近年、ペット市場は急速に成長を続けており、特にドッグラン事業は注目を集めています。ペットを家族の一員として迎え入れる考えが一般化し、都市部でもペットと一緒に楽しめる施設のニーズが高まっています。
そのような中、新事業進出補助金を活用することで、ドッグラン事業の開業や拡大をサポートできる可能性があります。
本記事では、ドッグラン事業が新事業進出補助金の対象となる理由や、市場動向、事例について詳しく解説します。
これからペット関連ビジネスを考えている方や、補助金を活用してドッグラン事業を成功させたい方は、ぜひ参考にしてください
ペット市場の成長とドッグラン事業の可能性
ペット関連事業を立ち上げたいと考えている方にとって、新事業進出補助金の活用は大きなチャンスとなります。
特にドッグラン事業は、ペット市場の拡大とともに注目されており、新規参入に適したビジネスモデルの一つです。
株式会社富士経済の「2024 ペット関連市場販売チャネル総調査」によると、2023年の国内ペット関連総市場規模は 1兆5,343億円 に達し、2026年には 1兆5,921億円 まで成長すると予測されています。こ
の成長を背景に、ペット向けサービスの需要も高まりを見せています。
ペット市場が拡大する主な要因
- ペットの家族化
近年、ペットを単なる動物ではなく、家族の一員として迎え入れる考え方が一般的になっています。ペットの健康管理や美容、快適な生活環境の整備に投資する飼い主が増えています。 - ライフスタイルの変化
コロナ禍を契機にリモートワークが増加し、自宅で過ごす時間が長くなったことで、ペットを飼う世帯が増えました。また、ストレス軽減やメンタルケアの一環としてペットを飼う人も増えています。 - 高齢化社会の進展
日本の高齢化が進む中で、一人暮らしの高齢者がペットを飼うケースが増えています。ペットは高齢者の孤独感を和らげる役割を果たし、健康促進にも貢献しています。 - プレミアム志向の拡大
飼い主のペットに対する支出が増え、高品質なペットフードやグルーミングサービス、高級ペットホテルなどの需要が高まっています。
こうしたペット市場の拡大を受け、ドッグラン事業は今後さらに発展が期待できる分野となっています。
ドッグラン事業は新事業進出補助金がおすすめ!
ドッグラン事業には新事業進出補助金を活用することをおすすめします。
新事業進出補助金は、人手不足や賃上げなどの経済環境の変化に対応し、中小企業が新しい市場や高付加価値事業へ進出する際に活用できる補助金です。
新事業進出補助金(正式名称:中小企業新事業進出促進事業)は、既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的とした補助金となっています。
補助率は1/2で、補助額は最大9,000万円となっています。
補助額 | ||
---|---|---|
従業員数 | 補助金額 | 大幅賃上げ特例適応時 |
21人以下 | 750万円以上2,500万円以下 | 3,000万円 |
21~50人 | 750万円以上4,000万円以下 | 5,000万円 |
51~100人 | 750万円以上5,500万円以下 | 7,000万円 |
101人以上 | 750万円以上7,000万円以下 | 9,000万円 |
補助対象経費 |
---|
建物費、構築物費、機械装置・システム構築費(リース料を含む)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝・販売促進費 |
補助率・補助額が高く補助対象経費も幅広いです。
採択率は低めに予想されている難易度が高い補助金となりますが、チャレンジする価値は十分にあるでしょう。
ドッグランでの採択事例とポイント
新事業進出補助金の前身である事業再構築補助金では下記のような事業が採択されやすい傾向にありました。
新事業進出補助金でも審査ポイントは似ている可能性が高いため、参考にしてみてください。
1. 地域資源を活用した事業
- 採択事例: 「東北初の小学校跡地を活用したドッグラン事業」
- 分析: 既存の施設や土地を活用し、地域課題の解決を目的とした事業が評価されやすい。
- ポイント: 廃校や空き地などを有効活用することで、コスト削減と地域振興の両立が可能。
2. 観光や宿泊との組み合わせ
- 採択事例: 「ペット同伴専門のグランピング&ドッグラン事業」「ペットツーリズム事業の新規展開」
- 分析: 観光需要とペット市場を掛け合わせることで、集客力のあるビジネスモデルが形成される。
- ポイント: ドッグラン単体ではなく、宿泊やグランピングとの併設により、滞在型の消費を促す。
3. 既存事業の転換や付加価値の創出
- 採択事例: 「テニスクラブのクラブハウスにペット同伴カフェとドッグランを併設」
- 分析: 既存のスポーツ施設や宿泊施設を活用し、新たな顧客層を取り込む戦略が採択されやすい。
- ポイント: 異業種との組み合わせが補助金の審査で評価される可能性が高い。
4. 地域活性化や賑わい創出を目的とした事業
- 採択事例: 「島の賑わいと活性化に向けたドッグラン併設カフェ」「地域密着型ドッグカフェの開設」
- 分析: 地域社会とのつながりを強調したビジネスモデルが採択される傾向。
- ポイント: 地域密着型の取り組み(地元の特産品を扱う、地域住民向けのイベント開催 など)が加点要素となる。
まとめ
今回はドッグラン事業は新事業進出補助金の活用がおすすめである点と、採択事例について紹介してきました。
ポイント:
- ドッグラン事業には新事業進出補助金の活用がおすすめ
- 多数の採択事例があり、補助上限金額・補助率が高い
- ペット市場は拡大傾向にあり、有望なビジネスモデル
- 地域資源を活用した事業、観光や宿泊との組み合わせ、既存事業の転換や付加価値の創出、域活性化や賑わい創出を目的とした事業などのポイントが高い可能性
弊社では、今後公募が開始される予定である「新事業進出補助金」「中小企業成長加速化補助金」についてもご相談をお受けしております。
弊社はこれまで、ものづくり補助金をはじめとして事業再構築補助金、中小企業省力化投資補助金のサポートも行っており、多数の採択実績があります。また、交付申請や事業化状況報告等の補助金申請後のご相談やサポートも承っております。お困りごとがございましたらお気軽にご連絡下さい。
こちらよりご相談ください。
ものづくり補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。
事業再構築補助金の申請代行サポートについては、こちらよりご相談ください。