北海道で新事業進出補助金の申請を検討中の方へ｜申請サポート業者の選び方と成功のポイント

2024年度から公募開始予定の「新事業進出補助金（中小企業新事業進出促進事業）」は、ポストコロナの時代に即した中小企業の新たな挑戦を支援する国の補助金制度です。
最大9,000万円の補助額、建物費や広告費など多岐にわたる対象経費、そして事業再構築補助金を引き継ぐ形で構成された補助金であり、全国の企業にとって大きなビジネスチャンスとなっています。

北海道は観光業、一次産業、食関連製造業などに強みを持ち、新規事業への取り組みに十分な地理的な優位性があるといえます。
そこで本記事では、北海道における申請傾向や事業再構築補助金の成功事例を踏まえながら、補助金申請サポート業者の選び方を詳しく解説します。

新事業進出補助金とは？｜中小企業の成長を後押しする制度

新事業進出補助金（正式名称：中小企業新事業進出促進事業）は、既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的とした補助金となっています。
公募開始は2025年4月からとなっており、注目されている補助金です。

補助率は1/2で、補助額は最大9,000万円となっています。

補助率・補助額が高く補助対象経費も幅広いです。
採択率は低めに予想されている難易度が高い補助金となりますが、チャレンジする価値は十分にあるでしょう。

北海道の採択傾向｜観光業・食品加工業・地域課題解決型が多数

第12回新事業進出補助金の採択事例をもとに、北海道での成功パターンを見てみましょう。

宿泊業・飲食サービス業

北海道の主力産業の一つである宿泊業・飲食業は最も採択件数が多い事業です。
採択事例は下記の通り。

• 旭川市の日本茶カフェがインバウンド需要回復に合わせたテイクアウト型店舗を新設
• 虻田郡ニセコ町のピザ店が冷凍ピザの販売に新規参入し、商圏拡大
• 標津郡中標津町のレストランがオーベルジュ化（宿泊機能付き高級レストラン）で単価アップ

製造業

釧路市の製造業者が、精密加工技術を活かしてエネルギーインフラ関連製品に進出

建設業

札幌市の建設業者が、空き家解体＋廃材リサイクルを組み合わせた新サービスを開始

これらの事例に共通するのは、「既存事業の強みを活かしながら、時代のニーズに応じた新しい市場を開拓している点」です。
観光回復、空き家対策、エネルギー対応など社会課題への取り組みを含んだ内容が高く評価されています。

北海道は難易度が高めの地域｜採択率が低い理由とは？

最新の公募結果（第12回新事業進出補助金）によれば、北海道からの応募件数は141件、そのうち採択されたのはわずか19件。つまり、採択率は13.5％で、全国平均の25％を明確に下回っています。

1. 採択されやすい「製造業」の申請が少ない

全国的に見ると、製造業は採択件数の約3割を占める“強い業種”ですが、北海道では観光・飲食・サービス業が中心で、製造業の割合が相対的に低い構成となっています。
これにより、全体の採択率が伸びにくい状況にあります。

2. 補助対象とならない農業が多い

北海道は第一次産業の割合が高い傾向にあります。
農業は生産基盤の拡大には新事業進出補助金を利用できません。
そのため、補助対象にならない事業が多い傾向にあったと考えられます。

3. 補助金申請に慣れていない事業者が多く、計画書の質が低い

北海道の中小企業では初めて補助金にチャレンジするケースが多く、認定支援機関を活用せずに申請してしまうことも。
その結果、制度要件に適合しない、または審査のポイントを押さえられていない計画書となってしまい、採択されにくい傾向があります。

北海道で申請サポート業者を選ぶ3つのポイント

補助金制度は年々複雑化しており、計画書の質が採択可否を大きく左右します。北海道で申請サポート業者を選ぶ際には、以下の3点に注目しましょう。

事業計画書の策定や補助金の業務に特化した認定支援機関であること

新事業進出補助金の申請サポート業者を選ぶ際は事業計画書の策定や補助金の業務に特化した認定支援機関であることが重要です。
認定支援機関とはいってもそれぞれ得意・不得意があります。
日々の会計や決算書作成が得意だったり、M&Aが得意だったり、補助金が得意だったりと。
申請サポート業者を依頼しようとしている認定支援機関がどの分野が得意かということは確認しなければなりません。
確認するポイントとしてはブログの内容やホームページのトップページに何がかかれているかという点です。

ブログの内容が「補助金や事業計画書の策定に特化している」またホームページに「補助金の採択実績や事業計画書の策定について記載がある」といった場合、新事業進出補助金に適した事業者である可能性が高まるでしょう。

他の補助金での採択実績があること

新事業進出補助金の採択実績はもちろんのこと、他の補助金での採択実績が多数ある認定支援機関を選ぶことをおすすめします。
理由は新事業進出補助金の申請で作成する書類の内容は他の補助金と似ているためです。
補助金の採択実績が多数ある認定支援機関の場合、どのようなポイントを押さえれば採択に近づくのかというポイントが分かっています。
具体的には、新事業進出補助金と同じ経済産業省の補助金である「ものづくり補助金」の採択実績の有無・採択件数を確認することが最も早いです。

他の補助金での採択実績が多数あるということは、ノウハウが貯まっており、新事業進出補助金でも重要なポイントを把握している可能性が高いです。
ですので、新事業進出補助金の申請サポート業者を選ぶ際は、ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金など他の補助金での採択実績も確認してみることをおすすめします。

サポートの充実性

サポートの充実性というのも重要な要素です。
こちらは電話で聞かないとわからないかもしれません。
特に下記の要素は新事業進出補助金で重要な要素となりますので、確認しましょう。

• 事業計画書の策定は本格的に支援してもらえるのか
• 不採択後、再度のサポートをしてくれるのか
• 提出書類の確認はしてもらえるのか

弊社でも北海道内の補助金申請サポートを行っています

弊社では、岐阜県内の中小企業を対象に、新事業進出補助金をはじめ、ものづくり補助金・省力化投資補助金・持続化補助金などの申請支援をトータルでサポートしています。

• 認定支援機関による高品質な事業計画サポート

• 北海道の産業構造に即した提案

• 交付申請・報告対応まで一貫支援

ご興味がある方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

まとめ

北海道で新事業進出補助金の申請を成功させるには、

• 製造業以外でも採択されやすい計画構成の工夫

• 審査基準に即した計画書作成

• 専門家のサポートによる精度向上

が欠かせません。
採択率の壁を乗り越えるために、今こそ外部の力を取り入れ、地域の強みを未来へつなぐ一歩を踏み出しましょう。

弊社では、今後公募が開始される予定である「新事業進出補助金」「中小企業成長加速化補助金」についてもご相談をお受けしております。

弊社はこれまで、ものづくり補助金をはじめとして事業再構築補助金、中小企業省力化投資補助金のサポートも行っており、多数の採択実績があります。また、交付申請や事業化状況報告等の補助金申請後のご相談やサポートも承っております。お困りごとがございましたらお気軽にご連絡下さい。