ものづくり補助金

事業再構築補助金に通過しにくい・通過しない事業テーマを解説

事業再構築補助金に通過しにくい・通過しない事業テーマを解説

製造業以外でも農業、サービス業、ITなど幅広い事業テーマが補助の対象となる事業再構築補助金。
しかしながら、中には審査に通過しにくい・ほとんど審査に通過しない事業テーマというのも存在します。
そこで今回は事業再構築補助金に通過しにくい・通過しない事業テーマを解説していきます。

事業再構築補助金に通過しない事業テーマ

事業再構築補助金に通過しない事業テーマは下記の通り。

  • 民泊
  • アパート経営
  • アパート建設
  • パチンコ店
  • スナック
  • 企画のみ行う事業

具体的に解説していきます。

民泊

民泊は事業再構築補助金では過去の採択事例がありませんでした
ものづくりとは関係がないこと、IT関係や大型の設備投資がないことなどが主な要因かと思われます。
民泊を補助金を使ってはじめたいという方は事業再構築補助金、または小規模事業者持続化補助金の利用をおすすめします。

アパート経営

アパート経営に関しても事業再構築補助金では対象とならない可能性が高いです。
公募要領の中で下記の記載があるためです。

以下に該当する事業計画である場合には、不採択又は交付取消となります

③ 専ら資産運用的性格の強い事業
④建築又は購入した施設・設備を自ら占有し、事業の用に供することなく、特定の第三者に長期間賃貸させるような事業

事業再構築補助金 第三回公募要領 P19

過去の公募でもアパート経営による採択事例は見当たりませんでした。
アパート経営のように事業運営よりも資産運用的な性格が強い事業は事業再構築補助金では補助対象外となります

アパート建設

アパート建設は公募要領の中では明確に禁止されている訳ではありませんが、過去の公募で採択されていないことから、補助対象とはならないと考えるのが無難でしょう
また、事業再構築補助金では第6回から新築の建設費に対して、新築でならない場合を除き、補助対象外となることとなりました。
こういった点からも事業再構築補助金を活用して、アパート建設に取り組む必要性はないと言えるでしょう。

パチンコ店

パチンコ店への事業転換も事業再構築補助金では認められていません。
過去の採択事例でもパチンコ店での採択はありませんでした。
ただし、パチンコ業が他のビジネスモデルに転換する場合は事業再構築補助金の対象となります。

スナック

スナックなどの夜の仕事は事業再構築補助金の対象外となります。
公募要領で下記の通り記載があります。

⑧ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和 23 年法律第 122 号)第2条第5項及び同条第 13 項第2号により定める事業
※申請時に、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和 23 年法律第 122 号)第2条第5項及び同条第 13 項第2号により定める事業を実施している中小企業等であっても、当該事業を停止して新たな事業を行う場合は、支援対象となります。

事業再構築補助金 第三回公募要領 p19

企画のみ行う事業

自ら企画のみを行い、他社に生産や販売を委託するような事業は補助対象外となります。
公募要領の中で下記の通り、否定されています。

・以下に該当する場合には、不採択又は交付取消となります。

②具体的な事業再構築の実施の大半を他社に外注又は委託し、企画だけを行う事業

事業再構築補助金 第八回公募要領 p22

事業再構築補助金に通過しにくい事業テーマ

事業再構築補助金に通過しにくい事業テーマは下記の通り。

  • コンビニ
  • 駐車場経営
  • 太陽光発電
  • フランチャイズ加入

具体的に解説していきます。

コンビニ

コンビニへの事業再構築は非常に通過しにくい傾向にあります。
過去の公募でもコンビニでの採択事例はほとんどなく、特にセブンイレブンやローソンといったようなフランチャイズを行うというケースは過去の採択事例では確認できませんでした。
しかしながら、DXを活用する・独自性を出すなど事業計画に工夫をすることで、コンビニで採択されることは可能です。
下記の記事にてコンビニでの事業再構築補助金採択事例やポイントについてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

事業再構築補助金でコンビニは補助の対象?解説します事業再構築補助金を活用し、コンビニエンスストアを新たに展開したいと考えている方もいらっしゃいますよね。 コンビニでの事業再構築を考えて...

駐車場経営

駐車場経営も事業再構築補助金では採択されにくい傾向にありました。
アパート経営同様に資産運用的な性格が強いためと考えられます。
しかしながら、「EV専用の駐車場」「キャンピングカー専門の駐車場」「DX活用の駐車場」といった事業テーマでは採択事例がありました。
ターゲットを明確化する、デジタル技術を活用するなどを行うことで採択される可能性が高まります。

太陽光発電

太陽光発電を含む再生可能エネルギーの発電事業というのは採択されにくい傾向にあります。
もっとも公募要領の中に、「再生可能エネルギーの発電を行うための発電設備及び当該設備と一体不可分の附属設備(太陽光発電を行うためのソーラーパネルなど)※グリーン成長枠に応募する事業者においても、対象外となりますのでご注意ください」とあるようにソーラーパネルなどの発電設備は事業再構築補助金の対象外となります
事業再構築補助金で太陽光発電を含む再生可能エネルギーに取り組む必要性は薄いでしょう。

フランチャイズ加入

フランチャイズ加入は採択されることはあるものの、採択率が低い傾向にあります。
フランチャイズは独自性が低く、新たな取り組みとはいいにくいためです。
とはいえ、自社の既存事業とのシナジー効果を見出せたり、特別枠を利用したりすることによって採択される可能性は高まります。
フランチャイズ加入に関しては下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

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まとめ

今回は事業再構築補助金で採択されない事業テーマと採択されにくい事業テーマを解説してきました。
採択されない事業テーマは下記の通り。

  • 農業参入
  • アパート経営
  • アパート建設
  • パチンコ店
  • スナック
  • 企画のみ行う事業

採択されにくい事業テーマは下記の通り。

  • コンビニ
  • 駐車場経営
  • 太陽光発電
  • フランチャイズ加入

上記の事業テーマは避けた方が無難です。
採択されやすい事業テーマについては、下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

事業再構築補助金で採択されやすい事業テーマを紹介!事業再構築補助金において、最も重要なことの一つに事業テーマを決定することがあります。 しかしながら、事業再構築補助金においては採択され...

 

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