産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機 （フラットベットタイプ/ロールタイプ） は中小企業省力化投資補助金の補助対象です！

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業等に対して、IoTやロボット技術などの汎用製品の導入を支援するものです。
今回は中小企業省力化投資補助金の対象となる「産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機
（フラットベットタイプ/ロールタイプ）」について解説していきます。

中小企業省力化投資補助金とは

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。
正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。
（中小企業省力化投資補助金のホームページ）

簡単な概要は下記の通りです。

　　　　　　　　　（経済産業省関係令和6年度補正予算の概要）

カタログに掲載される機器は現在公募中であり、これから機器が明らかになる見込みです。
2025年4月に新たに産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）が補助対象機器の対象カテゴリに追加されました。
そこで次の章では産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）の概要や価格帯について解説していきます。

産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）は中小企業省力化投資補助金の補助対象経費

産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）は中小企業省力化投資補助金の補助対象となります。
内容は下記の通りです。

定義

印刷版を使用する従来のアナログ印刷機（代表例：スクリーン印刷機）で製造する印刷物の代替となる品質の印刷物を、短時間で小枚数製造できる装置が、産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベッドタイプ/ロールタイプ）。
基本構成はコントローラーと出力エンジンとしてのプリンタ部（印字装置と共に、用紙の給紙・排紙機能を有している装置）。
装置種別としては、フラットベッドタイプとロールタイプ、フラットベッド/ロール共用タイプ（ロールタイプの印刷基材幅600㎜以上）の3タイプとなり、使用するインクは(a)UVインク(b)ソルベントインク(UVソルベントインク含む) (c)ラテックスインク (d)昇華インク及び(a) ～(d)と同等の特性を持ったインク、及び、７色以上の水性インクを同時に使用できる装置となる。
従来のアナログ印刷機工程に比べ1枚あたりの生産性は低くなるが、製版工程が不要となる為、小ロットジョブでは大幅な省力化が可能となる。
市場では印刷物の小ロット多品種化が進んでおり、これらを本製品に置き換えることで、印刷現場での省力化が期待できる。

対象業種

印刷・同関連業、製造業、その他の事業サービス業、広告業、建設業、映像・音声・文字情報制作業

対象業務領域

印刷、加工・生産

審査担当工業会名

一般社団法人日本印刷産業機械工業会

産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）の特徴

本機器の導入により、従来のスクリーン印刷に必要であった分版・原版の作成、色インクの調色、位置合わせ、各色の重ね刷りなどの工程が不要となる。
特に、小ロットや多品種の印刷業務においては、生産準備にかかる工数と時間を大幅に削減することができる。
プリンタ設定と用紙セットのみで印刷を行うため、印刷作業に必要な人員や専門的な技能も最小限で済み、省力化と作業効率の向上を実現する。

産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）の活用による具体的な省力化事例

産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）の活用による省力化の具体例には、以下のような場面があります。

• 短納期対応と生産効率の向上：製版が不要なため、受注から納品までのリードタイムを大幅に短縮でき、短納期の案件にも迅速に対応可能。
• 多品種・小ロットへの柔軟な対応：オーダーメイドや限定品など、少量で種類の多い印刷ニーズにも対応しやすく、多様な現場で活用されている。
• 素材・インクの多様性と操作の簡便さ：UVインクやラテックスインクなど幅広いインクに対応し、さまざまな素材への印刷が可能で、特別なスキルがなくても操作できる。

このように、産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）の導入により、多品種・小ロット対応と短納期化を実現し、柔軟で効率的な生産体制の構築によって、競争力と顧客対応力の向上につながることが期待されます。

産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）の価格帯とポイント

約100万円～5,000万円程度から導入可能。

弊社のサポートについて

弊社はカタログに登録したい事業者・代理店様および中小企業省力化投資補助金を活用して機器・製品を導入したい中小企業様どちらにもサポートを提供しております。

カタログに自社製品を登録されたい事業者様・販売代理店様へ

中小企業省力化投資補助金のカタログに、自社の機器や製品を登録、掲載されたい事業者様や販売代理店様はお気軽にお問い合わせください。弊社で本制度の説明から、どのような機器や製品が対象となるのかのアドバイスも含め、親身にサポートをさせていただきます。もちろん、貴社の事業者登録（販売事業者登録、製造事業者登録）のほか、製品登録もサポートいたします。

補助金を利用して機器・製品を購入されたい中小企業者様へ

本補助金を活用して機器や製品（省力化製品）を購入されたい中小企業者様、個人事業主様について、補助金の申請サポートやアドバイス、採択後の交付申請、事業実績報告（事業実施効果報告）の提出等、補助金が入金されるまでワンストップでサポートを行わせていただきます。

弊社では事業再構築補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。

まとめ

今回は産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）が省力化投資補助金の対象となるかについて解説してきました。ポイントをまとめると下記の通りです。

• 対象となる製品：産業用小ロット印刷対応デジタル印刷機（フラットベットタイプ/ロールタイプ）は中小企業省力化投資補助金の対象製品
• 適用される業種：印刷・同関連業、製造業、その他の事業サービス業、広告業、建設業、映像・音声・文字情報制作業が対象
• 補助の内容：補助金は、従業員数に応じて異なり、カタログ型では補助率は1/2で、補助上限額は5人以下の企業で200万円から、21人以上の企業では1,000万円までとなっています。賃上げを行う場合は、さらに補助額が増額
• 活用事例：店舗内装用サインや販促物などの多品種・小ロット印刷を短納期で対応する現場で活用に期待

印刷業におすすめなカタログ型製品についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

印刷業におすすめの中小企業省力化投資補助金について解説！2024年度から始まる中小企業省力化投資補助金は、多くの業種で活用できる、非常に汎用性の高い補助金です。 特に印刷業は長時間労働になり...

省力化投資補助金 申請代行サポート コマサポでは、製造事業者様、製品メーカー様、販売事業者・代理店様向けに「製品登録・事業者登録」の申請サポートだけでなく、応募申請をご検討されている中小企業・個人事業主様（補助事業者）の交付申請の代行サポートを行っております。

中小企業省力化投資補助金の無料相談を随時承っております。製造事業者様・製品メーカー者様向けに省力化製品の「カタログ登録申請」「製造事業者登録申請」の代行サポートを実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

このほか、弊社では事業再構築補助金・大規模成長投資補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。