省力化投資補助金

GPU購入に補助金は使える? 中小企業省力化投資補助金を軸に「通るGPU導入計画」の考え方を解説

GPU購入に補助金は使える? 中小企業省力化投資補助金を軸に「通るGPU導入計画」の考え方を解説

生成AIや画像認識の活用が進み、「そろそろ自社でもGPUを導入すべきでは?」と感じている中小企業は少なくありません。

しかし、GPUサーバーは数百万円〜数千万円規模になることも多く、「補助金が使えるなら導入したい」と考える方も多いのではないでしょうか。

実は、GPU導入は補助金に向いているケースと、制度選びを間違えると通らないケースがはっきり分かれます。本記事では、特に「中小企業省力化投資補助金」を軸に、GPU導入を『通る形』に整理する考え方を解説します。

弊社【コマサポ】では、補助金の制度説明だけでなく、「その投資が補助金に通る形かどうか」を整理するところからサポートしています。

GPU導入のように投資額が大きく、制度選びを間違えるとリスクが高いテーマこそ、
申請前の方向性整理が重要になります。中小企業省力化投資補助事業についても申請サポートを行っておりますので、まずは情報整理の段階から、お気軽に無料相談をご利用ください。

駒田裕次郎

監修: 駒田 裕次郎(こまだ ゆうじろう)

駒田会計事務所 【コマサポ】代表

【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金支援を中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。

【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)

【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関

「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。

【結論】GPU導入に補助金は使える!

結論として、GPU導入に補助金を活用できる可能性はあります。
ただし、GPUそのものが評価されるわけではなく、GPUを用いた投資が、各補助金の目的に合致しているかどうかが判断されます。

そのため、「GPUを導入したい」という発想ではなく、業務の省力化や新たな価値創出といった目的から逆算して整理することが重要です。この整理ができていれば、GPU投資でも補助金を活用できる余地は十分にあります。

この前提を踏まえたうえで、次に「なぜ今、GPU×補助金なのか」を見ていきましょう。

なぜ今、「GPU×補助金」を検討する企業が増えているのか

生成AIや画像認識、ローカルLLMの活用が進み、中小企業でもGPUを用いたシステム導入が現実的な選択肢になっています。

一方で、GPUサーバーは構成次第で数百万円〜数千万円、クラスター構成では億単位になることもあり、自己資金のみでの導入は大きな負担です。

そこで注目されているのが補助金の活用ですが、重要なのは「GPUを買うこと」自体ではなく、💡補助金の趣旨に沿った導入目的になっているかです。たとえば、人手不足の解消や業務の省人化・効率化を目的とした投資を支援する中小企業省力化投資補助金では、この視点が採否を大きく左右します。

【最重要】GPU導入で最初に整理すべき2つの軸

なぜ、補助金の前に「整理」が必要なのか

GPU導入に補助金を活用しようとすると、多くの方が「どの補助金が使えるのか」から調べ始めがちです。

しかし実際には、補助金を選ぶ前に整理すべきポイントがあります。
それを整理せずに制度名だけで判断すると、「条件に合わず通らない」「想定していた費用が対象外だった」といったミスマッチが起こりやすくなります。

GPU導入では、まず次の2つの軸を整理することが重要です。

※IT導入補助金は、登録されたITツール(主にクラウドサービス)の導入を支援する制度であり、GPUサーバー本体などのオンプレミス設備投資は原則対象外です。本記事の二軸整理とは別枠で検討する制度となります。

軸① オンプレミスか、クラウドか

1つ目の軸は、GPUをオンプレミス(自社設置)で導入するのか、クラウドで利用するのかです。

オンプレミス型は、GPUサーバー本体やストレージ、ネットワーク機器などを自社で保有する形になります。初期投資は大きくなりやすい一方で、長期間・高負荷でGPUを使う業務には向いています。補助金の観点では、Point💡】設備投資として整理しやすく、補助対象になりやすいのが特徴です。

一方、クラウド型は初期費用を抑えやすく、スモールスタートに向いていますが、補助金では対象となる制度や範囲が限られる点に注意が必要です。

軸② 新規事業か、既存業務の省力化か

2つ目の軸は、GPU導入の目的が新規事業なのか、それとも既存業務の省力化・効率化なのかという点です。

たとえば、新しいAIサービスを立ち上げる、外部向けにAI機能を提供するといった場合は「新規事業」に該当します。一方で、外観検査や仕分け作業、事務処理など、社内業務を自動化・省人化するためのGPU活用は「既存業務の省力化」に該当します。

