農業の六次産業化(一次×二次×三次の統合)には様々な補助金があります。
加工設備や販売拠点の整備を進めるなら新事業進出補助金がもっともおすすめです。設備・システム開発はもちろんのこと建物費まで対象になるためです。
申請は要件理解と事業計画の作り込みが勝負。コマサポが要件判定〜計画作成〜交付・実績報告まで伴走します。
- 新事業進出補助金の制度概要と、六次産業化が対象となる理由
- 加工施設・販売施設など建物費を含む六次産業化特有の補助対象経費
- 採択された六次産業化の実例から読み解く成功パターン
- 申請で注意すべき点・不採択になりやすいケース
- コマサポの申請サポート内容と相談方法
Contents
六次産業化とは?補助金対象となる理由
六次産業化の定義と背景
六次産業化は、生産(一次)に加えて加工(二次)・販売・観光(三次)まで自ら取り組み、利益率と価格決定力を高める戦略です。
代表例は、自社栽培の農産物を原料にした加工品の製造や、農家直営の飲食・体験施設、EC直販(D2C)など。
ただし設備投資・衛生管理・商品開発・販路開拓など、多面的な投資と知見が求められます。
なぜ「新事業進出補助金」が相性抜群なのか
新事業進出補助金が六次産業化と相性が良い理由は下記の通り。
- 新規性・市場性の要件:生産者が加工・直販に踏み出すのは「新市場への進出」に該当しやすい。
- 付加価値向上・賃上げ:加工で粗利改善→人件費も計画的に引き上げやすい。
- 設備・建物まで対象:加工機械・冷凍設備・工房・店舗等の投資を計画に組み込める。
販促費中心の計画は通りにくいので、設備×販路の因果を定量で示すのがコツ。
新事業進出補助金の内容については下記の記事で詳細に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:新事業進出補助金申請サポート徹底ガイド|制度概要・補助率・要件・事例を全て解説
公式情報はこちら:
六次産業化のメリットとデメリット
六次産業化に取り組む前にしっかりとメリット・デメリットを把握しておくことが重要です。
ここでは六次産業化のメリット・デメリットを解説していきます。
メリット
- 付加価値の飛躍:原料販売から加工品・体験・直販へ。単価・粗利の改善と価格決定力の獲得。
- 収益の安定化:複数柱(加工・外食・観光・EC)で季節や市況のブレを平準化。
- 地域活性・雇用:工房・店舗整備は雇用・交流人口を増やし、地域ブランドも強化。
- ノウハウ蓄積:衛生管理・商品開発・マーケ・EC運用など次の展開に活きる資産に。
デメリット(リスク)
- 初期投資負担:自己負担・運転資金・設備据付までのキャッシュフローが重い。
- 市場競争の厳しさ:差別化・販売戦略・パッケージ/価格設計の出来で結果が分かれる。
- 人材・体制づくり:食品衛生・製造/販売オペレーション・人件費管理が新規課題。
- 運営責任:補助で取得した資産は目的外転用が制限。継続運営の覚悟が必要。
新事業進出補助金の制度と補助対象経費
補助対象経費(要点)
| 区分 | 例(六次産業化) | 注意点 |
|---|---|---|
| 機械装置・システム構築費 | 製造ライン、急速冷凍、精米・製粉、乳製品加工、HACCP対応機器、在庫/ECシステム 等 | 単価要件・中古可件・要件定義書(システム)などの証憑準備 |
| 建物費 | 加工工房、直売所・飲食店、検査室、付帯構築物の新設・改修・必要な撤去 | 購入・賃貸は不可/入札・相見積が必要 |
| 運搬・技術導入・知財・外注・専門家 | OEM、レシピ開発、パッケージ/ロゴ、衛生指導、商標・意匠 等 | 妥当性証明(見積)・謝金単価基準の順守 |
| クラウド・広告宣伝・販売促進 | EC構築/運用、SNS/検索広告、試食イベント、撮影・LP制作 | 事業関連の最小限・期間按分・サイトはPR費に区分 |
審査で見られるポイント(要件の押さえ)
- 新規性(自社にとって新しい製品・市場・顧客層)
- 市場性(顧客セグメント・競合比較・価格戦略・販売チャネル)
- 数値目標(新事業売上/付加価値の構成比、CAGR、賃上げ目標)
- 実現性(人員体制・スケジュール・資金繰り・リスクコントロール)
六次産業化の実例と成功パターン
新事業進出補助金の第1回採択結果では多数の六次産業化に関する事業が採択されていました。
