新事業進出補助金

AI事業で使える補助金はどれ?【まとめ】

AI事業で使える補助金はどれ?【まとめ】

AIが流行している昨今において、AI関連事業はもっとも有望な事業テーマの一つになります。
生成AI、画像認識、音声解析、AIロボット、AI SaaSなど、あらゆる業界でAI活用が進み、「AIを取り入れないと競争に遅れるのではないか」と感じている経営者の方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、AI関連事業に投資するには多額の費用が掛かることも珍しくありません。
そのため、補助金を有効活用するのが得策といえるでしょう。
特に、AI事業で補助金を活用するなら、「新規性が強いなら新事業進出補助金」「省人化なら省力化投資補助金」「製品開発ならものづくり補助金」この3つをまず検討するのが鉄則です。

駒田裕次郎

監修: 駒田 裕次郎(こまだ ゆうじろう)

駒田会計事務所 【コマサポ】代表

【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金支援を中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。

【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)

【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関

「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。

主なAI関連補助金の概要

AI関連事業で特におすすめしたいのは下記の3つの補助金です。

  • 新事業進出補助金
  • 中小企業省力化投資補助金(一般型)
  • ものづくり補助金

これらの3つの補助金は「補助上限金額が高い・補助対象経費が幅広い・多くの事業者が利用できる」という点からAI関連事業を行うのに特に優れた補助金です。
内容について具体的に説明していきます。

新事業進出補助金

新事業進出補助金は、既存事業とは異なる新市場や高付加価値事業へ挑戦する中小企業等を支援する制度です。
AI事業は設備投資・開発費・クラウド費などがかかりやすいため、補助上限が大きい制度を選ぶことが重要になります。

  • 狙い:新市場への参入・高付加価値の新規事業
  • 特徴:設備投資・建物費・システム構築費など幅広い経費に対応しやすい(AIラボ、データ基盤整備、サービス立ち上げなど)
  • おすすめポイント:AI関連は費用が膨らみがちなため、上限が大きい制度は資金計画の安定に直結

採択事例の一覧は公式サイトで公開されています。

新事業進出補助金の採択事例(公式)

項目内容
補助対象者・目的既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業へ挑戦する中小企業
補助上限額20人以下:2,500万円(特例3,000万円)
21~50人:4,000万円(特例5,000万円)
51~100人:5,500万円(特例7,000万円)
101人以上:7,000万円(特例9,000万円)
※補助下限:750万円
補助率原則 1/2
補助対象経費機械装置・システム構築費、建物費、運搬費、技術導入費、知的財産権関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費、広告宣伝費 など
主な要件3〜5年の事業計画期間で、付加価値額や賃上げの基準値を達成すること
💡 AI事業との相性
AI事業は設備投資・開発費が高額になりやすいため、上限額が大きいこの補助金は最有力候補
建物費や広告費も対象となるため、AIラボ開設や大規模プロモーションにも活用しやすい制度です。

中小企業省力化投資補助金(一般型)

中小企業省力化投資補助金は、人手不足解消に効果のある設備導入・システム構築を支援する制度です。特に「一般型」は、カタログにないオーダーメイドのシステム構築現場最適なAI活用にフィットします

  • 狙い:生産・業務プロセスの省力化(自動検査、ロボット導入、AIによる作業自動化など)
  • 特徴:現場の課題に合わせた設備・システム構築が対象になりやすい
  • おすすめポイント:AI×ロボット・AI画像検査など“省人化効果”が説明しやすい

採択事例の一覧は公式サイトで公開されています。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択事例(公式)

項目内容
目的AI・IoT・ロボット活用による省力化と生産性向上
補助対象現場に合わせた設備導入・システム構築
補助上限額5人以下:750万円(特例1,000万円)
6~20人:1,500万円(特例2,000万円)
21~50人:3,000万円(特例4,000万円)
51~100人:5,000万円(特例6,500万円)
101人以上:8,000万円(特例1億円)
補助率中小企業:1/2(特例2/3)
小規模企業・再生事業者:2/3
基本要件労働生産性年平均+4.0%以上、給与総額年平均+3.5%以上 等
💡 AI事業との相性
AI画像認識装置、AIロボット導入など、省人化・自動化を目的としたAI投資に最適。
最大1億円まで補助されるため、大規模な設備導入にも対応可能です。

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、新しい製品・サービスの開発や、海外への販路拡大などを支援する制度です。
AIを使った新プロダクト開発SaaS開発など、「新しい価値を提供する」計画との相性が良いのが特徴です。

  • 狙い:新製品・新サービスの開発投資/海外展開
  • 特徴:単なる設備導入だけでなく、新製品・新サービスとしての“開発要素”が重視されやすい
  • おすすめポイント:AIを活用した“新しい提供価値”を説明できると強い

採択事例の一覧は公式サイトで公開されています。

ものづくり補助金の採択事例(公式)

項目内容
目的新製品・新サービス開発、海外市場への挑戦
枠組み高付加価値化枠(開発投資)
グローバル枠(海外事業投資)
補助上限額最大4,000万円
1~5人:750万円
6~20人:1,000万円
21~50人:1,500万円
51人以上:2,500万円
グローバル枠:3,000万円
※特例で100~1,000万円上乗せあり
補助率中小企業:1/2
小規模企業・再生事業者:2/3
対象事業顧客に新たな価値を提供する新製品・新サービスの開発
※単なる設備導入のみは対象外
💡 AI事業との相性
AIを活用した新プロダクト開発やSaaS開発、海外展開を検討する企業に最適。
研究開発+製品化まで支援される点が大きな魅力です。

