中小企業省力化投資補助金「ベルトコンベヤー」に期待！

中小企業省力化投資補助金とは、IoTやロボットなどの付加価値額向上や生産性向上に効果的な汎用製品を「カタログ」から選択・導入することで、中小企業等の付加価値や生産性の向上、さらには賃上げにつなげることを目的とした補助金制度です。

大きな予算が確保されており、注目を集めています。

今回は、先日の日経新聞に記載されていた、建設・物流にも適用する「ベルトコンベヤー」について解説していきます。人手確保が困難な状況で、建設や物流施設等にも導入できると期待されています。

ベルトコンベヤーとは

ベルトコンベヤーは、物資を連続的に搬送する装置で、建設・物流業において幅広く使用されています。搬送距離や荷物の種類、設置場所など、様々な条件に合わせたベルトコンベヤーが開発されており、現場の効率化や省力化に貢献できるといわれています。

現場のニーズに合ったベルトコンベヤーを導入することで、作業の効率化に加え、安全性の向上、コスト削減を実現することに期待ができそうですね。

ベルトコンベヤーの特徴について

1. 連続搬送
荷物を途切れることなく次々に搬送することができます。そのため、一度稼働すれば安定した搬送が可能となり、作業全体の効率化を図ることができます。

2. 安定搬送
荷物を安定して搬送できるため、荷物の落下や衝突などのリスクが少なく、安全性が高いです。

3. 汎用性
大きさや形状、重量が異なる荷物でも、安全かつ効率的に搬送することができます。また、水平搬送だけでなく、傾斜や曲線搬送にも対応できるなど、搬送条件の自由度も高くなっています。

4. 設置場所の自由度
床置きだけでなく、壁掛けや天井吊りなど、様々な設置方法に対応することができます。そのため、限られたスペースでも設置することができ、搬送レイアウトの自由度を高めることができます。

5. 自動化・省人化
センサーや制御装置と組み合わせることで、自動化・省人化を実現することができます。搬送ルートや速度を自動で制御したり、荷物の種類を判別して振り分けたりすることが可能となり、人件費の削減や作業員の負担軽減につながります。

ベルトコンベヤーの種類

平坦ベルトコンベヤー
最も一般的なベルトコンベヤーで、水平方向またはわずかな傾斜での搬送に適しています。荷物の種類を選ばず、大量の物資を搬送することができます。

上りベルトコンベヤー
荷物を垂直方向または傾斜方向に持ち上げるのに適しています。建設現場での資材搬送や、段差のある場所での荷物の運搬などに使用されます。

曲線ベルトコンベヤー
90度や180度などの角度で曲がる搬送が可能で、複雑なレイアウトの搬送ラインにも対応できます。

特殊ベルトコンベヤー
磁石やローラーなどの付加機能が搭載されたベルトコンベヤーで、鉄鋼製品や段ボール箱などの特定の荷物を搬送するのに適しています。

ベルトコンベヤーの導入メリットについて

大幅な省力化
人による搬送に比べて、圧倒的な省力化を実現できます。重い資材や大量の荷物を、人力で運搬するのは大変な労力と時間を要します。ベルトコンベヤーを使えば、動力で搬送を行うため、人件費の削減や作業員の負担軽減につながります。
効率化
連続搬送が可能なので、搬送効率が大幅に向上します。ベルトコンベヤーは、荷物を途切れることなく次々に搬送することができます。そのため、一度稼働すれば安定した搬送が可能となり、作業全体の効率化を図ることができます。
安全性
荷物の落下や衝突などのリスクが少なく、安全性の高い搬送を実現できます。人による搬送では、荷物の落下によるけがや、運搬中の事故が発生する可能性があります。ベルトコンベヤーは、荷物を安定して搬送できるため、このようなリスクを大幅に低減することができます。
汎用性
様々な種類の荷物や搬送条件に対応することができます。ベルトコンベヤーは、大きさや形状、重量が異なる荷物でも、安全かつ効率的に搬送することができます。また、水平搬送だけでなく、傾斜や曲線搬送にも対応できるなど、搬送条件の自由度も高くなっています。
ランニングコスト
初期費用は比較的高くなりますが、ランニングコストは人件費や作業効率の向上によるコスト削減効果を上回る場合が多く、長期的な視点で見ると経済的です。

ベルトコンベヤーの導入事例について

下記は、建設現場、物流倉庫における事例をピックアップしました。コスト削減や時間短縮などの効果に繋がると考えられます。

建設現場における土砂や資材の搬送

事例：大規模な土木工事現場において、土砂や資材を効率的に搬送するために、長距離ベルトコンベヤーを導入しました。これにより、ダンプトラックによる運搬回数を大幅に削減し、燃料費や人件費を削減しました。

建設現場におけるコンクリートの打設

事例：高層ビル建設現場において、コンクリートを効率的に打設するために、ポンプと組み合わせたベルトコンベヤーを導入しました。これにより、従来のホースによる搬送よりも迅速かつ安全にコンクリートを打設することができ、施工時間を短縮しました。

物流倉庫における荷物の仕分け

事例：大規模な物流倉庫において、荷物の仕分け作業を効率化するために、自動仕分けベルトコンベヤーを導入しました。これにより、人手による仕分け作業を大幅に削減し、作業効率を向上させました。

物流倉庫における荷物の積み下ろし

事例：物流センターにおいて、荷物の積み下ろし作業を効率化するために、荷揚げベルトコンベヤーを導入しました。これにより、フォークリフトによる積み下ろし作業を大幅に削減し、作業時間を短縮しました。

製造工場における製品の搬送

事例：製造工場において、完成した製品を効率的に搬送するために、自動搬送ベルトコンベヤーを導入しました。これにより、人手による搬送作業を大幅に削減し、生産性を向上させました。

ベルトコンベヤーのまとめ

ベルトコンベヤーは、建設・物流業において様々な用途で導入されており、現場の効率化や省力化、安全性向上に大きく貢献しています。今後も、技術革新やニーズの多様化に伴い、ベルトコンベヤーの導入や導入事例は、ますます増えていくと考えられます。

また、シンプル構造かつ、搬送時の荷物によるベルト摩耗がほとんどないことから、ベルトコンベアは高い耐久性に期待でき、故障による作業効率の低下リスクや修理費用の負担リスクが低くなると考えられています。これにより、今後の市場はますます拡大し成長していくと予測できます。

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