事業再構築補助金

家具製造業は事業再構築補助金成長枠の対象!

家具製造業は事業再構築補助金成長枠の対象!

事業再構築補助金の成長枠では通常枠とは異なり、新たな事業が市場規模が拡大しているまたは拡大する見込みの事業のみと限定されています。
事業再構築補助金のホームページの中で「成長枠の対象業種・業態の指定について」が公開されており、原則としてこの中から事業を選択する必要あります。
今回は成長枠の対象事業の一つである「家具製造業」について解説していきます。

家具製造業とは?事業再構築補助金成長枠の対象!

家具製造業は事業再構築補助金の成長枠の対象事業です。
家具製造業は主として家庭及び事務所で普通に使われる家具を製造する事業のことをいいます。
学校,集会所,図書館などに用いる家具,つい立,戸棚,ロッカー,輸送設備,研究室,病院,その他専門用のために特に考案された研究室用テーブルなど家庭用以外で製造される家具についても家具製造業に含まれます。
一方で、「宗教用具を製造する事業」は宗教用具製造業、「漆塗り家具を製造する事業」は漆器製造業として成長枠の対象外となりますので、注意しましょう

家具製造業は下記の業種・業態が対象となります。

  • 木製家具製造業(漆塗りを除く)
  • 金属製家具製造業
  • マットレス・組スプリング製造業

具体的な内容について解説していきます。

1311 木製家具製造業(漆塗りを除く)

主として木製家具を製造する事業です。
主な製品は,たんす,鏡台,和机,食卓,座卓,水屋,木製火鉢及び客間,居間に用いる洋家具,音響機器用木製キャビネット,ミシンテーブル(脚を除く),食器戸棚,書架,育児用洋家具などです。
和家具製造業;さし物製造業;たんす製造業;鏡台製造業;和机製造業;座卓製造業;座机製造業;水屋製造業;はえ帳製造業;さし物火鉢製造業;長持製造業;竹製家具製造業;とう製家具製造業;きりゅう製家具製造業;はり板製造業;へら台製造業;アイロン台製造業;洋家具製造業(木製のもの);テーブル製造業(木製のもの);いす製造業(木製のもの,折たたみ式を含む);応接セット製造業(木製のもの);船舶用木製家具製造業;学校用木製家具製造業;ベッド製造業(木製のもの);ラジオ・テレビジョン・ステレオ用キャビネット製造業(木製のもの);ミシンテーブル製造業(脚を除く);戸棚製造業(木製のもの);書棚製造業(木製のもの);病院用木製家具製造業;薬品棚製造業(木製のもの);家具塗装業(金属製,漆製を除く)が対象事業です。

1312 金属製家具製造業

主として金属製家具を製造する事業です。
主な製品は,机,テーブル,いす,ファイリングキャビネット,カードキャビネット,保管庫,書庫,戸棚などです。
金属製家具製造業;キャビネット製造業(金属製のもの);ロッカー製造業(金属製のもの);いす製造業(金属製のもの);ベッド製造業(金属製のもの);テーブル製造業(金属製のもの);保管庫・戸棚類製造業(金属製のもの,ノックダウン方式を含む)が対象事業です。

1313 マットレス・組スプリング製造業

主として材料のいかんを問わず,ベッド用マットレス(フォームラバー,ポリウレタンフォーム製のもの及び箱スプリング製のものを含む)及びベッド,いすなどに用いるクッション用組スプリング,スプリングクッションを製造する事業です。
マットレス製造業(ベッド用);組スプリング製造業(クッション用のもの);スプリングクッション製造業が対象事業です。

家具関連事業は採択率が高めのテーマ

家具関連事業は採択率が高めのテーマです。
過去に複数の採択事例がある他、巣ごもりの影響で家庭用家具の需要が堅調に推移していることから採択されやすい事業テーマと言えるでしょう。
特に建設業においては家具関連事業と親和性が高く、おすすめのテーマの一つと言えるでしょう。

