焼肉店の運営には設備投資の他、人件費など様々なコストがかかってきます。
人手不足が叫ばれている中、補助金を活用して少しでも低コストで運営したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は焼肉店におすすめの補助金3選を紹介していきます。
焼肉店の開業を検討している事業者はぜひ本記事で紹介する補助金を活用して、導入を進めてみてください。
中小企業省力化投資補助金(最もおすすめ)
中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。
公募要領が公開されているため、詳しい内容は公募要領を確認しておくことをおすすめします。
製品カタログに掲載された製品を導入する企業に対して、下記の金額を補助します。
従業員数 | 補助率 | 補助上限額(通常) | 補助上限額(大幅な賃上げを行う場合) |
---|---|---|---|
5人以下 | 1/2 | 200万円 | 300万円以下 |
6~20人以下 | 1/2 | 500万円 | 750万円以下 |
21人以上 | 1/2 | 1,000万円 | 1,500万円以下 |
中小企業省力化投資補助金は省力化技術や自動化技術に対する投資が対象とされており、焼肉店に使える機器も現時点で公開されています。
中小企業省力化投資補助金は焼肉店において、最もおすすめできる補助金です。
理由は下記の5つ
- 小規模な事業者でも使いやすい補助金である
- 採択率が高いことが予想されている
- 採択率が高い傾向にある補助金としては補助上限金額も高め
- 焼肉店に関連した機器の複数台の導入が可能
- 申請手続きがそこまで難しくないことが予想されている
難易度が高い補助金はそれだけ負担も大きい傾向にありますが、中小企業省力化投資補助金は採択社数は令和8年度9月末までで計12万件程度となっており、難易度が低めに設定されることが予想されています。
価格的にも難易度的にも焼肉店に最も適した補助金であると言えるでしょう。
なお2024年5月14日現在、焼肉店で導入できそうな機器は配膳ロボット、清掃ロボット、スチームコンベクションオーブンです。
下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
IT導入補助金
焼肉店の経営に必要不可欠なIT技術の導入を支援する「IT導入補助金」も有力な選択肢の一つといえるでしょう。
IT導入補助金は、中小企業者や小規模事業者が新たにITツールを導入するための経費を補助するもので、最大450万円が補助されます。
具体的には、POSレジシステム、予約システム、顧客管理システムなど、業務効率化や顧客満足度向上に繋がるツールの導入が対象となります。
特に、デジタル技術の進化や人手不足に伴い、焼肉店の業務改善や顧客サービス向上のためのITツールの需要が高まっています。この補助金を活用することで、最新のITツールを低コストで導入することができるので、新規事業を立ち上げる際の強力な味方となるでしょう。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者向けにおすすめできる補助金が小規模事業者持続化補助金です。
補助上限金額は低いものの、採択率は高い傾向にあります。小規模事業者持続化補助金では開業だけでなく、既存店舗のリニューアルやブランドイメージの刷新など、さまざまな事業展開のサポートが受けられます。
大きな投資を必要としない焼肉店をはじめるならおすすめの補助金です。
概要は下記の通り。
補助対象者 | 小規模事業者・商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) 常時使用する従業員の数 5人以下 ・サービス業のうち宿泊業・娯楽業 常時使用する従業員の数 20人以下 ・製造業その他 常時使用する従業員の数 20人以下 |
補助対象経費 | ①機械装置等費、②広報費、③ウェブサイト関連費、④展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談会等を含む)、⑤旅費、⑥開発費、⑦資料購入費、⑧雑役務費、⑨借料、⑩設備処分費、⑪委託・外注費 |
補助上限金額 | 通常枠50万円、他200万円 |
補助率 | 2/3 |
採択率 | 概ね50~70%程度 |
事業再構築補助金 成長分野進出枠(通常類型)
事業再構築補助金の成長分野進出枠(通常類型)を利用するという方法もあります。
事業再構築補助金は経費範囲が幅広い上に、補助上限金額も高い傾向にあります。
また、焼肉店であれば市場規模が拡大しているため、市場拡大要件を満たします。
また、給与を「事業終了後3~5年で給与支給総額を年平均成長率2%以上増加させること」という要件を満たすことで成長分野進出枠(通常類型)を利用することができます。
しかしながら、中小企業省力化投資補助金や小規模事業者持続化補助金と比較して、事業再構築補助金は現在そこまでおすすめできない補助金となっています。
第12回事業再構築補助金公募は第11回同様に採択率が大幅に悪化する可能性が高いためです。
また、用意しなければならない書類も多く、採択された後も事業化状況報告や実績報告、モニタリングなど負担が大きいです。
さらに今後の事業再構築補助金の予算が省力化投資補助金に移行される可能性があるため、次回公募の条件がより厳しくなることが予想されます。
このようなことを総合的に考慮し、事業再構築補助金で申請するのか、中小企業省力化投資補助金や小規模事業者持続化補助金で申請していくのか検討してくことをおすすめします。
まとめ
今回は焼肉店で活用できる補助金3選をご紹介させていただきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- 焼肉店で使える補助金は「中小企業省力化投資補助金」「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」の3つ
- 中小企業省力化投資補助金は使いやすさと採択率の高さが魅力的
- IT導入補助金はITツールを活用したい事業者向け
- 小規模事業者持続化補助金は小規模事業者向け。
- 事業再構築補助金は採択率の悪化が予想される
省力化投資補助金 申請代行サポート(CPA)では、中小企業省力化投資補助金のご相談を随時承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
このほか、弊社では事業再構築補助金・大規模成長投資補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。
中小企業省力化投資補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
ものづくり補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
事業再構築補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。