中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業等に対して、IoTやロボット技術などの汎用製品の導入を支援するものです。
今回は中小企業省力化投資補助金の対象となる「地上型3Dレーザースキャナー」について解説していきます。
中小企業省力化投資補助金とは
中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。
正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。
(中小企業省力化投資補助金のホームページ)
簡単な概要は下記の通りです。
カタログ型 | |||
従業員数 | 補助率 | 補助上限額(通常) | 補助上限額(大幅な賃上げを行う場合) |
5人以下 | 1/2 | 200万円 | 300万円以下 |
6~20人以下 | 1/2 | 500万円 | 750万円以下 |
21人以上 | 1/2 | 1,000万円 | 1,500万円以下 |
一般型 | |||
従業員数 | 補助率 | 補助上限額(通常) | 補助上限額(大幅な賃上げを行う場合) |
5人以下 |
| 750万円 | 1,000万円以下 |
6~20人以下 |
| 1,500万円 | 2,000万円以下 |
21~50人以下 |
| 3,000万円 | 4,000万円以下 |
51~100人以下 |
| 5,000万円 | 6,500万円以下 |
101人以上 |
| 8,000万円 | 1億円以下 |
※補助率
※最低賃金引上げ特例
|
カタログに掲載される機器は現在公募中であり、これから機器が明らかになる見込みです。
2024年12月に新たに地上型3Dレーザースキャナーが補助対象機器の対象カテゴリに追加されました。
そこで次の章では地上型3Dレーザースキャナーの概要や価格帯について解説していきます。
地上型3Dレーザースキャナーは中小企業省力化投資補助金の補助対象経費
地上型3Dレーザースキャナーは中小企業省力化投資補助金の補助対象となります。
内容は下記の通りです。
定義
スキャナーから照射されたレーザーによって、離れた位置から非接触、ノンプリズムで大量点群データを取得し対象物の空間位置情報を取得するシステム。
本機を三脚等に固定して計測する地上型3Dレーザスキャナー(TLS)。
対象業種
建設業、専門・技術サービス業
対象業務領域
調査・測量、施工、検査
審査担当工業会名
一般社団法人日本測量機器工業会
地上型3Dレーザースキャナーの特徴
地上型3Dレーザースキャナーを用いた作業手法では、レーザーを利用して計測範囲全周の地物や構造物を一度に詳細な座標値として点群データで取得できる。計測効率の比較では、1haのエリアを対象とし、TLSと同数の測点を測定する場合、トータルステーション(TS)では約2,500点の計測に400分を要する。
一方、地上型3Dレーザースキャナーを使用することで、同じ範囲を約100分で計測することが可能となる。
地上型3Dレーザースキャナーの活用による具体的な省力化事例
地上型3Dレーザースキャナーの活用による省力化の具体例には、以下のような場面があります。
- 作業効率化:視通可能範囲全周を一度に計測することができるため、計測時間の短縮と作業効率向上が期待できます。
- 複雑な地形でも正確なデータ取得:都市部や狭い空間でも正確な点群データを迅速に収集できるため、精度向上が見込まれます。
- 建設・復旧作業の効率化:3Dレーザースキャナーを活用することで、建設現場や災害復旧現場での作業を効率的かつ迅速に進めることができます。
このように、地上型3Dレーザースキャナーの導入により、迅速かつ高精度なデータ収集が可能となるため、作業効率や生産性の向上が期待されます。
地上型3Dレーザースキャナーの価格帯とポイント
500万円程度からで導入可能。
弊社のサポートについて
弊社はカタログに登録したい事業者・代理店様および中小企業省力化投資補助金を活用して機器・製品を導入したい中小企業様どちらにもサポートを提供しております。
カタログに自社製品を登録されたい事業者様・販売代理店様へ
中小企業省力化投資補助金のカタログに、自社の機器や製品を登録、掲載されたい事業者様や販売代理店様はお気軽にお問い合わせください。弊社で本制度の説明から、どのような機器や製品が対象となるのかのアドバイスも含め、親身にサポートをさせていただきます。もちろん、貴社の事業者登録(販売事業者登録、製造事業者登録)のほか、製品登録もサポートいたします。
補助金を利用して機器・製品を購入されたい中小企業者様へ
本補助金を活用して機器や製品(省力化製品)を購入されたい中小企業者様、個人事業主様について、補助金の申請サポートやアドバイス、採択後の交付申請、事業実績報告(事業実施効果報告)の提出等、補助金が入金されるまでワンストップでサポートを行わせていただきます。
弊社では事業再構築補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。
まとめ
今回は地上型3Dレーザースキャナーが省力化投資補助金の対象となるかについて解説してきました。ポイントをまとめると下記の通りです。
- 対象となる製品: 地上型3Dレーザースキャナーは中小企業省力化投資補助金の対象製品
- 適用される業種: 建設業、専門・技術サービス業が対象
- 補助の内容: 補助金は、従業員数に応じて異なり、カタログ型では補助率は1/2で、補助上限額は5人以下の企業で200万円から、21人以上の企業では1,000万円までとなっています。賃上げを行う場合は、さらに補助額が増額
- 活用事例: 地上型3Dレーザースキャナーの導入により、迅速で高精度なデータ収集が可能となり、作業効率の向上と省力化を実現、全体の生産性が大幅に向上に期待
建設業におすすめなカタログ型製品についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
省力化投資補助金 申請代行サポート(CPA)では、製造事業者様、製品メーカー様、販売事業者・代理店様向けに「製品登録・事業者登録」の申請サポートだけでなく、応募申請をご検討されている中小企業・個人事業主様(補助事業者)の交付申請の代行サポートを行っております。
中小企業省力化投資補助金の無料相談を随時承っております。製造事業者様・製品メーカー者様向けに省力化製品の「カタログ登録申請」「製造事業者登録申請」の代行サポートを実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
このほか、弊社では事業再構築補助金・大規模成長投資補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。
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