事業再構築補助金の第10回公募の採択事例が発表されました。
今回はその中から成長枠と思われる事業計画の採択事例を紹介していきます。
事業再構築補助金の成長枠の採択事例
事業再構築補助金の採択事例ではどの申請型で採択されたかは公表されていません。
しかしながら、事業計画の中から推察することができます。
今回は第10回公募の採択事例の中から、成長枠で採択されたと考えられる事業計画を紹介していきます。
家具製造業関連
事業計画名 | 事業計画の概要 |
青森ヒバを使ったオーダーメイド家具製造販売事業の開始 | 恵比寿店地下の空き倉庫を改装して加工設備を導入することで家具製造工場して整備し、イスやテーブルなどの家具をオーダーメイドで顧客の要望に沿って制作、販売する事業を始める。青森ヒバは抗菌、消臭やリラックス効果などの効能から根強いファンがいるため、材木選びやサイズ、形などにこだわれるオーダーメイドで注文を受け付けることで、ターゲットとするユーザーのニーズに応える。 |
ダンボール製の什器・家具の新しい価値を創出し、豊かな社会を創造する | コロナ禍や物価高騰の影響を受け業績不芳な老舗『包装材製造』業者が、自慢の加工技術(組立時に触っても手を傷つけない断面加工等)を活かして、『ダンボール製の机・ベッド等』の製造・販売業への新市場進出を図る、業績V字回復を企図した事業再構築計画。 |
コーナーカット技術革新によるユニバーサルデザイン家具市場進出 | ジャストインタイムで水回り家具の「小ロット・多品種・短納期」製造が可能な弊社は、コーナーカット技術を革新して、車椅子のユーザーが足元を気にせず利用できるユニバーサル家具を新たに製造し、公共施設・教育施設等に供給する。 |
医薬品製造業
事業計画名 | 事業計画の概要 |
ロボットシステム及び3Dプリンタの導入による医薬品製造業界への新規参入事業 | 当社は、最新のロボットシステムと3Dプリンタを導入し、医薬品製造プロセス機器のサニタリーバルブの構成部品を製造するため生産ラインを新たに構築する。設備導入による自働化と自社の旋盤加工技術を組み合わせることで、新たな市場である『医薬品製造業界』に参入し、事業の多角化を目指す。 |
小規模医薬品製造(包装・表示・保管)受託によるニッチ需要の獲得 | 薬価引き下げなどによる「高薬価医薬品の開発」「グローバル化に伴う製造プロセスの外注化」 「国内に製造工場を持たない外資系製薬メーカーの日本市場への参入」「国内の人口減少などによる包装容器そのものの使用数の減少」という社会情勢(医薬品業界の環境変化)に合わせた事業展開として、ファーマ事業(医薬品製造受託)を新たに立ち上げます。 |
化粧品製造業関連
事業計画名 | 事業計画の概要 |
海外産から北海道産ペプチド原料への国内回帰と化粧品量産拡販 | 当社は北海道内で唯一、化粧品配合成分「ペプチド類」の製造技術を持ち、ほとんどが海外輸入となっているペプチド原料の供給を、北海道産の自社生産へシフトし、高品質なMade in HOKKAIDO化粧品の量販拡販を行うものである。 |
新規DDSシステム、温度応答性ビタミンC誘導体ナノマシンの製造販売 | 本事業は、新たに新規DDSシステム、温度応答性ビタミンC誘導体ナノマシンを含有する化粧品原料を製造することで化粧品原料市場に進出し、国内外の化粧品メーカー(新市場)や美容デバイスメーカー(新市場)に販売することを目的とする。 |
農業機器製造
事業計画名 | 事業計画の概要 |
農業機械部品の製造によりスマート農業の推進に貢献する | 本事業では、取引先から新たに製造依頼があるトラクタやコンバインといった農業用機械の金属部品製造を依頼されており、生産機器を導入し取引先の求める品質の製品を提供する。 |
宇宙産業機器
事業計画名 | 事業計画の概要 |
航空宇宙産業向けチタン部品加工への新規参入で収益力と技術力強化と発展 | 当社既存技術である高精度加工技術に難削材加工を組み合わせることにより、航空宇宙機器等(新市場)への進出を図る。その為本補助事業で難削材加工設備を導入する。これにより一層の高付加価値製品の製造を可能にする。 |
日本の宇宙産業の発展に貢献する人工衛星ボディ向け筐体製造 | 最新の加工機の導入により、既存設備では対応不可能であった大型サイズの筐体を加工可能とし、達成困難とされている角度面の精度±1°の要求精度達成を実現、他社と比較し低価格かつ高品質な人工衛星ボディ向け筐体製造を実現する。これにより日本の宇宙産業の発展に貢献することを目指す。 |
自動車関連
事業計画名 | 事業計画の概要 |
ロールフォーミング工法による自動車スライドレール製造への挑戦 | 自動車のバンパー部品等を製造している当社が、鋼板加工技術である「ロールフォーミング工法」を活かし、新たに自動車のスライドドアレール部品に挑戦、販路開拓によりコロナで落ち込んだ売上のV字回復を実現する。 |
IoT技術を活用した次世代自動車向け新製品製造のための設備投資 | 本事業では、新型コロナ禍における停滞状況を打破すべく、マシニングセンタを導入し、新規製品の獲得を図る。取引先から求められる高精度化・軽量化・高品質化・短納期化、コスト低減に対応し、新たな次世代自動車部品金型の受注獲得のため、最新設備によるIoT化並びに高精度加工を可能とする生産体制を構築する。 |
次世代自動車向け新規加工部品に対応するための生産体制一新計画 | 本事業では、withコロナpostコロナ時代の経済社会の変化に対応すべく、新製品の獲得を目指すためCNC旋盤を導入する。当該設備の導入により、今後成長していく次世代自動車向けの高精度(精密化・軽量化・気密性)に対応可能な生産体制に一新する。これまで培ってきた加工技術に、知識と独自性を取入れた設備・治具を導入し、最先端な生産体制を築き上げることで、売上高の増加および付加価値額の向上を実現する。 |
半導体
事業計画名 | 事業計画の概要 |
自動化ラインの高精度化で、半導体製造装置市場に新規参入 | 当社は自動車部品業向けに自動化ラインを開発、販売してきた。半導体工場の設備投資が増える中、半導体製造装置の供給が遅れる懸念がある。半導体製造装置業向けに従来よりも高精度な自動化システムを開発し、半導体の安定供給に貢献する。 |
溶接成形による半導体製造装置部品への新分野展開 | 地元造船会社の大幅な事業縮小、地元自動車エンジン部品メーカーのEVシフトによる、受注減少等、既存事業が減少していく中、成長著しい半導体製造装置部品の製造により、新市場進出を行う。 |
国家方針で将来有望市場の医療機器展開と産業機器(半導体)へ本格進出 | ゴム製品事業は、材料費や電力料等変動費の暴騰と市場の劇的な環境変化で従来の事務用機器(OA)の衰退と弱電の海外移転による空洞化で収益が大幅に減少する傾向にある。そこで日本メーカーの強みでもある医療と国内回帰の流れにある半導体分野に業界初として高付加価値製品に参入し事業再構築を図る。 |
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