事業再構築補助金

半導体製造業は事業再構築補助金成長枠の対象!採択事例を紹介

半導体製造業は事業再構築補助金成長枠の対象!採択事例を紹介

事業再構築補助金の成長枠では通常枠とは異なり、新たな事業が市場規模が拡大しているまたは拡大する見込みの事業のみと限定されています。
事業再構築補助金のホームページの中で「成長枠の対象業種・業態の指定について」が公開されており、原則としてこの中から事業を選択する必要あります。
今回は成長枠の対象事業の一つである「半導体製造業」について解説していきます。

半導体製造業とは?事業再構築補助金成長枠の対象!

半導体製造業は事業再構築補助金の成長枠の対象事業です。
成長枠ではもちろんのこと、グリーン成長枠、サプライチェーン強靭化枠の対象事業でもあります。
今までで数多くの採択事例があるため、狙い目の事業テーマと言えるでしょう。

具体的な対象業種・業態は下記の通り。

2671 半導体製造装置製造業

主として半導体(半導体集積回路,半導体素子)の製造に利用されるマスク・レチクル製造装置,ウェーハプロセス(電子回路形成)装置,半導体チップ組立装置などの各種製造装置を製造する事業です。
注意点として設計用装置を製造する事業所は中分類 30[3031]に分類され、成長枠の対象外となります
主にウェーハ加工(スライシング,研削,ラッピング)装置製造業;ウェーハ熱処理(酸化,拡散)装置製造業;ウェーハ露光装置製造業;ウェーハレジスト処理装置製造業;マスク・レチクル製造装置製造業;ウェーハ洗浄・乾燥装置製造業;ウェーハエッチング装置製造業;ウェーハイオン注入装置製造業;ウェーハ薄膜形成装置(CVD,スパッタリング,エピタキシャル成長)製造業;ウェーハ真空蒸着装置製造業;ウェーハダイシング装置製造業;チップボンディング装置製造業;チップモールディング装置製造業が対象事業です。

事業再構築補助金で半導体製造がおすすめできる3つの理由

事業再構築補助金で半導体製造がおすすめできる理由は下記の3つです。

  • 今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれる
  • 採択されやすい
  • グリーン成長枠が活用できる

具体的に解説していきます。

今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれる

半導体製造は今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれます。
下記は経済産業省が公開している世界の半導体産業の売上予測と日本のシェアの推移です。

半導体戦略(概略)P7 経済産業省
5G・ビッグデータ・AI・IoT・自動運転などの産業のIT化により、半導体の需要が急増しており、2030年には2019年の倍近く拡大していく見込みとなっています。
今後も堅調な需要が見込まれる半導体は有望な市場の一つといえるでしょう。

採択されやすい

半導体製造は事業再構築補助金で採択されやすい傾向にあります。
理由は半導体の需要が上がり続けているのに対して、日本のシェアが下がり続けているため、政府が半導体を推進しているためです。
上記の半導体戦略(概略)の通り、日本のシェアは1988年以降右肩下がりに下がっています。
1988年には50.3%だったシェアが2019年には10.0%まで低下しています。
そのため、政府としても半導体製造を積極的に推し進める政策をとっています。
実際に2022年3月には半導体支援法という半導体を製造する工場の設立に補助を出す法律が施行されました。
このように、半導体関連事業は国として力を入れている事業の一つです。
事業再構築補助金でも半導体関連の事業でも同様の傾向があり、採択されやすい印象をうけました。
半導体関連事業を実施するなら、事業再構築補助金を活用し、大規模な設備投資を行ってみることをおすすめします。

グリーン成長枠が活用できる

半導体関連事業はグリーン成長枠が活用できます。
グリーン分野「重点14分野」の中に、半導体・情報通信という分野があるためです。
グリーン成長枠は通常枠より補助枠が拡大しており、最大1.5億円まで補助がでます。
詳細は下記の通り。

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通常枠以上の投資金額となる場合、グリーン成長枠での申請を検討してみることをおすすめします。
また、過去に採択を受けた事業者でもグリーン成長枠に限り、再申請が可能となっています
人材や財務状況など経営リソースが十分な事業者の方は、再度グリーン成長枠での事業再構築も狙ってみることをおすすめします。

半導体製造業での採択事例

半導体製造業採択事例は下記の通り。

事業計画名事業計画概要
半導体関連事業に新規参入でデジタル社会へ貢献長年培ってきた「確かな技術」とそれを可能にする「人材力」を活かし、半導体製造装置産業に新規参入することで、当社の事業構造の再構築を果たすとともに、デジタルの力を最大化し、地域社会の発展に貢献する。
成長分野である半導体製造装置分野に参入し収益基盤の強化を図る!特定の産業分野や顧客に依存するリスクが露呈したことから、新たな成長分野である半導体製造装置分野の進出し経営リスクを分散し事業再構築を図る。その結果、会社の永続発展、雇用の継続及び拡大を目指す。
半導体製造装置向け部品軽量化による輸送プロセス脱炭素化貢献事業納品先である半導体製造装置メーカーより、①部品製造工程の脱炭素化、②モーダルシフトおよび③軽量化による輸送プロセスの脱炭素化への協力要請が来ており、アルミ加工技術を確立してこれらに対応し、取引関係の強化を図る。アルミ部材に筐体及び構造材を置き換えることによって、積載効率(コンテナ1台当たりに積載できる装置数を増やす)を高め、さらにモーダルシフトへも取り組み、半導体製造装置輸送時の脱炭素化を実現。
ワイヤーハーネスの量産ノウハウを活かした半導体製造装置用部品等の供給計画トラック、建設機械用ワイヤーハーネスの量産ノウハウを活かし、半導体製造装置用通信・電源ユニットの組立を開始する。付随するケーブル加工や各種検査の機能も備えることで、国内外で旺盛な半導体製造装置の需要に対応する。
可搬型Geスペクトロメータで天然放射性廃棄物のリサイクルへの展開可搬型高感度ゲルマニウム(Ge)半導体検出器スペクトロメータを導入し需要が増えてきている放射性廃棄物処理で事業の再構築を図る。天然放射性物質を含んだ廃棄物処理(リサイクル)事業への展開に対して、検査精度と生産性を構築する。
ウィズコロナと行く日本の半導体復活の一端を担う再構築事業物のデジタル化における半導体の多使用化が進み、長期成長が見込め、ウィズコロナの世界でも大きく貢献できる分野である半導体関連部品の加工に今回新たに挑戦し、弊社のリソースを十分に活かす事業計画
ウィズコロナで需要拡大が後押しされる半導体分野への進出コロナ禍で企業の設備投資が鈍る中、新たに付加価値が高い半導体製造装置部品の製造に進出し、同時に自社発信での営業を開始することで経営基盤の強化を図る。

まとめ

今回は事業再構築補助金の成長枠の対象である半導体製造業について解説してきました。ポイントをまとめると下記の通り。

  • 半導体関連事業は事業再構築補助金成長枠の対象事業
  • 半導体関連事業はグリーン成長枠やサプライチェーン強靭化枠の利用も可能
  • 半導体は今後数年にわたり、堅調な需要が見込まれる
  • 採択されやすい傾向にある

 

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弊社(CPA)では事業再構築補助金の申請サポート・申請代行を実施しています。
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