、ラーメン店は厳しい経営環境に直面しています。
そんな中、おすすめなのが中小企業省力化投資補助金を活用して、事業の効率化を高め、経営を向上させていくということです。
中小企業省力化投資補助金については次の章で解説していきます。
中小企業省力化投資補助金とは?
中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。
公募要領が公開されているため、詳しい内容は公募要領を確認しておくことをおすすめします。
製品カタログに掲載された製品を導入する企業に対して、下記の金額を補助します。
従業員数 | 補助率 | 補助上限額(通常) | 補助上限額(大幅な賃上げを行う場合) |
---|---|---|---|
5人以下 | 1/2 | 200万円 | 300万円以下 |
6~20人以下 | 1/2 | 500万円 | 750万円以下 |
21人以上 | 1/2 | 1,000万円 | 1,500万円以下 |
中小企業省力化投資補助金は省力化技術や自動化技術に対する投資が対象とされており、ラーメン店で活用できる機器に関しても補助対象となります。
具体的に活用できる機器については次の章で解説していきます。
ラーメン店で活用できる機器
ラーメン店で中小企業省力化投資補助金を活用して、導入できる機器は主に下記の通り。(2024年5月30日現在)
- 清掃ロボット
- 配膳ロボット
- 券売機
- 自動精算機
具体的に解説していきます。
清掃ロボット
清掃ロボットは中小企業省力化投資補助金の補助対象です。
特にラーメン店は油跳ねなどが多く、床が汚くなりやすいです。
清掃業務に時間がかかることも珍しくありません。
そのため、清掃ロボットはおすすめできる導入機器の一つと言えるでしょう
特徴:
- 清掃員が行っていた清掃業務を自動で動く清掃ロボットが担当。
- 人や障害物を避けながら、廊下やロビーなどの床面を清掃。
清掃ロボットのカタログについては下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
配膳ロボット
自動で配膳を行う配膳ロボットも中小企業省力化投資補助金の補助対象です。
ラーメンはつゆが多くこぼれやすい傾向にあるので、配膳ロボットを選ぶ際は振動が少ないタイプを選ぶことをおすすめします。
特徴:
- 飲食店等で店員が行っていた配膳や下げ膳を自動で動く配膳ロボットが担当。
- 人や障害物を避けながら、料理や飲み物をトレーに乗せて運搬。
配膳ロボットのカタログについては下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
券売機
券売機も中小企業省力化投資補助金の補助対象です。
注文をとるという作業の省力化はもちろんのこと、ハイグレードの券売機では売上データとの連携でのマーケティング、多言語対応によるインバウンド対応など様々な機能がついています。
特徴:
- 従業員が事前オーダー方式で注文を受け付ける作業を券売機で自動化。
- キャッシュカウント機能付きで、売上計上作業や売上金と釣銭準備金の管理が不要に。
券売機のカタログについては下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
自動精算機
券売機だけではなく、自動精算機も中小企業省力化投資補助金の補助対象となっています。
内容は下記の通り。
特徴:
- 店員が対面で商品登録や決済処理を行っていた作業を自動精算機で自動化。
- 会計処理の時間を削減し、現金管理やレジ点検、売上金の回収などの業務も軽減。
自動精算機のカタログについては下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
中小企業省力化投資補助金では複数購入も可能
中小企業省力化投資補助金は機器の複数購入も認められています。
中小企業省力化投資補助金のよくある質問の中で下記の通り、複数購入も可能である旨言及されています。
Q:同一省力化製品を複数購入した場合も交付申請可能ですか。
【公募要領 3-3 交付申請】
同一公募回で補助上限額の範囲内での購入である限りにおいて、複数の製品を補助対象として申請を行う
ことができます。また省力化製品販売事業者が複数にまたがる場合においても同様です。
Q:異なる省力化製品を複数購入しても交付申請可能ですか。
【公募要領 3-3 交付申請】
同一公募回で補助上限額の範囲内での購入である限りにおいて、複数の製品を補助対象として申請を行うことができます。また省力化製品販売事業者が複数にまたがる場合においても同様です。
同一省力化製品もさることながら、異なる省力化製品の購入も認められています。
そのため、ラーメン店では清掃ロボット+自動精算機や配膳ロボット+券売機という購入方法も可能です。
予算がある事業者の方は複数購入も検討してみることをおすすめします。
まとめ
今回はラーメン店での中小企業省力化投資補助金の活用方法について解説してきました。
ポイントは下記の通り。
- 中小企業省力化投資補助金は、ラーメン店の経営改善に有効な補助金
- 物価高や人手不足といった厳しい経営環境を乗り越えるための一助となる可能性も
- 清掃ロボット、配膳ロボット、券売機、自動精算機などの導入が補助金の対象
- 複数の省力化製品の購入が可能
弊社(CPA)では、中小企業省力化投資補助金のご相談を随時承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
このほか、弊社では事業再構築補助金・大規模成長投資補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。
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