事業再構築補助金で注目したい事業テーマの一つとして「リサイクル事業」が挙げられます。
メルカリといったフリマアプリの普及や、SDGsへの取り組みなどによりリサイクルへの意識が高まっているためです。
リサイクル関連事業に取り組むならば、補助額・補助範囲が広い事業再構築補助金がおすすめです。
そこで、今回は事業再構築補助金によるリサイクルでの採択事例とポイントを解説していきます。
事業再構築補助金でリサイクルは有望な事業テーマの一つ
事業再構築補助金においてリサイクル事業は有望な事業テーマの一つとされています。
市場規模が拡大傾向にあることや事業再構築補助金で採択されやすいテーマであるためです。
リユース・リサイクルの市場規模は拡大を続けています。
2021年のリユース市場規模は、前年比11.7%増の2兆6988億円でした。新型コロナの影響が薄れたことから、需要が回復し、12年連続での成長となりました。
(参照 リユース業界の市場規模推計2022(2021年版))
アパレル、玩具、ブランド品を中心に市場規模は拡大を続けています。
また、「事業再構築補助金 虎の巻 事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック」の中では製造業、卸売業、小売業、建設業、サービス業など幅広い業種において、リサイクル関連は採択率が高い有望度が高い事業テーマとされていました。
リユース・リサイクル関連事業は事業を始めるハードルは高くはありません。
その上、採択率も高い傾向にあるので、事業再構築補助金において、おすすめの事業テーマといえるでしょう。
過去の事例でも様々な事業者がリサイクル関連で採択されています。
具体的にどのような採択事例があるか次の章で確認していきましょう。
リサイクルでの事業再構築補助金採択事例
リサイクルでの事業再構築補助金採択事例を紹介していきます。
業種別に具体的な採択事例を確認していきましょう。
製造業でのリサイクル事業採択事例
製造業におけるリサイクル関連事業は「リサイクル可能な物質で新たに製造する」「リサイクル加工」「プラスチック関連事業」などでの採択事例が多い傾向にありました。
代表的な採択事例は下記の通り。
事業計画名 | プラスチック資源循環に資する特許対応シュレッダーシステムの構築 |
事業計画概要 | SDGsに親和性のあるプラ新法に適う「廃工業製品由来プラスチックリサイクル事業」へ新分野展開を果たすべく、湿式選別に係る特許技術に対応したシュレッダーシステムを構築し、集荷力・付加価値を向上させ、主業の金属リサイクル(×モノづくり)との相乗効果を実現する。 |
事業計画名 | 地球環境にやさしいミネラルとリサイクル技術のBCPシステム事業 |
事業計画概要 | 増加する自然災害に対し避難生活を安心・安全に送るためのBCPを推進、太陽光パネルによる電力供給と雨水・河川の水をリサイクルし、ミネラル技術で飲料・生活用水として利用する自律型避難生活支援システムを開発 |
卸売業・小売業での採択事例
卸売業・小売業は「中古品の販売」「中古品やペットボトルなどの回収事業」といった事業例が多く見受けられました。
代表的な採択事例は下記の通り。
事業計画名 | 衣類回収事業を含めたレンタル収納スペース事業への新分野展開 |
事業計画概要 | 昨今のアパレルEC市場が急拡大していることで、購入した商品を収納するスペースが不足しているという多数のお悩みを解消するため、衣類の収納に特化したレンタル収納スペースの提供や、不要な服を回収しリサイクルして販売することで、新たな収益を獲得します。 |
事業計画名 | 古紙(1度使われた紙を再生(リサイクル)できる紙、雑誌、新聞紙、段ボールなど)を効率的に常時回収する新たなビジネスモデル |
事業計画概要 | 各所に古紙回収ボックス設置し、段ボール・古新聞・雑誌など古紙類の無料回収を行い、紙問屋への売却する。首都圏で共働きや核家族化が進む中、定められた日に古紙資源を出すことが難しくなってきている。24時間誰でも利用出来る古紙のステーション回収及びリサイクルは時が経つほど市民の日常となり、リサイクル意識の向上とゴミの縮減、循環型社会へ近づく有力な事業となりえる。 |
建設業での採択事例
建設業でのリサイクル関連事業の採択事例は「太陽光パネルのリサイクル」「リサイクル資材を活用した住宅建設」「解体工事の不用品の販売」などが代表的です。
実際の採択事例は下記の通り。
事業計画名 | 使用済み太陽光パネルを適正処理し高度循環型社会へ貢献 |
事業計画概要 | 太陽光パネルの大量廃棄、埋立処分が想定されているが、既存事業のノウハウを活かした解体撤去・収集運搬・中間処理(リユース・リサイクル)までワンストップ受注を行い、脱炭素化と事業性の双方を実現。 |
事業計画名 | 解体×リユース 解体工事のアンテナショップの開設 |
事業計画概要 | 解体工事事業への参入をはかる。解体工事の窓口となるアンテナショップを開設。ショップ内には解体工事を行う際に出る廃品・不用品の中からリサイクルできる家具・インテリアを修繕し展示し販売を行う。ショップ内は地域住民のコミュニティスペースを設け地域住民が気軽に立ち寄り相談できるスペースを設ける。近隣住民から空家の情報、不用品回収の情報を聞き出し案件へつなげる。 |
事業計画名 | グリーン建材を活かしたLCCM+ZEH新築住宅・リノベーションの事業展開 |
事業計画概要 | グリーン(リサイクル・リユースなど)建材の共同仕入ルートをサプライヤーと構築し、宿泊体験のZEHモデルハウスを設営する。『グリーン×ZEH』仕様の新築や中古リノベーション住宅の施工や蓄電池・V2Hの装備によってエネルギーを有効活用しカーボンニュートラル社会へ貢献する |
まとめ
今回は事業再構築補助金によるリサイクルでの採択事例とポイントについて紹介してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- 事業再構築補助金でリサイクル事業はおすすめ事業テーマの一つ
- あらゆる業種で採択率が高い有望な事業テーマ
- 市場規模も急速に拡大傾向。12年連続で拡大
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