事業再構築虎の巻 事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック 事業再構築補助金ホームページ

家具の市場規模や顧客ニーズ

家具の市場規模は全体としては縮小傾向にあり、前年度比98.7%となりました。
リモートワーク普及の影響で、オフィス用家具の需要が減少したためです。
しかしながら、家庭用家具の需要は巣ごもりの影響で好調でした。
オフィス用家具の需要が減少したものの、家庭用家具が好調で全体として微減程度だったということになります。

矢野経済研究所、家庭用・オフィス用家具市場に関する調査結果を発表 日本経済新聞
家庭用家具の需要が好調に推移していることから、家庭用家具の製造・販売という事業は建設業において有力な選択肢となるかと思われます。

次の章では、家具での採択事例について確認していきましょう。

家具での事業再構築補助金採択事例

家具での事業再構築補助金採択事例は主に下記の通り。

  • 既存技術を活用した家具製造
  • オーダーメイド家具
  • DIY関連事業

具体的に解説していきます。

既存技術を活用した家具製造

建設業で培った技術を活用した家具製造は代表的な採択事例です。
シナジー効果も高く、採択事例が多い有望なテーマの一つ。
特殊な技能や工法技術がある事業者におすすめです。
代表的な採択事例は下記の通り。

会社名株式会社EIKOU
事業計画例モールテックス施工技術を活かした家具製造業の立ち上げ
事業計画概要飲食店の新規出店減少に伴い、内装工事が減った一方で、工務店やインテリアメーカーからは「当社のモールテックス施工」を評価頂いており、家具販売のニーズを聞いている。そこでモールテックス家具及び資材販売店を新たに立上げ、事業を再構築する。
会社名及川鉄工株式会社
事業計画例半世紀続く小さな老舗鉄工所のリソースを活用した開発販売まで一貫の鉄プロダクトEC事業
事業計画概要長年蓄積してきた「曲げ金物製作」や「デッキプレート施工工事」の建築躯体組立技術を活かして新たにBtoCの事業を展開する。具体的には、家具、キャンプギア、雑貨等を鉄の特徴を最大限に活かした製品を開発し、製造・販売する。

オーダーメイド家具

建設業がオーダーメイド家具を開発・製造するという採択事例もありました。
よりおうち時間を楽しむためオーダーメイド家具の需要が増加している影響や、他社との差別化という点で優位性があるため、事業再構築のテーマとしては有力な選択肢の一つといえます。
代表的な採択事例は下記の通り。

会社名株式会社Housefull
事業計画例木材加工技術とSNSを生かしたオーダーメイド家具への業種転換
事業計画概要ウッドショックによる木材仕入れの見込みが不安定となり、主力事業の木造建築の営業活動が困難となった。そこでコロナ禍でも需要が伸びている家具製造に木材加工技術とSNS情報発信力を生かして参入を図る。

DIY関連事業

DIY関連事業も数多くの採択事例がありました。
DIYのスクール、DIY向けの素材輸入、ワークショップ、トータルサポートなどが代表的な採択事例。
コロナ禍でDIYする人が増えたの影響もあり、2020年度の市場規模は前年度よりも+7%と堅調に推移しました。

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年間総売上高とホームセンター数の推移(推計値) 日本DIYホームセンター協会

依然としてDIYは根強い人気があり、今後も堅調に推移していくことが予想されます。
製造業や建設業とシナジー効果が高いため、狙い目の事業と言えるでしょう。
代表的な採択事例は下記の通り。

会社名センティード株式会社
事業計画例NCルータを活用した大人の木工ビジネスの構築
事業計画概要当社は、従来の店舗内装、外装、家具備品の加工から、「DIYからもう一歩踏み出したい」ニーズに対してオリジナル家具から本格的な木工まで学べるオンラインサロンを開設し、加工は当社のスペースの有効活用を行うことで「ものづくり」の楽しさから起業までをサポートするプラットフォームの基盤構築を行う。

 

まとめ

今回は事業再構築補助金の成長枠の対象である家具関連事業について解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。

  • 家具関連事業は事業再構築補助金成長枠の対象
  • 家具製造・販売は建設業を主体に人気の高いテーマ
  • コロナ禍で家庭用家具の需要が高まる
  • 家具製造・販売、オーダーメイド家具、diyが代表的な採択事例

 

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