中小企業省力化投資補助金【現場向けの産業用ロボットについて！】

中小企業省力化投資補助金とは、IoTやロボットなどの付加価値額向上や生産性向上に効果的な汎用製品を「カタログ」から選択・導入することで、中小企業等の付加価値や生産性の向上、さらには賃上げにつなげることを目的とした補助金制度です。

12万件の採択と大きな予算が確保されており、第一回（5/13時点では申請時期未発表）から注目を集めています。また、4/30には「製品カタログ」が更新され、製品についてより細かく説明されています。

今回は、中小企業省力化投資補助金で注目されそうな「直交ロボット」について説明します。

直交ロボットとは

直交ロボットは、2軸もしくは3軸の直交するスライド軸で構成される産業用ロボットです。

直交ロボットの特徴

高い精度: 各軸が直交しているため、ブレが少なく、高精度な作業が可能です。精密な組み立て作業や検査作業などに適しています。
シンプルな構造: 構造がシンプルなので、比較的安価で導入しやすい。また、メンテナンスも容易です。
拡張性: オプションを追加することで、容易に機能を拡張できます。ピックアンドプレイス作業に加えて、検査や切削などの作業もこなせるようにすることができます。
広い作業範囲: 長いストロークを持つ直交ロボットは、広い作業範囲を確保できます。広いワークスペースが必要な作業にも対応できます。
設置自由度: 床置き、壁掛け、天井吊りなど、設置方法に自由度があります。設置スペースに合わせて設置方法を選択できます。

直交ロボットの導入メリット

1. 高精度な作業が可能

直交ロボットは、各軸が直交しているため、ブレが少なく、高精度な作業が可能です。精密な組み立て作業や検査作業などに適しています。例えば、電子部品の表面実装や、医療機器の組み立てなどにおいて、高い精度が要求される作業に直交ロボットは威力を発揮します。

2. 低コストで導入可能

直交ロボットは、構造がシンプルなので、他のタイプのロボットと比べて安価で導入することが可能です。また、メンテナンスも容易で、ランニングコストも抑えることができます。導入コストを抑えたい企業にとって、直交ロボットは魅力的な選択肢と言えるでしょう。

3. 他ロボットとの柔軟な組み合わせが可能

直交ロボットは、他のロボットと組み合わせることで、より高度な作業を行うことができます。例えば、直交ロボットで部品を拾って、別のロボットで加工するというような連携が可能になります。このように、直交ロボットはシステム全体の柔軟性を高める役割を果たすことができます。

4. 設置場所の自由度が高い

直交ロボットは、床置き、壁掛け、天井吊りなど、設置方法に自由度があります。設置スペースに合わせて設置方法を選択できるため、限られたスペースでも導入することができます。

5. 安全性が高い

直交ロボットは、動作範囲が限定されているため、人身事故のリスクが低いというメリットがあります。

直交ロボットの導入事例

1. 自動車部品メーカー

用途: エンジン部品の組み立て
導入効果: 作業精度向上、作業時間短縮、人件費削減
導入事例: 直交ロボット「SCARA」を導入し、エンジン部品の組み立てを自動化。従来の工法と比べて、作業精度が向上し、作業時間が短縮された。また、人件費も削減することができた。

2. 電子機器メーカー

用途: スマートフォンのカメラモジュールの組み立て
導入効果: 歩留率向上、生産性向上
導入事例: 直交ロボット「Delta Robot」を導入し、スマートフォンのカメラモジュールの組み立てを自動化。従来の工法と比べて、歩留率が向上し、生産性が向上した。

3. 食品メーカー

用途: 菓子パンの包装
導入効果: 作業効率向上、労働軽減
導入事例: 直交ロボット「Linear Motor Robot」を導入し、菓子パンの包装を自動化。従来の工法と比べて、作業効率が向上し、労働負担を軽減することができた。

弊社のサポートについて

弊社はカタログに登録したい事業者・代理店様および中小企業省力化投資補助金を活用して機器・製品を導入したい中小企業様どちらにもサポートを提供しております。

カタログに自社製品を登録されたい事業者様・販売代理店様へ

中小企業省力化投資補助金のカタログに、自社の機器や製品を登録、掲載されたい事業者様や販売代理店様はお気軽にお問い合わせください。弊社で本制度の説明から、どのような機器や製品が対象となるのかのアドバイスも含め、親身にサポートをさせていただきます。もちろん、貴社の事業者登録（販売事業者登録、製造事業者登録）のほか、製品登録もサポートいたします。