事業再構築補助金

製造業(食品)の事業再構築補助金採択事例厳選5選をご紹介

製造業(食品)の事業再構築補助金採択事例厳選5選をご紹介

事業再構築補助金に申請・採択する業種で最も多いのは製造業です。
第一回の事業再構築補助金採択結果では総申請件数の23.2%、総採択件数の31.7%が製造業でした。
今回はどのような事業が実際に採択されているかを紹介していきます。
製造業とはいっても数が多いので、今回は食品メーカーに絞っていきます。
これから事業再構築補助金の申請をしようと考えている食品メーカーの方はぜひ参考にしてみてください。

製造業(食品)の事業再構築補助金採択事例5選

事業再構築補助金の採択事例で多かった事業再構築は下記の5つです。

  • 他食品への事業展開
  • 他商品の製造
  • ECサイトの構築
  • 飲食業への事業展開
  • 内製化

第一次の事業再構築補助金の採択事例は下記からダウンロードできます。

事業再構築補助金 第1回公募 緊急事態宣言特別枠・通常枠・卒業枠・グローバルV字回復枠 採択案件一覧【事業計画書の概要】(製造業

具体的な事業計画とともに紹介していきます。

他食品への事業展開

他食品への事業展開する例も多かったです。
既存の施設を改装して、新たな生産ラインを構築し、他食品を製造するというビジネスモデルです。
代表的な事業計画は下記の通りです。

事業計画名気仙沼産サメ等を利用したペットフード製造の機器導入事業
事業計画日本一の水揚げを誇る『サメ』を活用し食品以外の新事業に取り組む。ドライペットフードを製造する機器を導入し未活用部位の付加価値化を推進しコロナウイルス拡大での売り上げ低下を巻き返す。

こちらは既存事業で取り扱うサメを活用し、ペットフードを製造する事業展開です。
サメという原材料が十分に確保できるという強みがあります。
この他にも

  • 居酒屋向けの商品→スーパー向けの商品へ
  • ズワイガニ食品の製造→健康食品の製造

などというビジネスモデルもありました。

他商品の製造

食品の製造技術を活かして、食品ではなく他の商品の製造に取り組むという事業計画もあります。
下記は健康食品製造→化粧品製造に取り組むという事業計画です。

事業計画名北海道産サケ由来機能性成分プロテオグリカンを主成分とした化粧品製造販売事業
事業計画これまで膝関節痛低減を訴求する健康食品原料メーカーとしてBtoBビジネスを展開してきたが、ウィズ/アフターコロナにおいて美容動向が変化する中、育毛促進や抗シワに関するエビデンスを有する北海道産サケ由来プロテオグリカンを主配合したヘアケア・スキンケア化粧品のBtoCビジネス(化粧品製造業免許取得)を行なう

食品の成分を活用した商品の製造や食品の製造方法を活用したビジネスモデルなどがみられました。

ECサイトの構築

BtoBのビジネスモデルからBtoCのビジネスモデルに転換するためにECサイトを構築するという事業再構築もありました。
代表的な事業計画は下記の通りです。

事業計画名冷凍高級菓子のインターネット通販による直販への新分野展開
事業計画当社は全国の土産物菓子を製造している。観光業は新型コロナウイルスによる壊滅的な影響を受けており回復が見えない。焼き菓子の技術を用いて新たに冷凍高級焼き菓子を開発し、インターネット通販に取り組む。

菓子メーカーの事業計画です。
コロナ前まではお土産店に対して卸売していましたが、観光需要が激減したことから売上が急落しました。
そこで既存のお菓子作りの技術を活かして、インターネット通販に取り組むというビジネスモデルとなっています。

インターネット通販やECに関しては下記の記事にて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

事業再構築補助金はECサイトの構築も対象!具体的な始め方について事業再構築補助金で最初に頭を悩ませる問題としてあるのが「なんの事業をはじめるか」という点です。 事業再構築補助金は名前の通り、事業を再...

飲食店への事業展開

事業計画名店舗プロデュースノウハウを活かし、製麺業からとんかつ専門店へと主要業種を転換
事業計画店舗プロデュースノウハウとセルフオーダーシステム等の最新設備を武器に、コロナ禍でも強いとんかつ専門店へ進出し、製麺業の卸先蕎麦店の売上大幅減少から、安定した収益事業を構築する

店舗のシステムや設備を活用して、そばの製造からとんかつ屋に展開する事業計画です。
食品製造業と飲食業は親和性が高いため、最も有力なビジネスモデルの一つとなるでしょう。
通常であれば、自社で既に製造している食品を使用するケースが多いです。
しかしながら、この事業計画の場合は異なる食品で飲食業を展開する計画となっていますね。
おそらくそばがコロナの影響で不調なので、自社でそば屋を開いても勝算が低いと考えたからだと思います。
この事業計画のように自社で新たに飲食店を開くというのは有力な選択肢となってくるでしょう。

 

内製化

今まで他社に委託していた工程を自社で行うという内製化による事業計画もありました。
代表例は下記のとおりとなります。

事業計画名乳酸菌&オリゴ糖入り大豆スナックの新商品開発プロジェクト
事業計画十勝産大豆を独自加工し、乳酸菌とオリゴ糖を加えた腸活スナックを開発・製造する。コロナ渦の市場を見据え、腸活&免疫力の増強がコンセプト。新工場を建設し製造の内製化を図り、量販店への流通を目指す。

製造工程を内製化するとともに、新商品を開発する事業計画です。
事業再構築補助金では建設費が補助の対象となるため、新工場の建設は取り組みやすいテーマと言えるでしょう。
OEMなどにより、他社に製造を委託している場合は自社で工場を建設し、内製化を図るというのも有効的な事業再構築モデルの一つといえるでしょう。

まとめ

今回は食品製造業の事業再構築補助金採択事例を紹介してきました。
食品製造業は販路の拡大、内製化、自社の製造方法や製造物の変化など様々な事業再構築手法があります。
採択事例も多い業種ですので、まだ申請していない方は必ず検討してみることをおすすめします。

 

関連記事 ≫製造業で事業再構築補助金を活用するには?ビジネスモデル3選。

 

もし、「事業計画書が作成できず、困っている」「認定支援機関が見つからず、困っている」という方はまず一度ご相談ください。

事業再構築補助金について他にもまとめておりますので参考にしていただければ幸いです。

https://mono-support.com/saikouchiku/

また事業再構築補助金がどの様ものかわからないといった方は下記HPをご覧ください。

https://jigyou-saikouchiku.jp/

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