AI採択事例(各補助金から3つずつ)

ここでは、各補助金の公表資料からAIを活用して採択された事例を3件ずつピックアップして紹介します。

新事業進出補助金:AI活用の採択事例3選

採択事例概要(AIの使いどころ)参考
不動産仲介・売買のAI査定&レコメンド物件情報をAIで分析し、査定や顧客への提案(レコメンド)を高度化して新市場へ展開するタイプ。公式採択事例
広告業界向けAI動画生成支援サービス生成AIを活用して動画制作・編集の工数を削減し、制作支援サービスとして提供するタイプ。公式採択事例
AI搭載ロボット事業の新展開(実証/検証含む)AI搭載ロボットの開発・実証・検証環境の整備を含めて新規事業として立ち上げるタイプ。公式採択事例

中小企業省力化投資補助金(一般型):AI活用の採択事例3選

採択事例概要(AIの使いどころ)参考
AIを活用した食品加工装置(例:芯取り等の自動化)画像認識などで加工対象の位置を推定し、作業を自動化して省人化するタイプ。公式採択事例
AIロボット導入による工程自動化(例:プレス工程)ロボット×AIで作業を置き換え、現場の省力化・品質安定につなげるタイプ。公式採択事例
生成AIによる制作・編集業務の省力化文章/脚本/資料作成などの業務を生成AIで効率化し、少人数でも回る体制を作るタイプ。公式採択事例

ものづくり補助金:AI活用の採択事例3選

採択事例概要(AIの使いどころ)参考
AI解析×データベース化によるDXサービス業界特有のデータをAIで解析し、データベースとして価値提供する“データビジネス型”。公式採択事例
AI画像認識を活用した自動化機器(例:収穫ロボット)画像認識で状態を判定し、適切なタイミングで作業する“AI搭載機器・ロボット型”。公式採択事例
AIキャラクター等を活用した体験型サービス対話型AI・アバター等でUXを高め、新しいサービス体験を提供する“AIサービス開発型”。公式採択事例

※上記の採択事例は、各補助金の公式サイトで公表されている採択結果(PDF/一覧)から「AI」関連の事業計画名を基に抽出しています。最新の公募回・採択回によって掲載PDFが更新されるため、必ず公式ページの最新資料をご確認ください。

【結論】AI関連事業でどの補助金がおすすめ?(目的別)

1)AIで新規事業を立ち上げる/大規模投資が必要 → 新事業進出補助金

AI事業をゼロから立ち上げる場合、開発費に加えてマーケティングや人材確保、場合によっては拠点整備など、投資が大きくなりがちです。そのため、最初に検討したいのが新事業進出補助金です。

  • 例:AI SaaSの新規立ち上げ、AIを活用した新サービスの全国展開、AIラボ整備、データ基盤整備
  • ポイント:新市場・高付加価値性の説明が重要(既存事業の延長ではなく“新規性”を作る)

2)AIで省人化・自動化(検査/加工/物流/バックオフィス) → 省力化投資補助金(一般型)

現場の人手不足をAI・ロボットで補う場合は、省力化投資補助金(一般型)が向いています。省力化効果(時間短縮、人数削減、ミス低減など)を数字で示しやすいのが強みです。

  • 例:AI外観検査、AI仕分け、AIロボット導入、AIによる業務自動化
  • ポイント:導入前後で“どれくらい省力化できるか”を定量化し、計画に落とし込む

3)AIを使った新製品・新サービス開発(研究開発・試作) → ものづくり補助金

AIモデルを組み込んだ製品開発や、独自性のあるAIサービス開発など、「新しい価値を提供するプロダクト」を作るなら、ものづくり補助金が適しています。

  • 例:AI搭載機器、AIアプリ/サービスの新規開発、AIを使った新しい提供価値(体験型、データビジネス)
  • ポイント:“開発要素”が必要(単なる導入はNGになりやすい)

まとめ

今回はをテーマに、AI投資に向く3つの補助金(新事業進出補助金/省力化投資補助金/ものづくり補助金)を整理しました。ポイントは下記の通り。

  • AI関連は費用がかかりやすいので、まずは補助上限が大きい制度から検討すると資金計画が安定しやすい。
  • 新規事業・大規模投資なら「新事業進出補助金」が有力。
  • 省人化・自動化(現場改善)なら「中小企業省力化投資補助金(一般型)」が相性◎。
  • 新製品・新サービス開発なら「ものづくり補助金」で“開発要素”を強く打ち出す。
  • 採択事例(公式)を見ながら、自社のAI計画を事業目的→実行計画→効果(数字)で組み立てるのが近道。

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✅ 駒田会計事務所では、補助金申請のご相談を全国対応で承っております (監修:公認会計士 駒田裕次郎|プロフィールを見る
  • 採択実績300件以上:ものづくり補助金・事業再構築補助金等
  • 「新事業進出補助金」にもいち早く対応し、各業種で申請支援中
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