中小企業省力化投資補助金は、後者の既存業務の省力化・効率化を目的とした投資が主な対象になります。

GPU導入に使える主な補助金・制度の全体像

GPU導入に活用できる補助金・制度はいくつかありますが、重要なのは「多くの制度を知ること」ではなく、自社の目的に合う制度を早めに絞り込むことです。

GPU投資は金額が大きく、制度選びを誤ると「対象外経費が多い」「計画の方向性が合わない」といったリスクが高まります。

この章ではまず全体像を俯瞰し、その後でGPU導入で特につまずきやすいポイントを具体的に整理します。

制度名主な目的GPU導入との関係
中小企業省力化投資補助金省人化・業務効率化◎ 既存業務の自動化と相性が良い
ものづくり補助金新製品・新サービス開発○ 新規AI事業向き
新事業進出補助金新市場・大規模投資○ 大規模GPUインフラ向き
IT導入補助金ITツール導入△ クラウド型に限定
中小企業経営強化税制税制優遇○ 即時償却・税負担軽減

※この一覧は「どの制度が一番お得か」を比べるものではありません。GPU導入の目的に応じて、検討すべき制度の方向性を把握するための地図としてご覧ください。

※なお、2026年度夏頃には、「ものづくり補助金」と「新事業進出補助金」が統一・再編され、「新事業進出・ものづくり補助金」として整理される予定です。本表では、読者の理解を優先し、再編前の制度名称・枠組みを用いて整理しています。

💰制度ごとの違いは「経費の扱い」に表れる

補助金の違いは、制度名よりもどの経費が対象になりやすいかに表れます。特にGPU導入では、「GPU本体は対象でも、周辺やインフラで差が出る」ケースが少なくありません。

そこで、次の表ではGPU導入における代表的な経費項目を、制度別に整理しています。

経費項目ものづくり新事業進出省力化投資IT導入経営強化税制👑ポイント
GPUサーバー
本体
×
クラウド利用料は〇の可能性
オンプレGPUは補助金の中心対象
ソフトウェア
登録ITツール
AI基盤・管理ソフトも対象
周辺機器・NW×一体構成で申請しやすい
保守・運用費×××原則は導入時支援のみ
電源・空調等×
軽微工事のみ
×インフラ整備は制度選択が重要

※本記事は2026年1月時点の情報に基づいています。制度に関わる内容は、今後の制度改正等により変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

※なお、2026年度夏頃には、「ものづくり補助金」と「新事業進出補助金」が統一・再編され、「新事業進出・ものづくり補助金」として整理される予定です。本表では、読者の理解を優先し、再編前の制度名称・枠組みを用いて整理しています。

中小企業省力化投資補助金とは?

中小企業省力化投資補助金は、人手不足への対応を目的に、業務の省人化・効率化につながる設備投資やシステム導入を支援する制度です。
ロボットやIoT機器に限らず、近年はソフトウェアとハードウェアを組み合わせたオーダーメイド型の省力化投資(一般型)も対象となっています。

重要なのは、「どの設備を導入するか」ではなく、導入によって現場の人手や業務負担がどう変わるかが評価される点です。
この考え方は、GPUを用いたAIによる業務自動化とも親和性が高いと言えます。

出典:経済産業省関係令和6年度補正予算の概要

※制度の詳細(補助率・上限額・要件)については、別記事で詳しく解説しています。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の第5回が公募スタート!12月19日に「中小企業省力化投資補助金(一般型)」の第5回公募が開始されました。 詳しい日程と申請の流れ、中小企業省力化投資補助事業...

ここまで見てきたとおり、中小企業省力化投資補助金は、単に設備やシステムを導入すればよい制度ではありません。特にGPUを用いた投資の場合、「何を導入するか」よりも、「どの業務を、どれだけ省力化できるのか」をどのように整理するかが、申請結果を大きく左右します。

次章では、GPU導入を省力化投資補助金で進めるために、実務上どのような考え方で計画を組み立てるべきかを具体的に解説します。

省力化投資補助金でGPUを通すための考え方【本編】

省力化投資補助金(一般型)の基本整理

ここからは、中小企業省力化投資補助金の制度説明ではなく、GPU導入を「省力化投資」としてどのように整理すればよいかという実務的な考え方を見ていきます。

ポイントは、GPUそのものではなく、現場の業務負担をどう変えられるかを軸に計画を組み立てることです。

「GPU」ではなく「省力化システム」として組み立てる

省力化投資補助金では、GPUは主役ではありません。あくまで、省力化を実現するシステムの一部として位置づける必要があります。

例えば、
・人が行っていた検査・判定作業
・手作業で対応していた問い合わせや帳票処理

こうした業務をAIで自動化・補助するためにGPUを使う、という整理が重要です。⚠️「高性能GPUを導入したい」という説明だけでは、省力化との結びつきが弱くなります。

【⭕通りやすい例】
検査業務の人手負担
→ AIによる自動判定システム
→ GPUは処理基盤
→ 作業時間・人員削減(定量化)

【❌通りにくい例】
GPUサーバー導入
→ 処理性能向上
→ 業務効率が上がる(抽象的)

省力化効果は「数字」で説明する必要がある

事業計画では、省力化効果を数字で示すことが不可欠です。

例えば、

【現在】:検査業務に1日6時間、2名が従事

【導入後】:AI判定により1日2時間、0.5名相当

といった形で、時間・人員・工数の変化を具体的に示します。
これにより、人件費削減だけでなく、空いた時間を付加価値の高い業務に回せる点も説明しやすくなります。ここが弱いと、「便利そうだが省力化とは言い切れない」と判断されるリスクがあります。

