省力化投資補助金

印刷会社の自動化や効率化におすすめの中小企業省力化投資補助金を解説!交付申請の前にチェックしましょう

印刷会社の自動化や効率化におすすめの中小企業省力化投資補助金を解説!交付申請の前にチェックしましょう

印刷業界では、業務の自動化や効率化がますます求められています。
そこで、中小企業が活用できる「中小企業省力化投資補助金」の概要と、特に印刷会社におすすめの補助金対象機器をご紹介します。
中小企業省力化投資補助金を利用することで、業務の負担を軽減し、生産性を向上させることが可能です。

駒田裕次郎

監修: 駒田 裕次郎(こまだ ゆうじろう)

駒田会計事務所 【コマサポ】代表

【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金支援を中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。

【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)

【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関

「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。

印刷業界の人手不足が進んでいる

印刷業界では近年、人手不足が深刻な問題となっています
特に高齢化と若年層の労働力不足が顕著で、労働集約的な作業が多い印刷業界においては、生産性の低下や業務の遅延が懸念されています。
具体的なデータをもとに解説していきます。

1. 高齢化の進行

総務省の統計によると、印刷業界に従事する労働者の平均年齢は年々上昇しています。2020年の調査では、印刷業界の労働者の約40%が50歳以上であり、若年層の労働力が不足していることが明らかになっています 。

2. 若年層の減少

日本印刷産業連合会が発表した報告書によると、新規採用者の数が減少しており、特に20代の若年層が少なくなっていることが示されています。これは、印刷業界が他の産業と比べて魅力的な職業選択肢として見られにくいことが一因とされています 。

このような現状により、満足に従業員が確保するのが印刷業界では困難となっています。
印刷会社が検討すべきなのは省力化によって、人手不足でも対応できる組織体制にしていくことです。
そこでおすすめなのが中小企業省力化投資補助金です。
概要について次の章で解説していきます。

中小企業省力化投資補助金とは?

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。カタログ型省力化補助金とも呼ばれます。

正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。
中小企業省力化投資補助金のホームページ

簡単な概要は下記の通り。

経済産業省 「経済産業省関係令和5年度補正予算の概要」 )

中小企業省力化投資補助金では、省力化技術や自動化技術への投資をサポートするものであり、以下の金額が補助されます。

従業員数補助率補助上限額(通常)補助上限額(大幅な賃上げを行う場合)
5人以下1/2200万円300万円以下
6~20人以下1/2500万円750万円以下
21人以上1/21,000万円1,500万円以下

中小企業省力化投資補助金は令和8年9月末まで実施予定で、採択予定件数は約12万件とされており、多数の企業の採択を想定されてつくられた制度です。
そのため、採択されやすくなる傾向にあると考えられており、中小企業にとってはチャンスの補助金と言えるでしょう。

 

印刷会社におすすめの補助金対象機器

印刷業界において、省力化や効率化を実現するための補助金対象機器をいくつかご紹介します。

1. 印刷用紙高積装置

対象業種: 印刷・同関連業

機能:

  • 紙積みでの作業負担軽減により、身体への負担を大幅に削減。
  • 1日に印刷機一台当たり10tを超える紙積み作業を装置が補助することで大幅な省力化効果が見込めます。
  • 用紙積換えの負担軽減に加え、様々な種類の用紙を揃える専門技術が不要となり、生産性の向上が期待できます。

この装置を導入することで、紙積み作業の効率化と作業者の負担軽減が実現し、全体的な生産性が向上します。

2. 印刷用インキ自動計量装置

対象業種: 印刷・同関連業

機能:

  • インキ計量作業の自動化により、正確なインキ量の管理が可能となり、作業ミスを削減します。
  • 1日に印刷機一台当たりのインキ計量作業を装置が補助することで大幅な省力化効果が見込めます。
  • 導入により、インキ管理の専門技術が不要となり、生産性の向上が期待できます。

この装置を導入することで、インキ計量作業の効率化と正確なインキ管理が実現し、全体的な生産性が向上します。

3. デジタル紙面色校正装置(グラビア・紙器パッケージ用デジタルプルーフ)

対象業種: 印刷・同関連業

機能:

  • グラビア(食品包装パッケージ等のフィルム印刷)、商品箱等の紙器パッケージ印刷の色校正を行うための印刷装置です。
  • 従来製版、校正・本機印刷で校正していた重労働作業の省力化が可能。
  • 作業時間が短縮化し、従業員がより付加価値の高い仕事に従事できることで、生産性の向上が見込めます。
  • デジタルプルーフシステムにより、経験が浅い社員でも校正製造業務ができるようになります。
  • カーボンニュートラルな校正システムなのでCO2排出削減にも貢献。

価格と導入費用の目安としては、数百万円程度から導入可能で、導入後の設定を行えばすぐに使用できます。

まとめ

今回は印刷会社の自動化や効率化におすすめの中小企業省力化投資補助金について解説してきました。
印刷会社は中小企業省力化投資補助金を活用することで、下記の効果が期待できます。

  1. 業務負担の軽減: 補助金対象機器を導入することで、労働集約的な作業の負担を軽減します。
  2. 生産性の向上: 自動化技術により、業務の効率化と生産性の向上を実現します。
  3. 環境への配慮: CO2排出削減など、環境に配慮した技術も導入できます。

印刷業界での自動化と効率化は、今後の競争力向上に不可欠です。この機会にぜひ中小企業省力化投資補助金を活用し、最新の技術を導入してみてください。

 

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