2024年注目されている補助金の一つである「中小企業省力化投資補助金」。
徐々に内容が明らかになってきているため、はやめの準備をしておく必要があるかと思います。
中小企業省力化投資補助金で導入できるのはカタログに記載されている機器となっていますが、2024年2月現在ではカタログの内容は明らかになっておりません。
そこで今回は省力化投資補助金ではどのような機器がカタログの対象になるのか予想していきます。
中小企業省力化投資補助金とは
中小企業省力化投資補助金とは人手不足に悩む中小企業等に対して、IoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上、さらには賃上げにつなげることを目的とした補助金です。
正式名称は中小企業省力化投資補助事業といい、簡単な概要は下記の通り。
(経済産業省 「経済産業省関係令和5年度補正予算の概要」 )
カタログに掲載されている製品が補助対象とされていますが、現時点でカタログはまだ公開されていません。
⇒ 令和6年6月時点では、中小企業省力化投資補助金の公式サイトにてカタログが公開されております。
採択予定件数が12万件ということから、今後も幅広い製品がカタログに盛り込まれると想定されます。
そこで、業種別にどのような機器がカタログに掲載される見込みであるか、予想していきます。
中小企業省力化投資補助金でカタログに掲載される可能性がある製品
省力化投資補助金でカタログに掲載される可能性がある製品を業種別にみていきましょう。
製造業
製造業は様々なシーンで省力化投資補助金が活用できるかと思われます。
代表的な想定製品は下記の通り。
- 産業用ロボット
- 組立ロボット
- 溶接ロボット
- 塗装ロボット
- 検査ロボット
- 自動化搬送システム
- コンベヤシステム
- 自動搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)
- シャトルシステム
- IoTデバイス
- スマートセンサー(温度、湿度、振動などを監視)
- RFIDタグとリーダー(在庫管理、製品追跡)
- スマートメーター(エネルギー消費の監視と管理)
- CNC(Computer Numerical Control)機械
- CNC旋盤
- CNCフライス盤
- CNCグラインダー
- 3Dプリンター
- プロトタイピング
- 短期生産ラインの構築
- カスタマイズされた部品の製造
- ビジョンシステム
- 品質検査
- パーツの識別と分類
- ロボットガイダンス
- AI(人工知能)と機械学習システム
- 予測保全
- 製造プロセスの最適化
- 品質管理の自動化
これらの中から幅広い範囲の機器がカタログに掲載されると考えられます。
小売業
小売業では下記のような製品が補助対象となると考えれます。
- 自動決済システム
- セルフチェックアウト端末
- 無人決済店舗(RFID、センサー、AIカメラを使用)
- 在庫管理システム
- RFIDタグとリーダー
- IoTセンサー(棚の在庫監視)
- ロボットによる在庫確認(棚卸しロボット)
- 顧客サービスロボット
- 情報案内ロボット
- サービスロボット(商品案内、案内板機能を持つ)
- 清掃ロボット
- デジタルサイネージとインタラクティブキオスク
- 商品情報表示
- 店舗内ナビゲーション
- プロモーション情報の提供
旅館・ホテル業界
旅館・ホテル業界はセルフチェックイン/チェックアウトシステムの導入やチャットbot、問い合わせの自動化が省力化の代表的な事例であり、補助対象となる可能性が高いです。
ロボットや自動化技術を活用したルームサービス、デジタルキーやモバイルキーの導入費も補助対象となる可能性があります。
介護業界
介護業界での代表的な想定製品は下記の通り。
- 音声認識技術とAIアシスタント:音声認識機能を持つAIアシスタントを介して、利用者の日常的な質問やリクエストに応じることが可能に
- 自動監視システム:センサーやカメラを使用した監視システム。これにより、施設内での利用者の安全を24時間自動的に監視することが可能
- 電子カルテ、介護記録の自動化システム:記録の作成、管理、共有が簡単に
- 介護ロボット:歩行支援ロボット、リフトアップロボットなど
介護業界はまだまだアナログな環境であるため、ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠はチャンスと言えるでしょう。
建設業界
建設業界での代表的な想定製品は下記の通り。
- 建設用ロボット:溶接、塗装、積み上げ作業などを自動で行うロボット
- ドローン:建設現場の空撮を行い、地形や作業進捗の確認を迅速に
- 3Dプリンティング技術:製造工程の自動化とコスト削減が可能に
- 自動化された建設機械:GPSやAI技術を活用した自動運転建設機械
飲食店業界
飲食業態での代表的な想定製品は下記の通り。
- セルフオーダーシステム:タッチスクリーン端末やスマートフォンアプリを使用して、顧客が直接注文を行えるシステム
- POS(販売時点情報管理)システム:注文や売上、在庫管理を一元化するシステム
- オンライン予約システム:ウェブサイトやアプリを通じて、顧客が直接予約を行えるシステム
- キッチン自動化ロボット:料理の調理過程を自動化するロボット
- デジタルメニューボード:メニュー項目や価格の変更を簡単に行えるデジタル表示板
物流業界
物流業界での代表的な想定製品は下記の通り。
- 自動化倉庫システム:商品の保管やピッキングを自動化するシステム。ロボットによる自動ピッキングや自動搬送システムが含まれます。
- 遠隔操作フォークリフト:遠隔から操作可能なフォークリフトにより、一人のオペレーターが複数のフォークリフトを同時に操作できます。
- RFID技術:無線周波数を使用した商品の追跡と在庫管理。RFIDタグを使って、リアルタイムで商品の位置や状態を把握できます。
- AIによる物流最適化:AIを用いたデータ分析により、物流ルートの最適化や配送計画の効率化を図ります。
- ドローン配送:特に緊急性の高い小包や医薬品などをドローンで配送することで、人手を要する配送作業の軽減が可能です。
金額が大きい場合はものづくり補助金の検討を
省力化投資補助金は最大補助金額が1,500万円となっており、規模が小さめです。
そのため、導入する金額が大きい場合は最大補助金額が8,000万円のものづくり補助金への申請を検討してみることをおすすめします。
中小企業省力化投資補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
ものづくり補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
事業再構築補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
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