事業再構築補助金の成長枠では通常枠とは異なり、新たな事業が市場規模が拡大しているまたは拡大する見込みの事業のみと限定されています。
事業再構築補助金のホームページの中で「成長枠の対象業種・業態の指定について」が公開されており、原則としてこの中から事業を選択する必要あります。
今回は成長枠の対象事業の一つである「紙製容器製造業」について解説していきます。
Contents
紙製容器製造業とは?事業再構築補助金成長枠の対象!
紙製容器製造業は事業再構築補助金の成長枠の対象事業です。
紙製容器製造業は下記の業種・業態が対象となります。
- 重包装紙袋製造業
- 角底紙袋製造業
- 段ボール箱製造業
- 紙器製造業
紙製容器は脱炭素と相性が良い傾向にあります。
環境の良い資材やリサイクル資材などを活用して容器を製造するという事業テーマは採択されやすい傾向になるかと思われます。
具体的な内容について解説していきます。
1451 重包装紙袋製造業
主としてセメント袋,米麦用袋など重袋用クラフト紙を主資材とする多層の重包装紙袋製品を製造する事業です。
セメント袋製造業;小麦粉袋製造業;石灰袋製造業;肥料袋製造業;砂糖袋製造業;米麦用袋製造業;石炭袋製造業;重包装紙袋製造業が対象事業です。
1452 角底紙袋製造業
主としてショッピングバッグ,手提紙袋などの角底紙袋製品を製造する事業です。
角底紙袋製造業;ショッピングバッグ製造業;手提紙袋製造業が対象事業です。
しかしながら、主として事務用角底紙袋を製造する事業所は小分類 144[1441]に分類され成長枠の対象外となります。
1453 段ボール箱製造業
主として段ボール箱を製造する事業です。
1454 紙器製造業
主として紙器製品を製造する事業です。
印刷箱製造業;貼箱製造業;簡易箱製造業;紙製コップ・皿製造業が対象事業です。
紙製容器製造業での事業再構築補助金採択事例
紙製容器製造業での事業再構築補助金採択事例は主に下記の通り。
事業計画名 | 事業計画の概要 |
米袋の極小ロット対応に向けた設備投資と業態転換の取組 | 製袋機を導入し、顧客ニーズが強い「米袋」の加工を行う。ラミネート袋のデザインと活用提案を行う専門商社的な事業形態から製造に軸足を置いた企業へと業態転換を果たす。多様な収益源を確保し、コロナに負けない強固な営業基盤を確立する。 |
顧客ニーズを捉えたリパック(包装)業務による新分野への挑戦 | 米菓を中心とした食品製造業を営む当社が、新たな設備を導入することにより、連包小袋品のリパック(包装)業務と、新商品の開発・小袋販売を行っていく事業再構築計画 |
リフォーム・インテリア建材向け梱包段ボール箱の小量多品種生産 | 新型コロナにより大きな影響を受けている既存事業から脱却し、リフォーム・インテリア建材向け段ボール箱の少量多品種生産体制を構築することで、新分野へ展開し、売上や利益の増加、付加価値額の向上を実現する。 |
販促物作成のプロが作る、宣伝効果の高い美粧段ボール製造 | 新型コロナウイルスの影響で既存事業である印刷業の業績は大幅に落ち込んだ。当社の強みである「カラーオフセット厚紙印刷のノウハウ」と経営資源である「印刷工場跡地」を有効活用し、新たな事業である「オフセット印刷工程を活かした美粧段ボール箱製造事業」に取り組む。 |
段ボール製造で培ったノウハウを生かし、什器/展示会用ブース・大きな段ボール製作への挑戦! | 段ボール製造で培った設計力・デザイン力などのノウハウを生かし、既存顧客から要望のある、什器/展示会用ブース製作、大型製品梱包用段ボール製作をおこなうことで、コロナで減少した売上のV字回復を図る。 |
まとめ
今回は事業再構築補助金の成長枠の対象である紙製容器製造業について解説してきました。ポイントをまとめると下記の通り。
- 紙製容器製造業は事業再構築補助金成長枠の対象
- 重包装紙袋製造業、角底紙袋製造業、段ボール箱製造業、紙器製造業が対象事業
- SDGs関連と相性が良い事業
- 段ボール事業での採択事例が多い傾向に
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