福岡県で新事業進出補助金の申請を検討中の方へ｜申請サポート業者の選び方と成功のポイント

2025年4月から公募が始まる「新事業進出補助金」は、中小企業の事業転換・新市場参入を後押しする国の重要な施策の一つです。
従来の「事業再構築補助金」の後継として、より使いやすく、幅広い事業者に対応できる制度設計がなされており、福岡県内でも多くの事業者が申請を検討しています。

本記事では、福岡県での新事業進出補助金の活用を検討している方へ向けて、制度の概要、地域の採択傾向、そして成功の鍵を握る「申請サポート業者の選び方」について詳しく解説します。

新事業進出補助金とは？制度の特徴と魅力

新事業進出補助金（正式名称：中小企業新事業進出促進事業）は、既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的とした補助金となっています。
公募開始は2025年4月からとなっており、注目されている補助金です。

補助率は1/2で、補助額は最大9,000万円となっています。

補助率・補助額が高く補助対象経費も幅広いです。
採択率は低めに予想されている難易度が高い補助金となりますが、チャレンジする価値は十分にあるでしょう。

福岡県の採択傾向｜製造・建設・地域型ビジネスが中心、採択率は全国平均を上回る26.5%

福岡県における第12回事業再構築補助金（新事業進出補助金相当）のデータによれば、応募件数は279件、採択件数は74件、採択率は26.5%でした。これは全国平均約25％を上回る水準であり、全国的に見ても比較的“通りやすい”地域であることがわかります。

この高い採択率の背景には、福岡県内の中小企業が持つ「多様な業種構成」と「新市場への積極的な挑戦姿勢」があると考えられます。添付資料からの採択事例をもとに分析すると、以下のような傾向が見られます。

福岡県の採択傾向｜製造業・建設業・地域密着型の再資源化ビジネスが好評

福岡県は九州最大の経済圏として、商業・物流・建設・製造・医療など多様な産業が集積する地域です。添付資料から第12回事業再構築補助金（前身制度）における福岡県の採択事例を分析すると、以下のような傾向が見られます。

注目される採択事業の特徴

1. 製造業の技術転用と高付加価値製品への展開

• 半導体関連分野への加工技術の応用（例：クリーンルーム整備による薄膜抵抗器の国内製造）

• 環境対応型パッケージ製造（例：ポストイン対応の省資源パッケージ）

2. 建設業による再資源化・循環型事業

• 建設系残土のリサイクル再販事業

• 地域の建設ネットワークと輸送力を活かした土壌改良材ビジネス

3. 小売・サービス業におけるD2C・ブランドEC展開

• 自社鑑定機能を強みとしたインポートブランドの直販ECサイト

• アナログ業態からデジタルチャネルへの切り替えにより収益構造を変革

4. 設計・内装業によるBtoB市場進出

• 施設向け造作家具の一貫製造・販売事業など、職人技術と市場ニーズを融合した新展開

これらの事例に共通するのは、既存の強みを活かしつつ、市場ニーズの変化に的確に応じている点です。
特に「脱中国依存」「国内回帰」や「持続可能なまちづくり」といったテーマが採択の背景に見られます。

福岡県で申請サポート業者を選ぶ3つのポイント

補助金制度の活用において、「誰と一緒に申請するか」は結果を左右する重要な要素です。福岡県で信頼できるサポート業者を見極める際には、以下の3点を確認しましょう。

1. 事業計画書の策定や補助金の業務に特化した認定支援機関であること

新事業進出補助金の申請サポート業者を選ぶ際は事業計画書の策定や補助金の業務に特化した認定支援機関であることが重要です。
認定支援機関とはいってもそれぞれ得意・不得意があります。
日々の会計や決算書作成が得意だったり、M&Aが得意だったり、補助金が得意だったりと。
申請サポート業者を依頼しようとしている認定支援機関がどの分野が得意かということは確認しなければなりません。
確認するポイントとしてはブログの内容やホームページのトップページに何がかかれているかという点です。

ブログの内容が「補助金や事業計画書の策定に特化している」またホームページに「補助金の採択実績や事業計画書の策定について記載がある」といった場合、新事業進出補助金に適した事業者である可能性が高まるでしょう。

2.他の補助金での採択実績があること

新事業進出補助金の採択実績はもちろんのこと、他の補助金での採択実績が多数ある認定支援機関を選ぶことをおすすめします。
理由は新事業進出補助金の申請で作成する書類の内容は他の補助金と似ているためです。
補助金の採択実績が多数ある認定支援機関の場合、どのようなポイントを押さえれば採択に近づくのかというポイントが分かっています。
具体的には、新事業進出補助金と同じ経済産業省の補助金である「ものづくり補助金」や「事業再構築補助金」の採択実績の有無・採択件数を確認することが最も早いです。

3. サポート体制と料金が明確か

単なる申請書作成にとどまらず、交付申請や事業報告支援まで対応している業者であれば、安心して依頼できます。

採択を引き寄せる「専門家との連携と説得力ある事業構想」

採択事例を見ると、福岡県では「事業構想の具体性」と「社会的意義」の両方が重視されています。

• 環境対応型商品

• DXによる業態変革

• サプライチェーン強靭化

• 地域課題の可視化と解決

といったテーマに加えて、「財務計画の実現可能性」や「数値的なKPI設計」も重要です。

こうしたポイントを盛り込んだ事業計画を構築するには、専門家の視点を取り入れた“第三者目線”でのブラッシュアップが不可欠です。

弊社でも福岡県の補助金申請をトータルでサポートしています

弊社は、福岡県内の中小企業・小規模事業者向けに、新事業進出補助金をはじめとする各種補助金の申請支援を実施しています。

• 福岡市・北九州・久留米を中心に対応

• 製造業・建設業・サービス業まで幅広く対応

• 交付申請・事業報告・再申請も一貫サポート

まとめ

福岡県で新事業進出補助金を活用するには、

• 市場変化を見据えた挑戦的な事業構想

• 地域性と社会性を活かした説得力ある計画

• 認定支援機関や専門家との連携による申請精度の向上

が不可欠です。補助金申請は単なる資金調達ではなく、事業戦略の再設計です。専門家とともに、福岡から未来につながる新たな一歩を踏み出しましょう。

弊社では、今後公募が開始される予定である「新事業進出補助金」「中小企業成長加速化補助金」についてもご相談をお受けしております。

弊社はこれまで、ものづくり補助金をはじめとして事業再構築補助金、中小企業省力化投資補助金のサポートも行っており、多数の採択実績があります。また、交付申請や事業化状況報告等の補助金申請後のご相談やサポートも承っております。お困りごとがございましたらお気軽にご連絡下さい。