省力化効果の整理例

項目現状導入後
作業内容人手による検査AI自動検査
人員2名0.5名相当
作業時間1日6時間1日2時間 ➡3分の1に削減
工数年間2,000時間年間500時間 ➡年間1,500時間の削減
効果人手依存省人化・残業削減

GPU関連費用で注意すべきポイント

GPUサーバー本体や周辺機器、AIソフトウェアは、原則として省力化システム一式として整理して申請します。

一方で、電源容量の増強や空調設備の新設など、インフラ整備は原則として補助対象外となるケースが多く、注意が必要です。また、長期の保守・運用費用は対象外となることが多いため、初期構築と運用段階を切り分けて計画することが重要になります。

省力化投資補助金で落ちやすいNGパターン

GPU導入で不採択になりやすいのは、次のようなケースです。

GPU導入が目的化しており、省力化の説明が弱い
効果が「精度向上」「効率化」など抽象的
PoC・検証止まりで、実運用の姿が見えない

特に研究・検証用途が中心の計画は、省力化との結びつきが弱くなりがちです。省力化投資補助金では、「現場の人手がどう変わるのか」まで描けているかが、判断の分かれ目になります。

他制度との住み分け|省力化に当てはまらないGPU投資の場合

GPU投資を検討している企業の中には、「省力化と言い切れるか自信がない」というケースも少なくありません。しかし、それだけで補助金活用を諦める必要はありません。

たとえば、GPUを活用した新しいAIサービスの立ち上げや、自社の強みを活かした新製品・新機能の開発が目的であれば、ものづくり補助金が検討対象になります。また、GPUクラスタ構築やサーバールーム整備を含む大規模なAIインフラ投資であれば、新事業進出系補助金の方が制度趣旨に合うケースもあります。さらに、オンプレミス設備を持たず、クラウドGPUやAIツールの利用が中心であれば、IT導入補助金が現実的な選択肢になることもあります。

💡重要なのは、「省力化に当てはまらない=補助金は使えない」と考えるのではなく、GPU投資の目的に合わせて、制度の“土俵”を選び直す発想です。

👑【コマサポ】では、「ものづくり補助金」「新事業進出補助金」など各種補助金の申請サポートも行っております。お気軽にご相談ください。

GPU投資を補助金で進めたい企業が最後に確認すべきこと

GPU投資は、他の設備投資に比べて金額が大きくなりやすいため、補助金申請では事前整理の精度が結果に直結します。実際にGPU投資を補助金で進める前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。

確認しておきたいポイント

✅自社の導入目的が既存業務の省力化なのか、新規事業なのかを整理できているか
✅省力化や付加価値向上の効果を作業時間・人員・処理量・売上見込みなど、第三者に伝わる形で数字に落とし込めているか
✅GPU本体だけでなく、周辺機器や工事費を含めた設備構成が補助対象として整理できているか

これらが曖昧なまま申請を進めてしまうと、「方向性が合っていない」「説明が弱い」と判断されやすく、投資額が大きい分、失敗時の影響も大きくなります。
【Point💡】申請前の整理こそが、GPU投資を成功させる最大のポイントと言えるでしょう。

【まとめ】GPU導入は「補助金が通る形」に整理できるかが分かれ目

GPU導入は、生成AIや業務自動化を進めるうえで非常に有効な投資です。一方で、投資額が大きくなりやすく、補助金を前提に検討する場合は「制度に合った整理」が不可欠になります。

特に中小企業省力化投資補助金では、GPUそのものの性能や新しさではなく、導入によって現場の業務がどのように省力化されるのかが重視されます。この視点を押さえればGPUを用いたAI投資も補助金の対象として検討できる可能性があります。

一方で、省力化に当てはまらない場合でも、ものづくり補助金や新事業進出系補助金、IT導入補助金など、目的に応じて制度を切り替える選択肢も残されています。

重要なのは、「どの補助金があるか」ではなく、「自社のGPU投資を、どの制度の考え方に当てはめるべきか」を整理することです。

👑まずは「通るかどうか」の整理から

GPU導入を補助金で進める場合、申請書を書き始める前の方向性整理が、結果を大きく左右します。

・自社のGPU投資は、省力化型か、新規事業型か
・補助金の趣旨に沿った説明になっているか
・対象経費として整理できない部分はどこか

こうした点は、事前に整理するだけでも判断がしやすくなります。

👑弊社【コマサポ】では、補助金の制度説明にとどまらず、「その投資が補助金に通る形かどうか」を整理するところからサポートしています。
中小企業省力化投資補助金を含め、GPU導入に関する補助金活用をご検討の方は、まずは情報整理の段階から、お気軽に無料相談をご利用ください。

お問い合わせ先

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