2024年の注目補助金である事業再構築補助金と中小企業省力化投資補助金。
どちらに申請しようか迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は事業再構築補助金と中小企業省力化投資補助金のどちらを選ぶべきかについて解説していきます。
事業再構築補助金の特徴
事業再構築補助金は、企業が新たな事業を展開するための資金を支援することを目的としています。
特に、コロナ禍で大きな影響を受けた企業が新たな事業モデルを構築する際の資金援助が重視されていました。
- 補助内容:建物費、広告宣伝費など幅広い経費が補助対象
- 補助額: 最大1億円以上に(企業規模や事業内容による)。
- 申請要件: 具体的な事業計画書の提出が必要であり、事業の将来性や再構築の必要性を明確に示すことが求められます。
事業再構築補助金は新型コロナウィルスが流行した2020年からはじまった補助金で、その補助金額の高さや採択率の高さ、建物費が補助対象になるなどの補助経費の幅広さから注目を集めてきた補助金です。
しかしながら、近年ではその運用方法が疑問視されており、数多くの団体から指摘を受けていました。
中小企業省力化投資補助金の特徴
中小企業省力化投資補助金は、中小企業が省力化や効率化を図るための設備投資を支援することを目的としています。業務の自動化や省力化による生産性向上が主な狙いです。
- 補助内容: 自動化機器の導入、省力化設備の設置など。
- 補助額: 最大1,50万円(導入する機器や設備の種類による)。
- 申請要件: 具体的な投資計画書の提出が必要であり、導入後の効果を明確に示すことが求められます。
中小企業省力化投資補助金は2024年からはじまっており、第1回公募は2024年6月25日(火)開始となっています。
令和8年(2026年)度9月末まで募集される見込みとなっており、今後最も注目される補助金といえるでしょう。
おすすめは中小企業省力化投資補助金
事業再構築補助金と中小企業省力化投資補助金のどちらがおすすめかという点ですが、現時点では中小企業省力化投資補助金の方がおすすめです。
近年、事業再構築補助金は運用方法に関して多くの機関から問題視されており、第11回公募でも採択率が大幅に低下しました。そのため、申請のハードルが高くなり、採択される可能性が低くなっています。
一方で、中小企業省力化投資補助金は、比較的申請がしやすく、採択率も高くなる可能性が高いといわれています。
自社の業務を自動化・省力化することで、コスト削減や生産性向上を実現できるため、中小企業にとって非常に有効な支援策です。
対象となる機器も幅広く清掃ロボット、配膳ロボット、自動倉庫、検品・仕分システム、無人搬送車(AGV・AMR)などが現時点で申請することができ、今後もさらに機器が増えていきます。
これらの機器を導入することで、従業員の負担を軽減し、本来の業務に集中できる環境を整えることが可能です。
そのため、今後の中小企業の成長と効率化を目指すのであれば、中小企業省力化投資補助金の申請をおすすめします。
過去に申請した人は先に事業再構築補助金を申請する手も
ただし、過去に事業再構築補助金に申請した人は先に中小企業省力化投資補助金の前に事業再構築補助金を申請する手もあります。
事業再構築補助金は第12回公募が最後になる可能性があるためです。
採択されるのは高いハードルがありますが、途中まで事業計画書を策定している場合は、とりあえず申請してみるのも一つの手です。
一方、中小企業省力化投資補助金は令和8年度まで募集される見込みがあるため、時間的な余力があります。
したがって、まず事業再構築補助金に挑戦し、その後に中小企業省力化投資補助金の申請を検討するのも良いかもしれません。
まとめ
今回は中小企業省力化投資補助金と事業再構築補助金のどちらを申請すべきかというテーマで解説してきました。
ポイントは下記の通り。
- 中小企業省力化投資補助金: 申請がしやすく、採択率が高い可能性があり、自社の業務を自動化・省力化することで、コスト削減や生産性向上が期待できる。
- 事業再構築補助金: 第12回公募が最後になる可能性があるため、既に事業計画書を策定している場合は申請してみる価値がある。
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