省力化投資補助金

ECサイトでの中小企業省力化投資補助金の活用方法を解説!

ECサイトでの中小企業省力化投資補助金の活用方法を解説!

近年、ECサイトの重要性はますます高まっており、多くの中小企業が注力しています。
しかし、ECサイトの運営には多大な労力とコストがかかるため、中々上手くいかないという事業者の方も少なくありません。。
そこで、「中小企業省力化投資補助金」を活用することで、労働負担を軽減し、生産性を向上させることが可能です。
そこで今回は、ECサイト運営における省力化投資補助金の活用方法を具体的に解説します。

中小企業省力化投資補助金とは?

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。

正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。
中小企業省力化投資補助金のホームページ

簡単な概要は下記の通り。

経済産業省 「経済産業省関係令和5年度補正予算の概要」 )

中小企業省力化投資補助金では、省力化技術や自動化技術への投資をサポートするものであり、以下の金額が補助されます。

従業員数補助率補助上限額(通常)補助上限額(大幅な賃上げを行う場合)
5人以下1/2200万円300万円以下
6~20人以下1/2500万円750万円以下
21人以上1/21,000万円1,500万円以下

中小企業省力化投資補助金は令和8年9月末まで実施予定で、採択予定件数は約12万件とされており、多数の企業の採択を想定されてつくられた制度です。
そのため、採択されやすくなる傾向にあると考えられており、中小企業にとってはチャンスの補助金と言えるでしょう。

ECサイト運営における中小企業省力化投資補助金の活用例

ECサイト運営者も中小企業省力化投資補助金を活用することができます。
具体的な活用例について解説していきます。

ロジスティクスの自動化

ECサイト運営には物流業務も大きな負担となります。
中小企業省力化投資補助金の対象となる下記の機器を導入することで、物流の省力化が可能です。

自動倉庫システム

自動倉庫システムは、商品のピッキングや棚入れを自動化するシステムです。以下のようなメリットがあります。

  • 効率化:商品の出庫や棚入れを自動化することで、作業時間を大幅に短縮。
  • 正確性:人為的なミスを減少させ、在庫管理の正確性を向上。
  • スペースの有効活用:縦方向に商品を保管することで、倉庫スペースを最大限に活用。

例えば、ある中小企業が自動倉庫システムを導入した結果、出庫作業にかかる時間が従来の半分以下に短縮されました。また、在庫の正確性が向上し、誤出庫が減少したことで顧客満足度が向上しました。

無人搬送車(AGV・AMR)

無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle、AMR:Autonomous Mobile Robot)は、倉庫内の搬送業務を自動化するための車両です。これにより、次のような効果が期待できます。

  • 作業効率の向上:重い荷物の搬送や頻繁な移動を自動化することで、作業効率が大幅に向上。
  • 安全性の向上:搬送作業中の事故リスクを低減し、安全な作業環境を実現。
  • コスト削減:人手による搬送作業を減らすことで、労働コストの削減。

具体的な例として、ある物流業者がAGVを導入したことで、倉庫内の搬送業務にかかる時間が約30%削減されました。さらに、従業員はより高度な業務に集中できるようになり、全体の作業効率が向上しました。

オートラベラーの導入

オートラベラーは、製品やパッケージへのラベル貼付作業を自動化する装置です。
製品にラベルを添付する場合、ECサイト運営でも大きく役に立ちます。
オートラベラーには下記の効果が期待できます。

  • 人員削減効果:人による手貼り作業を機械による自動貼り作業にすることで、人員数の削減が可能。
  • 処理数の向上:同一時間内での処理数が向上。
  • 貼付け品質の向上:貼付位置ズレや曲がり・皺が生じないため、貼付け品質不良が発生せず、再作業や確認行程が不要。

導入事例 ある企業では、手貼り作業には10秒/枚程度の時間を要していましたが、オートラベラーを導入した結果、作業時間が2秒/枚に短縮されました。
これにより、効率が大幅に向上し、スタッフは他の重要な業務に集中できるようになりました。

段ボール製箱機の導入

段ボール製箱機は、段ボールシートを段ボール箱に加工する業務を自動化する装置です。以下の業務プロセスを大幅に改善します。

  • 断裁機のセット替えや溝切機のセット:危険を伴う重労働を大幅に省力化。
  • 自動給紙機能:段ボール紙を積み上げておけば自動的に給紙され、従来の手作業を削減。
  • 生産性の向上:例えば、1日に600個の多種な箱を製造する場合、従来手法では8時間を必要とするが、本機器を導入することで1時間40分で同量の作業が可能。

ダンボールに関する作業はECサイトにおいて、なくてはならない重要な作業です。
ダンボール製箱機によって、大幅に作業時間やコストを縮小できる可能性が高いでしょう。

まとめ

今回はECサイトにおすすめの中小企業省力化投資補助金について解説してきました。
ポイントは下記の通りです。

  • 中小企業省力化投資補助金は、ECサイト運営に有効な補助金
  • 無人搬送車(AGV・AMR)・自動倉庫・オートラベラー・ダンボール製箱機などの導入が補助金の対象
  • 中小企業省力化投資補助金は複数の省力化製品の購入が可能

 

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