倉庫業を営む中小企業や個人事業主にとって、資金調達は常に大きな課題です。
特に、倉庫業は設備投資には多額の費用がかかり、資金確保が難しい場合も少なくありません。
しかし、倉庫業向けにも多くの補助金制度が存在しており、それらを活用することで効率的に事業を進めることが可能です。
今回は、2024年に倉庫業の事業者に特におすすめの補助金3つをご紹介します。
倉庫業は補助金を活用しやすい
倉庫業は、有形資産への投資や機械設備の導入が多く、補助金を利用しやすい業種の一つです。
また、在庫管理システムや自動倉庫システムの導入など、省力化や効率化を目指した設備投資に補助金を利用することができます。
特に近年では人手不足に対応する対応に対する補助金が優遇されている傾向にあり、人員不足に悩まされる倉庫業の事業者の方にとって、大きなチャンスといえるでしょう。
では、倉庫業におすすめの補助金を3つ見ていきましょう。
倉庫業でも利用しやすい補助金4選
倉庫業の事業者が利用しやすい補助金は以下の4つです。
- 中小企業省力化投資補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- ものづくり補助金
- IT導入補助金
それぞれについて詳しく解説していきます。
中小企業省力化投資補助金
中小企業省力化投資補助金は、人手不足への対応や業務効率化を目指すための自動化機器や省力化設備を導入する際に利用できる補助金です。
倉庫業では、無人搬送車(AGV)、自動倉庫システム、検品・仕分けシステムなどの導入が主な対象となります。
これらの設備を導入することで、倉庫内の物流効率が向上し、人的コストの削減が実現できます。
補助率と上限額:
- 従業員数5人以下: 補助率1/2、上限200万円(大幅な賃上げを行う場合は300万円)
- 従業員数6~20人以下: 補助率1/2、上限500万円(大幅な賃上げを行う場合は750万円)
- 従業員数21人以上: 補助率1/2、上限1,000万円(大幅な賃上げを行う場合は1,500万円)
おすすめポイント:
- 自動化・省力化設備の導入に最適
- 補助対象となる設備がカタログに掲載されているため、申請が比較的簡単
- 倉庫内の物流効率を大幅に向上させる効果が期待できる
この補助金の大きな利点は、対象となる設備があらかじめカタログに掲載されているため、選択肢が明確で、申請がスムーズに行える点です。自動倉庫システムや無人搬送車を導入することで、倉庫業務全般の効率が向上し、労働コストの削減にもつながります。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が経営の安定や販路拡大を目指すための補助金です。
倉庫業でも、顧客サービスの向上や新しいビジネスモデルへの転換を支援する取り組みに利用できます。
例えば、デジタルマーケティングや新規顧客開拓に関連する設備投資やシステム導入が該当します。
補助率と上限額:
- 補助率2/3、上限50~200万円
おすすめポイント:
- 採択率が高く、申請手続きが比較的簡単
- 販路拡大や顧客サービス向上のための投資に適している
- 幅広い用途に利用できる
小規模事業者持続化補助金の利点は、設備投資に限らず、広告費やウェブサイト制作など、事業を成長させるための多様な経費を補助対象とできる点です。
特に、ビジネスの拡大を目指す倉庫業の事業者にとって有効です。
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、新製品の開発や生産性向上を目指した設備投資に利用できる補助金です。
倉庫業では、新しい物流システムの導入や、自社の業務効率化を目的とした機器の購入などが対象になります。
生産性向上を目指したプロジェクトにおいて、特に活用しやすい補助金です。
補助率と上限額:
- 補助率1/2~2/3、上限1,000万円
おすすめポイント:
- 生産性向上や業務効率化に向けた大規模な設備投資に最適
- 採択されやすく、高額な補助が期待できる
- 最新の技術を導入する際に有利
ものづくり補助金は、倉庫業における業務改善や生産性向上を目指すプロジェクトに非常に適しています。
最新の物流システムや検品システムを導入することで、倉庫業務全体を最適化し、事業の成長を支援します。
4. IT導入補助金
IT導入補助金は、業務効率化を目的としたITツールを導入する際に利用できる補助金です。倉庫業では、在庫管理システムやクラウドベースの管理ツール、業務プロセスのデジタル化を目指したツールの導入が該当します。特に、労働生産性の向上や業務効率化を狙った事業者にとって非常に有効です。
補助率と上限額:
- 通常枠: 補助率2/3、上限450万円
おすすめポイント:
- ITツールを導入することで業務効率化が図れる
- インボイス対応や業務プロセス改善に特化したツールの導入が可能
- 倉庫業の在庫管理や物流管理システムのデジタル化に最適
IT導入補助金は、特に倉庫業における業務のデジタル化を推進したい事業者におすすめです。在庫管理システムやクラウドツールの導入を通じて、日常業務の効率化を図り、業務の質を向上させることが可能です。
まとめ
今回は倉庫業におすすめの補助金4選というテーマで解説してきました。
ポイントは下記の通り。
- 中小企業省力化投資補助金: 人手不足に対応する省力化設備の導入に適しており、倉庫内の物流効率を大幅に向上させることが可能
- 小規模事業者持続化補助金: 販路拡大や顧客サービスの向上を目指す倉庫業者にとって非常に有効で、幅広い用途に利用できる
- ものづくり補助金: 生産性向上や業務効率化を目指した大規模な設備投資に適しており、倉庫業の効率化に貢献可能
- IT導入補助金: 在庫管理システムやクラウドツールの導入を通じて、倉庫業務のデジタル化を推進し、効率化を図るための補助金
弊社では、事業再構築補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。
中小企業省力化投資補助金についてもサポートしておりますので、気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。
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