最も採択されやすい事業テーマの一つといえるでしょう。
代表的な採択事例を紹介していきます。
| 地域 | 概略 | 示唆 |
|---|---|---|
| 北海道(道北) | 自社栽培そばを活用した直営飲食・物販 | 飲食×物販×観光の融合で客単価と回遊性UP |
| 北海道(道東) | 親子向け冷凍食品(地元野菜)製造販売 | 時短ニーズ×契約栽培=安定供給と差別化 |
| 北海道(匿名牧場) | 高品質乳を活かしたチーズ・ヨーグルト製造+体験 | ブランド資源×観光体験で高付加価値 |
| 東北(山形) | 米粉麺の製造(防災・アレルギー配慮) | 社会性×保存性で新チャネル開拓 |
| 関東(千葉) | 苺のピューレ・スイーツ加工/規格外の活用 | フードロス解決×D2Cで収益性向上 |
| 北陸・甲信越(新潟) | 無洗米加工×D2C(特別栽培米) | 工程改善×ブランディングで粗利改善 |
| 近畿(兵庫) | 枝豆の販路拡大/和菓子原料(国産ヘーゼルナッツ×米) | 地域素材×商品化の掛け算 |
| 四国(徳島) | さつまいも加工の高付加価値化 | 通年販売×多用途展開 |
| 九州(福岡) | 規格外果実のピューレ化 | 歩留まり改善×SDGs訴求 |
| 沖縄(先島) | 海水由来のプレミアム塩製造販売 | 観光・ギフト市場で高単価 |
申請〜採択後のフロー(目安)
- 要件診断(新規性・市場性・設備要件・数値目標)
- 概算見積・仕様整理(機器スペック、建物改修、レイアウト、安全衛生)
- 事業計画書の作成(KPI・収益計画・賃上げ・リスク管理)
- 電子申請(様式・添付ファイル・根拠資料の整備)
- 採択後:交付申請→契約・発注→実施(状況報告)→検収・支払→実績報告
- 事業化フォロー(5年:売上・付加価値・賃上げ・報告)
コマサポの申請サポートのメリット
補助金申請は書類の作成や要件確認、事業計画の策定など専門的な知識が必要で、慣れていない事業者にとって大きな負担です。
コマサポは、税理士・中小企業診断士・行政書士が連携して補助金申請をサポートする専門家集団であり、中小企業を多く支援してきました。
ここではコマサポに依頼するメリットを紹介します。
高い採択実績と豊富な経験
コマサポは新事業進出補助金や事業再構築補助金などの申請支援実績が豊富で、高い採択率を誇ります。
補助金の最新動向や審査の観点を熟知しているため、採択されやすい事業計画の作成が可能です。
ワンストップサポートと全国対応
書類作成だけでなく、事業計画のブラッシュアップや資金計画の策定、自治体・金融機関との連携、交付申請後のフォローまでワンストップでサポートします。
六次産業化では加工施設の衛生管理や販路開拓など幅広い課題がありますが、提携する食品衛生の専門家やデザイナーと協力し、具体的な課題解決をサポート。
オンライン会議による全国対応が可能なため、地方の事業者でも安心して相談できます。
書類作成の負担軽減
コマサポでは煩雑な申請書類や事業計画書の作成支援、添削を行います。
事業者は余計な事務作業に時間を取られず、本業に集中できます。
支援の進め方(例)
「うちの計画は要件に合う?」「どの設備なら通りやすい?」まで具体にお答えします。
コマサポ(全国対応)が、申請〜採択後の運用まで伴走します。
まとめ
今回は六次産業化×新事業進出補助金についてまとめてきました。ポイントは下記の通り。
- 六次産業化は設備×販路×ブランドの掛け算で付加価値を高められる。
- 新事業進出補助金は機械装置/建物費まで対象で相性が良い。
- 審査は新規性・市場性・数値KPIの整合性が命。
- コマサポが要件診断〜申請〜実績報告まで伴走。全国オンライン対応。
まずは無料相談から始めてみませんか?
「自分の事業が補助対象になるか分からない」「どのように申請すればいいか不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
駒田会計事務所では、初回無料相談を通じて、事業内容やビジョンに合った補助金の活用方法をご提案しています。
- 採択実績300件以上:ものづくり補助金・事業再構築補助金等
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