事業再構築補助金

バイオマス関連は事業再構築補助金の補助対象!採択事例を紹介

バイオマス関連は事業再構築補助金の補助対象!採択事例を紹介

事業再構築補助金で有力なビジネスモデルの一つにバイオマス関連事業があります。
SDGsの普及から注目されているビジネスモデルで、過去に多数の採択事例がありました。
採択者でもグリーン成長枠での2回目の申請が可能であり、事業再構築補助金に適したビジネスモデルといえるでしょう。
今回は事業再構築補助金におけるバイオマス関連事業の採択事例とポイントを解説していきます。

バイオマス関連事業とは?

バイオマス関連事業とは動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源(バイオマス)を再利用していくという取り組みです。
バイオマスは「廃棄物バイオマス」「未利用バイオマス」「資源作物」の3つの大別されます。
「廃棄物バイオマス」は廃棄物として発生するバイオマスで、家畜の排せつ物・生ごみ・建設廃材などのことです。。
「未利用バイオマス」は資源として利用されずに廃棄となるバイオマスで、林地・麦わら・稲わらなどのことです。
「資源作物」は資源としての利用を考慮して生産されたバイオマスで、さとうきび・てんさい・コメ・いもなどがあたります。

こういったバイオマスを発電・家畜のえさ・メタンガス・プラスチック用品などに換えていくというのがバイオマス関連事業です。
社会的意義が高く、環境にやさしい事業として注目されている産業です。

バイオマス関連事業は事業再構築補助金の補助対象

バイオマス関連事業は事業再構築補助金の補助対象です。
現在まで多数の採択事例があり、社会的な意義が高いことから、採択されやすい事業テーマの一つといえるでしょう
またバイオマス関連事業は持続的に利用でき、カーボンニュートラルという特徴があるので、脱炭酸・SDGs関連事業の一つです。
低炭素技術は事業再構築補助金の公募要領の審査項目に下記の文言がある通り、加点項目の一つとなっています。

政策点
② 先端的なデジタル技術の活用、低炭素技術の活用、経済社会にとって特に重要な技術の活用等を通じて、我が国の経済成長を牽引し得るか。

事業再構築補助金 第9回公募要領 審査項目

また、一般枠で利用できるのはもちろんのこと、グリーン成長枠の補助対象となる事業テーマです。
グリーン成長枠は過去に採択された事業者でも再申請が可能となるので、採択者でも2回目の申請が可能です。(※1回目でグリーン成長枠で採択された事業者を除く)
採択されやすい事業テーマであることや、グリーン成長枠として2回目の申請が可能であることから、バイオマス関連事業は注目度が高い事業テーマといえるでしょう。
実際にどのような事業が採択されてきたのか次の章で紹介していきます。

事業再構築補助金におけるバイオマス関連事業での採択事例

事業再構築補助金におけるバイオマス関連事業での主な採択事例は下記の通り。

  • バイオマス発電
  • プラスチック関連

具体的な事業計画例を紹介していきます。

バイオマス発電

バイオマスを活用した最も代表的な事業がバイオマス発電です。
バイオマス資材を集めて燃料を生成し、発電するという事業モデルです。
発電自体を行う事業だけではなく、燃料を生成する・発電所を作るための部品を製造するといった事業での採択事例もありました。
代表的な事業計画は下記の通り。

事業計画名脱炭素社会を見据えた、火力発電設備からバイオマス発電設備への転換
事業計画概要当社は、脱炭素社会の進展に資するバイオマス発電のコンベアやタンク等の部材受注に向けて、ファイバーレーザ切断機を導入することで、ステンレスの厚板切断を可能にするとともに生産性を高め、さらなる収益拡大につなげていく。
事業計画名既存商材からの収益多角化!全国に設置されたディスポーザー(生ゴミ処理機)から収集されるゴミからバイオマス燃料を製造!
事業計画概要既存商材である家庭用生ゴミ処理機から家庭ゴミを回収し、バイオマス固形燃料を生成する。生成したバイオマス燃料を発電事業者に売却し、収益の多角化を目指す。
事業計画名木質バイオマス発電市場への参入によりカーボンニュートラル社会の実現に貢献する計画
事業計画概要当社が培ってきた強みと導入する機械装置の機能を融合させて新たに木質チップの生産体制を構築する。これによって木質バイオマス発電市場への参入を果たし、政府がめざす2050年カーボンニュートラル社会の実現に貢献する計画。

プラスチック関連

プラスチックの再利用やバイオマスプラスチックの製造というテーマでの採択事例も多数ありました。
バイオマスプラスチックとは植物資源を減量したプラスチックのことです。
プラスチックは本来石油を資源として製造しており、廃棄するときに二酸化炭素を発生してしまいます。
一方で、バイオマスプラスチックは焼却した二酸化炭素はでるものの、原料となるバイオマスが成長段階で光合成により、二酸化炭素を休止しているため実質的に二酸化炭素の排出をゼロにすることができます。
こういった環境にやさしい資源であることから、事業再構築補助金でも有力な事業テーマの一つとされています。
代表的な事業計画は下記の通り。

事業計画名非食用米を用いたバイオマスプラスチック事業への新分野展開を通じた環境配慮型企業への転身
事業計画概要当所業では従来の汎用プラスチック主体の売上体制から昨今のプラスチック世情にいち早く適応するために汎用プラスチックに他社で廃棄している非食米を充填したバイオマスプラスチックを当社主導で事業化を推進することで企業間シナジーを高め競合他社との差別化を創出する。
事業計画名食品(主にベーカリー市場)に使用される環境対応型包装資材の製造
事業計画概要本事業は環境に配慮した生分解性プラスチックフィルム(バイオマスフィルム)を使用した環境対応型包装資材の製造加工をその事業内容とする。衛生的でかつ高精度での加工が要求されるが、当社所有設備では対応が難しいため、設備投資を行い、加工技術の高度化を狙う。

 

まとめ

今回は事業再構築補助金におけるバイオマス関連事業の採択事例とポイントを解説してきました。
まとめると下記の通り。

  • バイオマス関連事業は事業再構築補助金の補助対象
  • 脱炭素に寄与するため、採択されやすいテーマの一つ
  • グリーン成長枠が利用できるため、過去の採択者でも申請可能
  • 「バイオマス発電」「バイオマスプラスチック」が主な採択事例

 

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