中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業等に対して、IoTやロボット技術などの汎用製品の導入を支援するものです。
今回は中小企業省力化投資補助金の対象となる「段ボール製箱機」について解説していきます。
中小企業省力化投資補助金とは
中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。
正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。
(中小企業省力化投資補助金のホームページ)
簡単な概要は下記の通り。
カタログに掲載された製品を導入する企業に対して、下記の金額を補助します。
従業員数 | 補助率 | 補助上限額(通常) | 補助上限額(大幅な賃上げを行う場合) |
---|---|---|---|
5人以下 | 1/2 | 200万円 | 300万円以下 |
6~20人以下 | 1/2 | 500万円 | 750万円以下 |
21人以上 | 1/2 | 1,000万円 | 1,500万円以下 |
2024年12月6日、事業概要に「一般型」が追加され、カスタマイズ機器やソフトウェア+ハードウェアなど、事業内容に応じた設備導入やシステム構築が補助対象に加わりました。一般型の補助率や補助上限額などの詳しい詳細はこちらの記事で紹介していますので合わせてご確認ください。

カタログに掲載される機器は現在公募中であり、これから機器が明らかになる見込みです。
2024年7月に新たに段ボール製箱機が補助対象機器として追加されました。
そこで次の章では段ボール製箱機の概要や価格帯について解説していきます。
段ボール製箱機は中小企業省力化投資補助金の補助対象経費
段ボール製箱機は中小企業省力化投資補助金の補助対象となります。
内容は下記の通り
定義
段ボールシートを加工して様々な箱を作る際に、従来はまず断裁機にて縦方向の断裁と罫線入れを行った後、横方向の断裁と罫線入れをしてから溝切機にて6mmの溝を切る工程が必要である。
これら一連の作業を1回の工程で執り行う事が可能な装置。
対象業種
製造業
対象業務領域
段ボールの裁断・溝切業務
段ボール製箱機の活用による具体的な省力化事例
従来の段ボール製箱機を使用した段ボールの裁断・溝切業務を自動化することで、業務量を大幅に削減できます。
1日に600個の多種な段ボール箱を製造する場合、従来手法では8時間を要しますが、本機器を導入することで1時間40分で同量の作業が可能となります.。
具体的には、以下のような業務プロセスの変化が見込めます。
危険を伴う重労働の省力化
段ボールシートを段ボール箱に加工する際の断裁機のセット替えや溝切機のセットなどの重労働や危険な作業を自動化します。
給紙作業の自動化
従来手作業で1枚ずつ行っていた給紙作業が、本機器を使用することで段ボール紙を積み上げておくだけで自動的に給紙されます。
工程の統合
従来の工程では、縦方向の断裁と罫線入れ、横方向の断裁と罫線入れ、溝切機での溝切りという複数の工程を必要としていましたが、本機器を導入することで、これら一連の作業を1回の工程で行うことが可能です。
段ボール製箱機の価格帯
製品の規模により異なるが、千六百万円程度から導入可能です。
導入にあたり機械の設置工事等が必要となります。
弊社のサポートについて
弊社はカタログに登録したい事業者・代理店様および中小企業省力化投資補助金を活用して機器・製品を導入したい中小企業様どちらにもサポートを提供しております。
カタログに自社製品を登録されたい事業者様・販売代理店様へ
中小企業省力化投資補助金のカタログに、自社の機器や製品を登録、掲載されたい事業者様や販売代理店様はお気軽にお問い合わせください。弊社で本制度の説明から、どのような機器や製品が対象となるのかのアドバイスも含め、親身にサポートをさせていただきます。もちろん、貴社の事業者登録(販売事業者登録、製造事業者登録)のほか、製品登録もサポートいたします。
補助金を利用して機器・製品を購入されたい中小企業者様へ
本補助金を活用して機器や製品(省力化製品)を購入されたい中小企業者様、個人事業主様について、補助金の申請サポートやアドバイス、採択後の交付申請、事業実績報告(事業実施効果報告)の提出等、補助金が入金されるまでワンストップでサポートを行わせていただきます。
弊社では事業再構築補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。
まとめ
今回は段ボール製箱機が省力化投資補助金の対象となるかについて解説してきました。ポイントをまとめると下記の通りです。
- 対象となる製品: 段ボール製箱機は中小企業省力化投資補助金の対象製品
- 適用される業種: 製造業が対象
- 補助の内容: 補助金は、従業員数に応じて異なり、補助率は1/2で、補助上限額は5人以下の企業で200万円から、21人以上の企業では1,000万円までとなっています。賃上げを行う場合は、さらに補助額が増額
- 活用事例: 段ボール製箱機により、業務の効率化、危険性の低下、作業の安定化が期待できる
省力化投資補助金 申請代行サポート(CPA)では、製造事業者様、製品メーカー様、販売事業者・代理店様向けに「製品登録・事業者登録」の申請サポートだけでなく、応募申請をご検討されている中小企業・個人事業主様(補助事業者)の交付申請の代行サポートを行っております。
このほか、弊社ではものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。
中小企業省力化投資補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
ものづくり補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
事業再構築補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。